ドリュウズ [編集]
No.530 タイプ:じめん/はがね 通常特性:すなかき(天気が「すなあらし」の時、素早さが2倍になる・すなあらしのダメージを受けない) すなのちから(天気が「すなあらし」の時、じめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる すなあらしのダメージを受けない) 隠れ特性:かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる) 体重 :40.4kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
地/鋼 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドリュウズ | 110 | 135 | 60 | 50 | 65 | 88 | 508 | すなかき/すなのちから/かたやぶり |
ハガネール | 75 | 85 | 200 | 55 | 65 | 30 | 510 | がんじょう/いしあたま/ちからずく |
Aダグトリオ | 35 | 100 | 60 | 50 | 70 | 110 | 425 | すなのちから/カーリーヘアー/すながくれ |
Gマッギョ | 109 | 81 | 99 | 66 | 84 | 32 | 471 | ぎたい |
じめん×はがね複合の一角で、攻撃的な種族値を持つ。
攻防両面で優秀な補完を持ち、特に攻撃面では、はがねが半減される4タイプのうちみず以外にじめんが抜群となることから一貫性が非常に高い。
種族値とタイプの性質が噛み合っており、素早さも中速、すなかきが発動すれば一気に高速帯に入り込む。
2種類の一撃必殺を持つため、遂行速度の遅い物理受けでは止めきれない。
ふゆう、がんじょうに対してもかたやぶりで貫通し、特性の採用率も偏っておらず、確実な対策は難しい。
防御、特防は低いが高いHPのお陰で耐久力は最低限はあり(具体的にはオール80族とほぼ同等)、耐久調整を施しやすい。
更に無効含め10タイプへの耐性を持ち、どくどく・でんじは読みの無償降臨も可能、ステルスロックのダメージも1/4な為サイクル戦にも強い。
アタッカーとして完成度が高いことからフルアタでも問題が無く、チョッキとも相性が良い上にダイマックスすれば一致技で耐久を補える。
火力については補強せずとも、余程物理耐久の高い相手を正面突破するつもりで無ければ十分なことから持ち物の自由度自体も高く、
きあいのタスキ、とつげきチョッキ、こだわりスカーフ、こだわりハチマキ、いのちのたまなど、持ち物についても採用率は一貫しない器用さを誇る。
環境初期では蔓延するミミッキュやFCロトムに有利、かつ汎用性の高いじめん枠として人気を集めた。
現在は冠の雪原で復帰したガブリアスやランドロス、それに伴い役割対象が復活したマンムーがライバルになっている。
とはいえウツロイドの一致技に対する極めて高い耐性、ブリザポスに一方的に弱点を突ける等、はがね複合ならではの強みも豊富。
多少落ち着いたとはいえ依然として高い採用率を誇り、採用せずとも対策を考えておかなければ全抜きの危険もある強豪ポケモン。
努力値振りについては、BDに比べHPがかなり高いため、例によって耐久に振るならBD振りの方が効率がよい。
先制技やミミッキュを意識するならBを厚めに、トゲキッス等の特殊フェアリーへの操り出しを意識するならDを厚めに振るとよい。
特性考察 [編集]
- すなかき
- すなおこしから繋いで全抜きを狙う。元々の攻撃力の高さに速さが加わることで凄まじい制圧力を発揮する。
ボーマンダ・バンギラスと組んだ「バンドリマンダ」の並びは第八世代でも健在。
ダイマックスしてダイロックを撃つことにより自ら起動することも可能になり用途はさらに広がっているが、その分天候を奪われやすくなっていることは留意。
- すなのちから
- ダイロックで攻撃をしつつ能動的に発動できるようになったとはいえ、すなかきに威力強化道具を持たせたほうが汎用性が高い。
他2つが優秀なためそちらを優先したい(採用率も1%未満)。
- かたやぶり
- 隠れ特性。
ドリュウズの攻撃性能やタイプ相性と上手くマッチしており、ふゆう持ちにじしんや、ミミッキュのばけのかわを無視してアイアンヘッドを通せる。
(ただしミミッキュには素の素早さで劣り、ミミッキュ側が対物理に調整を加えていたりおにびを受ける可能性もあるため後出しは安牌ではない)
がんじょう持ちを一撃で落とせることからエアームドなどの物理受けに一定の勝ち筋を見出すことも可能。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 <砂の力> | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
じしん | 地 | 100(150) <195> | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
10まんばりき | 地 | 95(142) <184> | 95 | - | タイプ一致技。グラスフィールド下や、ダブルでの単体攻撃に。 | |
あなをほる | 地 | 80(120) <156> | 100 | 溜め技 | タイプ一致技。ダイマックス枯らしに。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80(120) <156> | 100 | 怯み30% | タイプ一致技。すなかきやこだわりスカーフなら怯みを狙える。 | |
スマートホーン | 鋼 | 70(105) <136> | 必中 | - | タイプ一致技。 基本はアイアンヘッドで十分な為ちいさくなるピクシーピンポイント。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 <97> | 90 | 怯み30% | 対むし・ひこう。すなかきやこだわりスカーフなら怯みを狙える。 ダブルでは相手全体攻撃。ストーンエッジは覚えない。 | |
ロックブラスト | 岩 | 25*2~5 [125] | 90 | - | 4発打てばいわなだれを超えられる。期待値は3発。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 <78> | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。自身にも後続にも活きる。 | |
シャドークロー | 霊 | 70 | 100 | 急所ランク+1 | 対ゴースト、ダイマックスにピッタリ。 | |
どくづき | 毒 | 80 | 100 | 毒30% | 対くさ。鋼技と範囲が被りダイマックスと相性が悪い。 | |
シザークロス | 虫 | 80 | 100 | - | 対くさ。サザンドラなどにも刺さるが半減されやすいのが難点。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | 100 | 壁破壊 | 地面技と範囲が被るが、壁破壊やダイナックルでの強行突破に。 | |
こうそくスピン | 無 | 50 | 100 | 拘束解除 自場リセット 素早↑100% | 第八世代で強化。積み技感覚で。 | |
つのドリル | 無 | - | 30 | 一撃必殺 | 火傷対策や、有効打の無い相手に。からぶりほけんの対象外なので注意。 アーマーガアなどひこう、ふゆう相手に通したいならこちら。 | |
じわれ | 地 | - | 30 | 一撃必殺 | 同上。メインのじしんと範囲が被るため、基本はつのドリル優先。 Gサニーゴなど高耐久のゴーストタイプに通したい場合に。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
つるぎのまい | 無 | - | すなかきとあわせて全抜きを狙う。かたやぶり型でもきあいのタスキを持たせる場合に。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、交代読みで。 | |||
ステルスロック | 岩 | - | かたやぶりならマジックミラーをも貫通して撒ける。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイアース | じしん 10まんばりき あなをほる | 130(195) | 味方:D↑ | メインウェポン。先制すれば特防アップで受けられる。 | |
ダイスチル | アイアンヘッド | 130(195) | 味方:B↑ | メインウェポン。先制すれば防御アップで受けられる。 | |
スマートホーン | 120(180) | ||||
ダイロック | いわなだれ | 130 | 天候:砂嵐 | 地面と好相性のサブウェポン。すなかきの発動としても重要な技。 さらに、砂嵐のダメージによりタスキで止まらなくなる。 | |
がんせきふうじ | 110 | ||||
ダイナックル | かわらわり | 90 | 味方:A↑ | 剣の舞を採用しないor積みながら殴りたい場合の攻撃上昇手段として。 | |
ダイアシッド | どくづき | 90 | 味方:C↑ | 対くさ。威力が低く、追加効果もシングルだと意味なし。 | |
ダイワーム | シザークロス | 130 | 相手:C↓ | 対くさ。最高打点だが半減されやすい。 | |
ダイホロウ | シャドークロー | 120 | 相手:B↓ | ゴーストを強く意識する場合に。追加効果も優秀。 | |
ダイアタック | つのドリル | 130 | 相手:S↓ | ダイロックですなかき発動できるので使う機会は少ないか。 かたやぶり型でのすばやさ補強に。 | |
こうそくスピン | 100 | ||||
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスによる猛攻をしのぐ場合に。 |
型考察 [編集]
かたやぶりアタッカー型 [編集]
特性:かたやぶり
こだわりスカーフ [編集]
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じしん/いわなだれ
優先技:アイアンヘッド
選択技:かわらわり/つのドリルorじわれ
最速でS231となりアギルダー(最速145族)まで、準速ならS210となりカマスジョー(最速136族)まで抜ける。
ドラパルトやS↑トゲキッスを抜けるようき推奨だが、強く役割遂行したい相手に合わせある程度耐久に回すなどして調整するのも有り。
ふゆうに地面対策を一任している相手に対しては抜群の抜き性能を発揮する。
きあいのタスキ [編集]
性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:じしん
優先技:つるぎのまい
攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれorがんせきふうじ/かわらわり/つのドリルorじわれ/こうそくスピン
きあいのタスキによりタイマン性能の向上、またつるぎのまいを搭載できることで積みエースの役割を持たせることができる。
- 構成例
- AS252/じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つるぎのまい
こだわりスカーフ型が苦手とするきあいのタスキアタッカーにかなり強く、自分より速い相手にもがんせきふうじで対抗できる。
とつげきチョッキ [編集]
性格:ようき
努力値:S252ベースでAD調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つのドリルorじわれ
選択技:かわらわり/こうそくスピン
特殊フェアリーへの後出し性能や、トゲキッスなどの特殊エースとの対面での撃ち合いで優位に立つための構成。
仮想敵の特殊攻撃を耐えられるようDを調整し、対ミミッキュ性能も残すため基本は最速ベースで余りをAに振る。
ダイアースと絡めて、ダイマックスポケモンとの撃ち合いに強くする事も可能。
タスキと違って削れた状態でも特殊に対する役割が持て、スカーフのように技も固定されないため、後出し性能が高く安定した役割遂行が見込める。
耐久に多く振っているお陰で、他の型では突破困難な耐久型に対して、アイアンヘッドの怯みやつのドリルの試行回数を稼ぎやすいことも利点。
反面Aを削りすぎるとミミッキュやFCロトムなどを一撃で落とせなくなる場面も出てくる。
補完要員に近いのでパーティに合わせて要調整。
岩技はS逆転で処理範囲を広げられるがんせきふうじ推奨。Aに極振りする型ではないため、いわなだれと確定数が大差ない。
ふゆう持ちに有効なじしん、対フェアリーのアイアンヘッド、耐久振りと相性の良いつのドリルもほぼ必須のため、補完の岩技と合わせて確定欄4つが埋まる。
かわらわりやこうそくスピンを持たせれば壁破壊やステロ除去の役割を担わせることもできるが、ピンポイントなので汎用性は落ちる。
- 構成例
- H44 A156 B4 D52 S252/じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つのドリル
Aは最高乱数以外でH252ウォッシュロトムをじしんで突破できるライン。
Hは定数ダメージ最小の16N-1。余りをDに回すことで特化ウォッシュロトムのハイドロポンプ確定耐え。
対トゲキッスもわるだくみ後ダイバーンをダイマックス込みで確定で耐え、ダイアタック→ダイスチルで弱保発動を回避しつつ突破できる。
Sは最速。ミラー意識だがタスキ型は予め削る必要があり、スカーフにはどのみち勝てない。準速ミミッキュ抜きに抑えてADに回すのも可。
すなかきアタッカー型 [編集]
特性:すなかき
性格:いじっぱり(推奨)/ようき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ふうせん/とつげきチョッキ
確定技:じしん/いわなだれorがんせきふうじ
選択技:アイアンヘッド/かわらわり/つのドリルorじわれ/みがわり/つるぎのまい
砂パにおけるエースアタッカーの代名詞ともいえる型。
先発のすなおこしに起点を作ってもらう他に、自らダイロックで砂嵐を展開できるようになったため単体採用もアリ。
いじっぱりでも抜きたいラインは抜けるので性格はいじっぱり推奨。
ようきにしてS実数値141以上に調整するとミラーにも強くなるが、余りを耐久に振ってもさほど変化しない上、
やはり火力が衰えるのであくまで奇襲に使える程度だろう。
ミラーになることも少なくはなく、素早さ調整の余りを振ったところで特に何を耐えるというわけでもないので素早さは全振り推奨。
また、とつげきチョッキとも相性が良く、特性がかたやぶりではないためサザンドラやロトムなどの特性がふゆうのポケモンに対して、ダイアースで特防をあげることができなくなっており、ダイマックスしたこれらのポケモンとの対面性能が下がっている。
ステルスロック撒き型 [編集]
特性:かたやぶり
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ
確定技:がんせきふうじ/ステルスロック
優先技:じしん/かわらわり
攻撃技:アイアンヘッド/つのドリルorじわれ/こうそくスピン
主に先発に出し、ステルスロックを撒く型。
かたやぶりと各種サポート技の相性もよく、マジックミラーを無視してステルスロックを撒けるほか、
ドラパルトのクリアボディも貫通してがんせきふうじでS操作ができる点は特筆に値する。
壁展開に対するメタのかわらわりに、相手のステロ展開に対処できるこうそくスピンも習得できる。
バンギラスやテッカグヤなど砂パの常連ポケモンと組み合わせると、ドリュウズの起点作りを読まれづらく非常に強力。
自身の選出誘導力が非常に高いうえ、後続は半端な素早さを補ってもらいつつ、龍の舞やダイジェットで強力なエースに転じることができる。
DLCにおいて同様の起点作りができるクリムガンとカイロスが追加された。
しかし、前述のとおり構築次第で選出段階で強烈な読み合いを強制できるため、使い勝手は別物。
素早さも一番高く最低限のアタッカー性能を有するため、差別化を意識されることはあってもする必要は皆無だろう。
対ドリュウズ [編集]
- 注意すべき点
- 地面タイプ、鋼タイプどちらの中でも最高峰の攻撃力。
かたやぶりによってふゆうにも一貫するじしんの威力と範囲は脅威。
持ち物もきあいのタスキやとつげきチョッキ、こだわりスカーフなど多岐に渡るため受けづらい。
たとえこちらが有利な状況でも、アイアンヘッドやいわなだれの怯み、つのドリルの一撃必殺による脅威がつきまとう。 - すなかきの場合、砂下で圧倒的な突破力を誇る。多くの高速ポケモンに先手で高火力技を叩き込むエースと化す。
バンギラス等同時選出されるポケモンも一筋縄ではいかないためパーティ単位で対策する必要がある。
- 対策方法
- どくどくが効かず、つるぎのまいやかたやぶりからの一撃必殺技があるので、耐久型で受けるのは安定しない。
とつげきチョッキやダイマックスがなければ耐久は標準かそれを少し下回る程度で、素の素早さも並より少し高い程度なので、先制技やこだわりスカーフフライゴン、リザードン等で弱点を突いて速攻したい。
麻痺や火傷でも機能停止。でんじはは無効だが、へびにらみやおにびは有効。高耐久で弱点をつかれずこれらの技を打てるサダイジャ、しんかのきせきガラルサニーゴ等が適任。
飛行タイプはサブウェポンの岩技で弱点を突かれる恐れあり。地面無効・鋼半減・毒無効のアーマーガアとがんじょうエアームドも安定するか。但しつのドリルには注意。かたやぶりの場合がんじょうエアームドでも強行突破されかねない。
どちらにせよ特性の判別は重要なので登場時のアナウンスを見逃さないように。すなのちからは基本考慮外のため、かたやぶりのアナウンスが入らなければすなかきと判断してよい。