レパルダス [編集]
No.510 タイプ:あく 通常特性:じゅうなん(まひ状態にならない) かるわざ(持ち物がなくなると素早さが2倍になる) 隠れ特性:いたずらごころ(使用する変化技の優先度が+1されるが、相手があくタイプだと技は必ず失敗する) 体重 :37.5kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
いたずらごころ悪 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レパルダス | 64 | 88 | 50 | 88 | 50 | 106 | 446 | じゅうなん/かるわざ/いたずらごころ |
オーロンゲ | 95 | 120 | 65 | 95 | 75 | 60 | 510 | いたずらごころ/おみとおし/わるいてぐせ |
ヤミラミ | 50 | 75 | 75 | 65 | 65 | 50 | 380 | するどいめ/あとだし/いたずらごころ |
高めの素早さといたずらごころ、かるわざにより先手を取ることに長じたあくポケモン。
その他の種族値は序盤ポケモンらしく低めで、特に耐久面は紙。
第五世代では、ねこのて+いたずらごころによる害悪戦術で環境を荒らしまわった過去を持つ。
第八世代ではねこのて、おいうちが廃止。更にはたきおとすが習得不能になるなど、世代を追う度に弱体化が目立つポケモン。
新規習得技としてはでんこうせっか、バトンタッチが目立つ。前者は条件を問わない先制技、後者は積みと相性の良い交代技。
鎧の孤島でしっとのほのお、はいよるいちげきを習得。双方追加効果が優秀だが不一致、かつ威力は今一つ。
新たなライバルも複数登場・続投している。
フォクスライはかるわざ発動から先手を打って相手の妨害を行うのが得意な新たな序盤あくタイプ。
とはいえ習得技は結構異なり、素の素早さも上回り攻撃性能もレパルダスの方が高く差別化を気にする必要はない。
オーロンゲはいたずらごころにより先手を打って壁張り・妨害を得意とし、攻撃種族値も高いのでアタッカーも可能。
幸いあちらはアンコール、バトンタッチを覚えないので妨害・縛りについてはレパルダスが上回る。
一方で前述の通りアタッカーとしては劣る他、対面した場合はいたずらごころ無効+一致技が抜群と勝ち目はかなり薄い。
新要素であるダイマックスは、根幹であるいたずらごころからの補助技が使えなくなり、
元の耐久が低いので然程硬くならない。技範囲は広いとはいえ基本的にレパルダスに切ることは少ないだろう。
総合すると、ねこのてが使えなくなったことで型の選択肢自体は減少したものの、
他の役割は前作までとほとんど変わらず、豊富な補助技を活用したサポーターとしての採用になる。
特性考察 [編集]
- じゅうなん
- 素早さが高いので麻痺無効の恩恵は大きいが、タイプ特性によりいたずらごころ+でんじはには耐性がある。
第七世代から素早さ低下が1/4から1/2に変化したことで麻痺自体の需要も多少ながら落ち込み気味。
基本的には候補外だが消費アイテムを持たせず、攻撃役としての性能にもある程度期待するなら選択肢に。
- かるわざ
- 単に補助技を先手で使うだけならいたずらごころの方が優先度も高く、条件も無い。
相手のいたずらごころ対策、主にあくタイプに対して補助技を打つ予定がある場合に。
性質的にシングルよりもダブル向け。発動時の素早さ実数値は無振りでも252、最速で346。
- いたずらごころ
- 隠れ特性。変化技の優先度が+1。正面から戦える種族値でないので、基本的にこれ。
第七世代からあくタイプに無効となったが、自身もあくタイプの為トレースされても相手の変化技を縛れる。
第八世代ではねこのてが消滅してしまったが、それでも多彩な変化技を習得するのは変わりない。
相変わらず最有力な特性だが、想定する相手や構築によっては他の特性を選択する場合も増えるか。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
イカサマ | 悪 | 95(142) | 100 | - | タイプ一致技。攻撃無振りでも使える攻撃技。 | |
じごくづき | 悪 | 80(120) | 100 | 音技封じ | タイプ一致技。性能安定。むしのさざめきを封じられれば美味しい。かみくだくは覚えない。 | |
ふいうち | 悪 | 70(105) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。読みが要るが高威力の先制技。 | |
ダストシュート | 毒 | 120 | 80 | 毒30% | 悪半減の妖に。 | |
じゃれつく | 妖 | 90 | 90 | 攻撃↓10% | 対格闘・悪。物理ドラゴンにはイカサマの方が通りやすい。 | |
サイコカッター | 超 | 70 | 100 | 急所率+1 | 対格闘。つじぎりと同じく急所に当たりやすい。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 対悪。攻撃しつつ撤退。不利対面回避に。 | |
ねこだまし | 無 | 40 | 100 | 優先度+3 怯み100% | タスキ潰しや、ダブルでのコンボ崩しに。 ダイマックスポケモンは怯まないので使いにくくなった。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
あくのはどう | 悪 | 80(120) | 100 | 怯み20% | タイプ一致技。怯みを狙える。 | |
バークアウト | 悪 | 55(82) | 95 | 特攻↓100% | タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。 みがわり貫通。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
ハイパーボイス | 無 | 90 | 100 | - | 音技、みがわり貫通。安定した特殊サブ技はこれぐらいしかない。 弱点はつけないが悪技との補完はまずまず。 | |
りんしょう | 無 | 60/120 | 100 | 連続使用 | ダブル用。かるわざとあわせて始動役に。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 威力不安定。カバルドンやバンギラスに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
みがわり | 無 | - | イカサマとあわせて。アンコールやでんじはとの相性も良い。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 起点作りに。先制できるので使いやすい。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。ふいうちと相性が良い。 | |||
でんじは | 電 | 90 | 全抜き阻止、起点作りに。電気や地面、ひらいしん等に無効。 | |||
あくび | 無 | - | 流し技。起点作りに。 | |||
トリック | 超 | 100 | こだわりアイテムや、くろいてっきゅう等とあわせて。 | |||
わるだくみ | 悪 | - | 特攻を強化。特殊技で攻めるなら。 | |||
バトンタッチ | 無 | - | いたずらごころなら先制で交代できる。 | |||
あまえる | 妖 | 100 | 攻撃↓↓ イカサマとは相性が悪い。 | |||
にほんばれ | 炎 | - | 晴パの始動役として、いたずらごころとあわせて。 | |||
あまごい | 水 | - | 雨パの始動役として、いたずらごころとあわせて。 | |||
まねっこ | 無 | - | ダブルでのコンボなどに。 |
ダイマックス技考察 [編集]
採用率の低い技 |
型考察 [編集]
積みサポート型 [編集]
特性:いたずらごころ
性格:おくびょうorようき
努力値:HS252
持ち物:だっしゅつボタン
確定技:あくび/まもる
選択技:ちょうはつ/アンコール/ねこだまし/イカサマ/あまえる/バークアウト
サンダースやエーフィにもある、先制あくび+だっしゅつボタンのコンボで
控えのポケモンに無償で積ませて全抜きを狙うコンボの型。
レパルダスでやる利点としては
・特性「いたずらごころ」により、素早さに関係なく先制あくびができる。特に、スカーフを警戒しなくてもよいのが強い。
・ちょうはつやアンコールが使えるため、エーフィとは方向性が違うが補助技から入ってくる相手を牽制できる。
・攻撃無振りでも通用する武器がある(イカサマ)。
・あくタイプなのでいたずらごころによる変化技が無効。
逆にデメリットとしては
・耐久が低い。サンダースやエーフィより特防で大きく劣り、防御も劣る。
・この型の場合、持ち物がだっしゅつボタンのため被弾すると倒れようが倒れまいが役割を失う。
・いたずらごころなので相手があくタイプだと無効化される。
戦術の肝となるあくびと、ねこだまし対策のまもるは確定。
あくび脱出で役割の9割を終え、一度脱出した=HPが残り少ないレパルダスが再び出てくる場面は
基本的に全抜き役の積みポケが落とされてしまった後と言う事なので、 残りの2つの技の出番は基本的に多くない。
イカサマならば相手次第とは言え残った相手のポケモンを自力で倒していく事も可能だが、
耐久の無いレパルダスで、しかも消耗した状態でどれだけ攻撃回数を稼げるかは疑問。
↑積みポケ2体+このレパルダスという選出の場合、あまえるやバークアウトでデバフかけて再度起点作成、という事も出来なくはないのでは?
一応技2つ追加します。
無限まねっこ型 [編集]
特性:いたずらごころ
性格:おくびょうorようき
努力値:AS252
持ち物:こうこうのしっぽ
確定技:まねっこ/トリック
選択技:イカサマ/でんじは/あくび/ちょうはつ/みがわり
とびはねる・あなをほるなどの技を使うポケモンと組み合わせることを前提とする無限型。
有名なのがムラっけオクタンと組み合わせてとびはねる⇛ターン終了時能力低下でだっしゅつパック発動⇛しっぽ持ちレパルダス登場という導入。
その後は先制まねっこ(とびはねる)で飛び上がって相手の攻撃を躱す⇛次ターン後攻でとびはねるの落下攻撃⇛次ターン先制まねっこ(とびはねる)の繰り返し。
まねっこのPPは20で最大32のためPP枯らしも容易ではなく、通常の攻撃技や変化技・交換などの手段ではこのループの打開は不可能。
さらに、ループが切れた場合や導入が難しい場合は状態異常やこうこうのしっぽトリックで後続の展開に貢献できる。
対策はおおまかに分けて5つ。ひとつはレパルダスが地上にいるターンに優先度の高い技を使うこと。
これで先手を取ってまねっこで選ばれる「直前の技」を上書きすれば、とびはねるがまねっこで選ばれなくなる。
例としては優先度+4で状況に左右されず使用できるまもる、みきり、こらえる、ダイウォールなどが該当。
先制技各種も有効だが、優先度+1の場合レパルダスより素速い必要があるため、優先度+2のしんそくが最も好ましい。
2つめは再生回復技を持つポケモンによる受け。
所詮は不一致威力85でレパルダス自身の攻撃も控えめのため、回復ソースがあれば受けは容易。
オクタンが消耗前提であることも考慮すれば、こちらの消耗さえ抑えればTODが狙える。
3つめはレパルダスが空中にいるターンに強制後攻技を使用することで、落下後の次ターンにまねっこで選ばれる「直前の技」を上書きすること。
例としてはカウンター・ミラーコート(-5)、ドラゴンテール・ほえる(-6)、トリックルーム(-7)などが該当。
4つめにとびはねるで姿を消している間にも当たる技で攻撃すること。
とびはねるの上書きこそできないが、レパルダスの耐久は低いので当たりさえすれば簡単に倒せる。
かみなりやぼうふう、サウザンアローなどを覚えたポケモンが該当する。
最後はオクタンをとびはねるを使われる前に倒す、もしくはだっしゅつパックを消費させること。
オクタンは鈍足かつ耐久も控えめのため、弱点を突けば先制で行動させずに倒すことも難しくない。
はたきおとすで持ち物を無効化するのも効果的なので、これらの技を覚えたポケモンで釘付けにすれば良い。
他にはいかく持ちに交代することでオクタンの攻撃を下げ、だっしゅつパックを無理やり消費させる荒業もある。
多くのポケモンで狙える対策がダイウォールのため、対策が不十分だった場合の選出時は覚えておくこと。
ただし、レパルダスはまねっこループが切れた場合トリックでこうこうのしっぽを押し付けてくるのが厄介。
高速アタッカーの場合レパルダス突破後に後続で対処されるため、可能な限り高耐久で撃ち合いに強いアタッカーにダイマックスを切りたい。
ループの導入役は前述の通りオクタンが基本だが、状態異常玉をもたせたポケモンなどでも可能。
こらえるで耐えつつターン終了時猛毒orやけどに⇛次ターン先手でとびはねる⇛ターン終了時に定数ダメージでひんし⇛レパルダス登場という形で導入できる。
この場合はオクタンとの並びが無いので戦術が警戒されづらいこと、あなをほるやゴーストダイブ、そらをとぶなどの技がまねっこで使用できる点が魅力。
ただしこの場合ひんしが一匹出るのでTODにさらに弱くなることが難点。
天候始動型 [編集]
特性:いたずらごころ
性格:ようき/おくびょう
努力値:HS252
持ち物:だっしゅつボタン/あついいわ/しめったいわ
確定技:にほんばれorあまごい/ねこだまし
優先技:とんぼがえりorバトンタッチ
選択技:イカサマ/バークアウト/どろぼう/でんじは/ちょうはつ/あくび/アンコール/みがわり
テッカニンなどのように高速といたずらごころを活かして晴れパや雨パの始動役を行う型。
だっしゅつボタンなら2回の仕事が見込める。いわ系は1回の確実な仕事に重点を置く場合。
天候の上塗りが激しい現在の環境では前者のほうが使いやすい。
ダメージ稼ぎ&タスキ潰しやターン調整のできるねこだましは確定。
相手のねこだましやであいがしらによるだっしゅつボタンの誤作動も防止できる。
とんぼがえりはだっしゅつボタン利用ならほぼ不要。
その他の枠は無振りでも使いやすいイカサマ、ちょうはつや状態異常技などで適当に埋める。
【ダブル】サポート型 [編集]
特性:いたずらごころorかるわざ
性格:おくびょう/ようき
努力値:S252or調整 H252orAC調整
持ち物:きあいのタスキor各種シード
優先技:ねこだまし/アンコール
攻撃技:イカサマorあくのはどうorバークアウト/ふいうち
補助技:ちょうはつ/あくび/でんじは/まもる/あまえる/まねっこ/にほんばれ/あまごい
先制補助技で味方をサポート。ねこだましも使える。
ニャオニクス♂との差別化のためアンコールの優先度は高い。
各種シードを持たせて該当フィールドを展開するポケモンと組ませると、場に出ると同時にシード+かるわざ発動が狙える。
いたずらごころ対策に対するメタとしても機能するので、パーティとの兼ね合い次第では採用価値あり。
まねっこを追加。味方がトリックルームを元にしたダイウォール→先制まねっこで、優先度+1でトリックルームを使える。
ただしダイマックスターンを消費する上、先制技などで妨害されるとダイマックスを解除するまでトリックルームを展開できなくなるため、
普通にトリックルーム+味方の補助で展開した方が良い事も。
相手のトリックルームを真似して、次ターンに即トリックルームをやり返す反撃としても使える。
対レパルダス [編集]
- 注意すべき点
- いたずらごころ持ちの中でも屈指の素早さ。ヤミラミとオーロンゲには撃てないが、他のいたずらごころ持ちには上からちょうはつを撃てる。
自身より速いエルフーンのちょうはつは悪タイプの耐性により無効。
あくびサポート型など、補助技を活かした様々な型がある。
- 対策方法
- あくタイプやサイコフィールドなら強力な補助技を無効化できる。
また、レパルダス自身は火力・耐久共に低いため、イカサマの危険性も少ない特殊アタッカーなら一致等倍でも大きなダメージを与えられる。