カプ・コケコ(カプコケコ) [編集]
No.785 タイプ:でんき/フェアリー 通常特性:エレキメイカー(場に出た時、フィールドがエレキフィールドになる。 地面にいるポケモンはねむり状態にならなくなり、でんきタイプの技の威力が1.3倍になる) 隠れ特性:テレパシー(味方の攻撃に当たらない) 体重 :20.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
高火力準伝電気 | H P | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カプ・コケコ | 70 | 115 | 85 | 95 | 75 | 130 | 570 | エレキメイカー/テレパシー |
電気技(無振り) | 155 | 129 | ||||||
電気技(全振り) | 165 | 139 | ||||||
レジエレキ | 80 | 100 | 50 | 100 | 50 | 200 | 580 | トランジスタ |
電気技(無振り) | 160 | 160 | ||||||
電気技(全振り) | 176 | 176 | ||||||
霊獣ボルトロス | 79 | 105 | 70 | 145 | 80 | 101 | 580 | ちくでん |
デンジュモク | 83 | 89 | 71 | 173 | 71 | 83 | 570 | ビーストブースト |
アローラの守り神の一柱のでんき×フェアリー複合。他にはデデンネのみ。
第七世代においてはその縛り性能の高さからシングル・ダブルを問わずトップメタに君臨していた。
ランクマッチに参加できるフェアリーとしては最速の素早さを持ち、多くの相手に先手を取れる。
主力となるでんき技はエレキメイカーにより展開されるエレキフィールドで強化され、
しぜんのいかり、ちょうはつ、両壁といった小技の他、ボルトチェンジやとんぼがえりまで習得。
動きを単一に絞れないカスタマイズ性の高さも持ち合わせる強力なポケモン。
一方で、物理は種族値こそ高いが技に恵まれず、特殊は100にも届かず決定力に欠ける。
その火力は、フィールド補正付きのでんき技に集約されているため注意が必要。
第八世代においては全体的に弱体化が目立つ。
エレキフィールドのでんき技強化倍率が1.5倍から1.3倍に低下。
先述の通り火力はフィールド補正ありきだったため、弱体化の影響が非常に大きい。
ダイマックス技によりフィールドが書き換えられやすくなったのも逆風。
新技はエスパー技としてアシストパワーを習得した程度。
一方でめざめるパワーを失った事で、じめんタイプへの有効打はくさむすびのみとなった。
また素早さインフレも加速しており、トップメタのドラパルトや、
高速でんきとして火力・素早さ共に上を行くレジエレキが登場。
本人の性能の低下に加え、環境にも恵まれず、前世代の圧倒的なパワーは薄れたと言わざるを得ない。
とはいえ、高い素早さとエレキメイカーの両立は依然として強力な個性。
新たなエレキメイカーとしてバチンウニが追加されたが、種族値傾向が大きく異なり差別化は容易。
高速アタッカーを兼ねられる点を活かし、相手に直接負担をかける方向での運用を心掛けたい。
新要素であるダイマックスとの相性はそこそこ程度。
技範囲の広さから追加効果を選択しやすく、決定打に欠ける火力を補強し、確1範囲が広がるのは魅力。
だが一致技の効果が双方フィールド展開で競合してしまい、最大限活用するのが難しい。
ダイジェットも習得するが元々高速であるカプ・コケコにとっては相対的に恩恵が減る。
とはいえドラパルトに先手を取れるようになる等、決して悪いわけではない。
特性考察 [編集]
- エレキメイカー
- 場に出たときに場の状態をエレキフィールドにする。
浮いているポケモン(特性ふゆう、ひこうタイプ、でんじふゆう・テレキネシス状態、ふうせんを持っている)はフィールドの影響を受けない。 - テレパシー
- 味方の全体攻撃を受けない。
エレキフィールドが無くなるので、素早さと耐性を生かしためいそう+ねむる戦法が可能に。
今作では、はねやすめが過去技になった事も大きい。
一方で、火力をエレキフィールドに依存しているカプ・コケコにとってフィールドが無くなるのは死活問題。
エレキフィールドの効果 [編集]
- 電気技のダメージ1.3倍
地面にいるポケモンが使う電気技のダメージが1.3倍になる。
概要部の通り控えめな種族値を補う形になっており、でんきタイプのアタッカーとして十分な火力を出す事ができる。
ただし、相手パーティーに強力なでんきタイプがいる場合は利用されかねないので注意したい。
メジャーなでんきでもボルトロス・各種ロトム・サンダーなど接地しておらずエレキフィールドの対象外なポケモンも多いが、
相性上不利なジバコイルやデンジュモク、エレキブルに起点化されかねないリスクがある。 - 眠り無効
地面にいるポケモンは眠らなくなる。
相手のあくび・さいみんじゅつ・キノコのほうしなどを無効化でき、耐久型のねむるを阻止できるなど活きる場面は多い。
ちなみにあくびは2ターン目の眠りが無効となるのではなく技自体が無効となるのでフィールド終了を狙って眠らせるということもできない。
特にあくび+積み展開のようなギミックパーティに関しては、選出を抑制できるほどの致命的な打撃を与えられる。
敵味方両方に影響するため、自身がこういった戦法を採る場合は注意したい。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
10まんボルト | 電 | 90(135) | 100 | 麻痺10% | タイプ一致技。エレキフィールド下では威力175。 | |
かみなり | 電 | 110(165) | 70 | 麻痺30% | タイプ一致技。エレキフィールド下では威力214。 素では命中不安なので雨とあわせて。 | |
ほうでん | 電 | 80(120) | 100 | 麻痺30% | タイプ一致技。攻撃しつつ麻痺撒き。サポート型で。 | |
ボルトチェンジ | 電 | 70(105) | 100 | 自分交代 | タイプ一致技。攻撃しつつ撤退可能。こだわり型で。 地面やひらいしんによる無効化に注意。 | |
エレキネット | 電 | 55(82) | 95 | 素早さ↓100% | タイプ一致技。サポート向け。ダブルだと二体攻撃。 こごえるかぜと大体同じだが、無効が多い点に注意。 | |
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。電気技とあわせて全18タイプに等倍以上。ムーンフォースは覚えない。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 対地面。カバルドンやドサイドンに。 | |
しぜんのいかり | 妖 | - | 90 | - | 優秀な削り技。一貫性が高く、交代読みで撃ちやすい。 他のカプと違いボルトチェンジやとんぼがえりがあるので優先度は低い。 サポート型なら有用になる。 | |
はかいこうせん | 無 | 150 | 90 | 次ターン行動不可 | 対ヒートロトム。基本はダイアタック用。 ダイマックス技が軒並みフィールド張り替えなので、張り替えを避けるなら。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ワイルドボルト | 電 | 90(135) | 100 | 反動1/4 | タイプ一致技。エレキフィールド下では威力175。 | |
かみなりパンチ | 電 | 75(112) | 100 | 麻痺10% | タイプ一致技。反動はないが低威力。 指数はようきかみなりパンチ<おくびょう10まんボルト。 | |
ブレイブバード | 飛 | 120 | 100 | 反動1/3 | 対草。ねむりごなやキノコのほうし持ちへの遂行技。 フィールド上書きを狙うカプ・ブルルにも。 | |
アクロバット | 飛 | 55→110 | 100 | - | 対草。状況次第では高火力。エレキシード等の消費アイテムとあわせて。 | |
どろぼう | 悪 | 60 | 100 | 道具奪取 | 相手の持ち物次第では有用。エレキシード等の消費アイテムとあわせて。 特にAガラガラなどへ。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 攻撃しつつ撤退可能。ボルトチェンジと違い無効は無いが接触技で火力も低い。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80 | 100 | 怯み30% | 対フェアリー。カプ・ブルルにも通り、鉢巻でミミッキュを確1。 速いので怯みも狙いやすい。 | |
でんこうせっか | 無 | 40 | 100 | 優先度+1 | 唯一の先制技。タスキ潰しに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
でんじは | 電 | 90 | サポート用。電気・地面、ひらいしん等に無効。 | |||
リフレクター | 超 | - | サポート用。物理耐久を強化。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | サポート用。特殊耐久を強化。 | |||
あまごい | 水 | - | サポート用。天候の始動役や上書き、かみなり必中化に。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。起点化回避に。 | |||
めいそう | 超 | - | 特攻・特防を補強。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイサンダー | かみなり | 140(210) | 場:EF | 一致技。エレキフィールドの再展開、 及び既にエレキフィールドが出ている際はさらに威力1.3倍となる。 | |
10まんボルト | 130(195) | ||||
ワイルドボルト | |||||
ほうでん | |||||
かみなりパンチ | |||||
ボルトチェンジ | 120(180) | ||||
エレキネット | 110(165) | ||||
ダイフェアリー | マジカルシャイン | 130(195) | 場:MF | 一致技。特殊技のみ。 状態異常対策になるが、エレキフィールドを打ち消してしまうのがネック。 | |
しぜんのいかり | 100(150) | ||||
ダイソウゲン | くさむすび | 130 | 場:GF | 対じめん、いわ。威力固定でダイマックスにも通る。 じしんも実質等倍で受けられるようになるが、こちらもエレキフィールドを塗り替えてしまう。 | |
ダイジェット | ブレイブバード | 140 | 味方:S↑ | 反動や溜めを無くせる。物理技のみ。 | |
そらをとぶ | 130 | ||||
アクロバット | 110 | ||||
ダイワーム | とんぼがえり | 120 | 相手:C↓ | 特殊耐久を補強。 | |
ダイアーク | どろぼう | 110 | 相手:D↓ | 追加効果が特殊型にはうれしいが物理技のみ。 | |
ダメおし | |||||
ダイスチル | アイアンヘッド | 130 | 味方:B↑ | 対フェアリー。物理技のみ。 | |
ダイアタック | はかいこうせん | 150 | 相手:S↓ | 等倍範囲が広め。特殊型のサブウェポンに。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスターン枯らしに。 |
型考察 [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
特性:エレキメイカー
性格:おくびょう/むじゃき/せっかち
努力値:C252 D4 S252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりメガネ/シュカのみ/じしゃく
確定技:10まんボルトorかみなり
優先技:マジカルシャイン/ボルトチェンジorとんぼがえり
攻撃技:くさむすび/ブレイブバード/しぜんのいかり/でんこうせっか
補助技:めいそう/ちょうはつ
技範囲が広めの特殊AT型。一致技に加えてくさむすびが使える。
特性によりでんき技は霊獣ボルトロス以上の火力となる。
物理アタッカー型 [編集]
特性:エレキメイカー
性格:ようき/いじっぱり/むじゃき/せっかち
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/シュカのみ
確定技:ワイルドボルト/ブレイブバード
優先技:ボルトチェンジorとんぼがえり
攻撃技:しぜんのいかり/アイアンヘッド/10まんボルト/でんこうせっか
補助技:ちょうはつ
フェアリー技は使えなくなるが、代わりにひこう技を使える。
特性とあわせてねむりごな持ちの草・虫に強いのが利点。
ほのおのからだやきあいのタスキが怖いが、舞われていないウルガモスを一撃で落とせる。
基本的に性格でSに補正をかければよいが確定数がズレるケースもそこそこあるためAにかけてもよい。
カバルドン・ドリュウズあたりはしぜんのいかりで削っても厳しいので、出てきたら撤退推奨。
特殊型とは違いダイフェアリー以外でエレキフィールドを解除しないためダイマックスとは比較的相性が良い。ダイジェットでスカーフ持ち等を抜くことができ相手のダイジェットにも耐性がある。
ダイスチルやダイワームも使用可能。
スカーフ型 [編集]
特性:エレキメイカー
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:10まんボルト/ボルトチェンジorとんぼがえり
選択技:かみなり/くさむすび/しぜんのいかり/マジカルシャイン
コケコミラー・スカーフガブリアス・すいすいキングドラ等に上から攻撃を仕掛ける型。
序盤からの展開や終盤の掃除に優れる。
特に殻を破ったパルシェンなどより速く動けるため積みエースに対するストッパーとして優秀。
カプ・コケコが呼びやすい電気無効への対抗手段に、ボルトチェンジととんぼがえりの両立もあり。
壁張り起点型 [編集]
性格:おくびょう/ようき
努力値:S252 H252orAC調整余りH
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ/オボンのみ/ふうせん/だっしゅつボタン
確定技:ひかりのかべ/リフレクター
攻撃技:10まんボルトorほうでんorワイルドボルト/ボルトチェンジorとんぼがえり/しぜんのいかり/マジカルシャイン/ブレイブバード
補助技:ちょうはつ/でんじは
速い素早さを活かし壁を張って積みアタッカーの起点にしていく型。
ちょうはつにより妨害されにくく、退場技や流し技で自身の起点化も阻止できる。
すりぬけクロバットとは同速勝負だが退いてくる事が多い。
火力に振らないのでマジカルシャインの必要性は低め。
性格はようきも一考。高火力ワイルドボルトで負荷をかけつつ退場を加速させたり、無効化されないとんぼがえりのダメージを増加させることができる。ゴツゴツメットやてつのトゲには注意。
なお、しぜんのいかりはC下降補正無振りでもダメージは変化しない。
持ち物にだっしゅつボタン追加。壁張りつつ殴られて退場できるので相性良し。
【ダブル】アタッカー兼サポート型 [編集]
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252 or 耐久調整
持ち物:ひかりのねんど/じしゃく/きあいのタスキ/こだわりメガネ/こだわりスカーフ
優先技:エレキネット/まもる
選択攻撃技:10まんボルト/ボルトチェンジ/マジカルシャイン
選択補助技:リフレクター/ひかりのかべ/ちょうはつ/でんじは
レジエレキと同様に、エレキネットによるS操作と削りを行う型。
素早さでは負けているが、コプ・コケコも多くのポケモンより素早く、フェアリータイプによる打点やちょうはつで差別化出来る。
此方も理由がない限りは最速推奨。
対カプ・コケコ [編集]
- 注意すべき点
- 高い素早さから、特性で強化されたでんき技を放つ。
いのちのたまやこだわりメガネを考慮すると、種族値の印象からは想像できない火力が発揮される。
アタッカーのみならず、壁張りサポート等も可能。
まひに加えねむりも無効なため動きを止めにくく、あくびによる起点作りや、ねむるによる受けを許さない。
後続の霊獣ランドロスとトンボルチェンを繰り返しサイクルを回されることが多い。 - 対策方法
- でんき技以外は低火力。フェアリー技は物理は何も覚えず、特殊も威力80のマジカルシャイン止まり。エレキフィールドの性質上風船持ちはほぼいない。
地面タイプのほか、ラッキーやポリゴン2等の特殊受けなら安定して受けられる。
特に、Aガラガラは特性ひらいしんも合わせてカプ・コケコの主要な技をほとんど半減以下に抑え、
無振りカプ・コケコを一撃で落とせる火力も持っているので強力なメタとなる。
また、壁貼りに対してもかわらわりを打てるため、上手く対面できれば有利に立ち回れる。
チョッキヒードランやジバコイル、エレキブル、ランターンも有効。
電気技の高火力はフィールド依存につき、他の守り神でフィールド変更してしまうのも有効。
でんき技を半減にできるゴリランダーか、とつげきチョッキで特防を高めたカプ・テテフが安定。
ただし、ワイルドボルトの採用率が9位、ブレイブバードの採用率が10位で物理型もいることには留意。飛行弱点のポケモンや上記の特殊受けは注意。