パルシェン - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

パルシェン [編集]

No.091 タイプ:みず/こおり
通常特性:シェルアーマー(攻撃を急所に受けない)
     スキルリンク(連続技が必ず5回当たる)
隠れ特性:ぼうじん(天候によるダメージを受けない・粉系の技と特性「ほうし」を無効化)
体重  :132.5kg(けたぐり・くさむすびの威力100)

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ/かくとう/いわ
いまひとつ(1/2)みず
いまひとつ(1/4)こおり
こうかなし---

みず×こおり複合の一角。種族値だけ見ると非常に高い防御が特徴。無補正無振りでも防御実数値200。
しかしその実態は強力な積み技であるからをやぶる、スキルリンク+連続技を軸とするアタッカー。
無振りの物理耐久はツボツボを上回り、物理アタッカー相手はタスキを盾にせずとも対面から積める。
そして一度積んでしまえば、タスキ、みがわり、ばけのかわがんじょう等の行動保障を悉く突破。
からをやぶるの実装以来、多少の浮き沈みはあれども一定の需要を維持してきた強烈な個性を持つポケモン。

反面、特殊耐久はフーディンの物理耐久以下。一致等倍は勿論、下手をすると一致半減ですら致命傷となる。
役割破壊の特殊技で簡単に倒されてしまうので、運用の際は常に注意が必要。

第八世代ではミサイルばりを習得。範囲が狭くよほどあくエスパーを意識しなければ優先度は低いが新たな連続技。
剥奪された技もだいばくはつ、どくどく程度であり、良くも悪くも運用方法はほぼ変化しないまま。
周囲の環境に眼を向けると、ダイマックスの登場により、パルシェンの火力でも耐えきられる盤面が増加。
パルシェンに限った話ではないが耐久が低め、或いは極端に差のあるエース自体が全抜きの難しい環境である。
自身のダイマックスは強みの連続技が単発攻撃になってしまい、相性はよろしくない。

環境初期ではミミッキュドリュウズドラパルトなどのトップメタと戦えることから高い採用率を誇っていた。
しかし、ゴリランダーに先制技が与えられ逆に縛られるようになり、積んでも抜けないレジエレキも登場。
カイリューランドロスのような役割対象も復活しているが環境が進むにつれ動きにくくなってきており、現在の採用率は低下傾向にある。



特性考察 [編集]

シェルアーマー
相手の攻撃が急所に当たらない。
一応てっぺきを覚えるが回復技がねむるしかない上、特防が低すぎて役割破壊に弱いため受けの役割は難しい。
他の特性がパルシェンの採用理由に直結しうるのもあって、基本候補外。
スキルリンク
連続技が確実に5連撃になるパルシェンの要。基本的にはこれ。
つららばりが命中安定・威力185(一致込み)、みがわりやばけのかわを貫通する超高性能な技に変化。
相性補完として採用されるロックブラスト、ミサイルばりもサブウェポンとは思えない破壊力を発揮する。
ぼうじん
隠れ特性。霰ダメージは元々無効だが、砂嵐ダメージや粉技を無効化しタスキと相性が良い。
積む機会を増やせるので悪くはないが、スキルリンクの突破力を捨ててまで採用するメリットは見出だし難い。
どくびし型ではタスキを確実に温存できるようになるため、構築次第では候補には入る。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
[スキルリンク]
命中効果解説
つららばり25(37)*2~5
[185]
100-メインウェポンの連続攻撃。スキルリンクにより確実に5発繰り出せる。
威力・命中安定でタスキ・がんじょうばけのかわや、みがわりを貫通。
ロックブラスト25*2~5
[125]
90-連続攻撃。同じくスキルリンク対応。つららばりが通らない炎・水・氷に。
つららばりと共に鋼に半減される。命中90が負け筋になることも。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%鋼・炎に通るタイプ一致技。接触技。
シェルブレード75(112)95防御↓50%同上。威力と命中で劣るが追加効果発生率はこちらが上。
ミサイルばり25*2~5
[125]
95-積み技を使わないスカーフ型などで技範囲を広げたい場合に。
こおりのつぶて40(60)100優先度+1先制技。先制技持ち相手に撃つ。
じばく200100使用後瀕死鋼には入らない。ダブルバトルでは数少ない全体物理技。
だいばくはつは過去作技マシン限定。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-対鋼用のサブウェポン。物理受けの役割破壊にも。
なみのり90(135)100-命中安定。からをやぶる前提なら両刀もあり。
ふぶき110(165)70氷10%ぼうじんで。命中率の関係で霰・ダイアイス前提。威力重視なら。
れいとうビーム90(135)100氷10%ぼうじんで。安定性重視なら。
ウェザーボール50/100
(150)
100天候でタイプ変化
威力倍増
雨で威力225、霰と晴れで威力150、砂嵐で威力100の安定技となる。
変化技タイプ命中備考
からをやぶる-攻撃・特攻・素早さ2段階上昇、防御・特防1段階下降の積み技。パルシェンの要。
いのちのしずく-主にダブルバトル用の回復手段。
てっぺき-防御2段階上昇。からをやぶるの後で物理アタッカーを起点にする。
どくびし-アタッカーの印象が強いので読まれづらいが、鋼を呼ぶのが難点。
こらえる-サポート型のダイマックス枯らしに。アタッカー型は攻撃技で範囲を広げたほうが良い。

ダイマックス技考察 [編集]

基本的に連続攻撃技5hitとダイマックス技の威力はほぼ変わらず、単発攻撃になる。
これをタスキや頑丈で耐えられるデメリットと取るか、回復木の実や特性発動のトリガーになりにくいメリットとするかはケースバイケース。
水技の強化やロックブラストをどうしても外したくない場合の選択肢として。岩技は砂嵐が発生するためタスキを持たせている場合は注意。
積みが成功すると相手はダイマックスしないとパルシェンを止められなくなることも多いが、逆に言うとそれさえ凌げれば全抜きの可能性が高まる。
相手に合わせてこちらもダイマックスするなど、タイミングが重要であることに変わりはない。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。2発目から威力1.5倍。かみなり必中化に要警戒。
なみのり
アクアブレイク
130(195)
ダイアイスふぶき140(210)天候:霰一致技。威力はつららばりとほぼ同じ。霰のスリップダメージ付き。
ダイストリームとアンチシナジーだが、ふぶきと相性がよい。
つららばり
れいとうビーム
130(195)
ダイロックロックブラスト130天候:砂嵐サブ技。威力はロックブラストとほぼ同じ。砂嵐はぼうじんなら無効化できる。
ダイストリーム、ダイアイスやタスキと相性が悪いのでできれば使用は避けたい。
ダイワームミサイルばり130相手:C↓同上。追加効果はパルシェン自身への恩恵は薄いものの後続に生きる。
ダイアタックだいばくはつ
じばく
はかいこうせん
150相手:S↓高威力&広い等倍範囲。更にS調整すれば抜ける相手も多いが殻を破るで十分。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる攻撃を防ぐ。

耐久調整 [編集]

物理耐久が非常に高いので耐久調整を行うと色々な攻撃を耐えられるようになる。ただし役割破壊に要注意。
・アイテムなしの場合
H44…ヒヒダルマのいのちのたまフレアドライブ耐え

・オボン持ちの場合
H252-B44+性格補正…こだわりハチマキガブリアスのげきりん2耐え


型考察 [編集]

からをやぶる型 [編集]

特性:スキルリンク
性格:いじっぱり/やんちゃ/ようき/むじゃき
努力値:AS252orA252 S最低132以上 残りH
持ち物:きあいのタスキ/おうじゃのしるし/いのちのたま/ラムのみ/オボンのみ
確定技:からをやぶる/つららばり/ロックブラスト
選択技:こおりのつぶて(優先)/アクアブレイクorハイドロポンプ

からをやぶって、つららばりで全抜きを狙うパルシェンの基本型。対戦環境のパルシェンは9割以上この型だと思っていい。
確定技3つと残り1つは基本的にこおりのつぶてである。つぶてを切って水技を採用する場合は鋼への役割破壊のため特殊技の採用もあり得る。

性質上きあいのタスキやがんじょう、みがわりも怖くない。積むことさえできれば等倍でも並の耐久の相手ならつららばりorロックブラストでごり押せる。

ミミッキュにも有利な数少ない積みポケモン。A特化パルシェンの氷柱針4回+氷の礫1回でH4ミミッキュ確殺。
対してA特化ミミッキュの珠じゃれつくが無振りパルシェンに確3。

持ち物は特殊相手にも確実に積める「きあいのタスキ」が多い。
過去作では4割強の確率で怯みを狙える「おうじゃのしるし」も主流だったが、第八世代ではダイマックス相手には怯み無効のため採用率は落ちている。

最速ドラパルトを抜くためにもSに最低132は振りたい。
今作のスカーフやダイジェットを扱うポケモンもこの値を基準に調整されているため、さらに振っておいたほうが安定する。
ただしHPに振るメリットもあるため、仮想敵に合わせて要調整。

+  S調整例

スカーフ型 [編集]

特性:スキルリンク
性格:いじっぱり/やんちゃ/ようき/むじゃき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:つららばり/ロックブラスト/水技/選択技or水技
水技枠:アクアブレイクorシェルブレード/ハイドロポンプ/なみのり
選択技:こおりのつぶて/ミサイルばり/じばく/どくびし/ねごと

最速でスカーフを巻けば130族まで抜ける。からをやぶる型が圧倒的多数なのでまず読まれない。
先発で出てくるドラゴンタイプやひこうタイプを潰せる。
アクアブレイクはH252振りバンギラス用。無補正A252振りで確2。

シェルブレードH252振りバンギラス中乱数2(49.8%)だが追加効果発生率が高く、防御低下を考慮するともっと高い確率で確2に持ち込める。
半減でない受けに対しては、崩しとしても働きやすい。

ねごとは技スペースが余った際に。あくびに対しても眠った後に交代→ねごとで対応可能。

+  ねごとに関する議論

毒びし型 [編集]

特性:スキルリンク/ぼうじん
性格:ようき/むじゃき/いじっぱり
努力値:AS252orHS252orCS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:どくびし
攻撃技:つららばり/こおりのつぶて/ロックブラスト/ハイドロポンプorなみのり/じばく
補助技:からをやぶる/こらえる

古くから存在するどくびしみがまも構築の起点づくり型。
パルシェンの場合非常に読まれづらいことと、強烈な選出誘導力があることが利点。
ひこうはじめ浮いているポケモンの選出を抑制できるうえ、技構成次第でアタッカーとしても最低限の性能を持たせられる。
今作では多くのポケモンでどくどくを使えなくなった事により、先発どくびしの意義が高まった。

どくびしの当たらない浮いているポケモンは牽制できるが、はがねタイプを強く呼ぶことが欠点。
後続に鋼への有効打をもたせるか、パルシェンに鋼に等倍で通る水技を搭載することを推奨。

特性はスキルリンクとぼうじんの2つが候補。
前者は殴ったほうが良い状況で、タスキと連続技により最低限のタイマン性能を発揮できる。
後者は天候ダメージでタスキが潰れなくなるため、確実にどくびしを撒きたい場合に有効。
この場合は連続技が使い難いので、れいとうビームを使った特殊型にするのも手。
強く誘うダイロックに対して、どくびし→ダイロック(タスキ発動)→こらえる→こおりのつぶてでダイマックスを枯らす動きも可能。


対パルシェン [編集]

注意すべき点
防御180の種族値を持つため、並の物理技では有効打を与えられない。
加えてからをやぶることで高速高火力アタッカーとなる。技の範囲も広く、氷と岩をどちらも半減できるのは鋼全般と水/闘のみ。
連続技でタスキやみがわりごと突破される上に、おうじゃのしるしを持たれると怯まされる確率が高い。
先制技まであるため、他のからをやぶる使いと比べると非常に止めにくく危険な相手。
対策方法
主力技のつららばり&ロックブラストの両方を半減できる鋼タイプが有効。持ち物は基本的にタスキなので事前にステロを撒いておけば特殊アタッカーで釘付けにできる。もしくはちょうはつ・ほえる・ドラゴンテール・あくびなどの技があれば起点回避。

ダイマックスで対抗すればスキルリンク&おうじゃのしるしで怯まなくなる上にHP倍化でつららばり等倍でもある程度耐えられる。パルシェン自身はダイマックスとの相性が悪く、あまりダイマックスを切ってこない。
トリックルームで素早さをひっくり返すのもよい。
  • ゴリランダー
    先制グラススライダーで積まれた後でも処理しやすい。ただし相手がタスキの場合最低抜群つららばりを喰らってしまうのである程度削れていないと完全な対策にならない。またからをやぶる展開後の氷のつぶても痛い。
  • レジエレキ
    こちらも最速なら最速からをやぶる展開後よりさらに速い。一致電気技。サンダープリズンでタスキをも貫通。
    ただし耐久が無振りだとA特化つららばりで確1なのでその点には注意。
  • ウーラオス(れんげき)
    氷岩水技半減。こちらは一致格闘技で弱点をつける。
  • ヌオー
    特性てんねんで積みを無効化でき、B特化しておけばA特化つららばり及びダイアイスを確定3発に抑える。
    おうじゃのしるしやいのちのたま持ちの場合崩される可能性はあるが、現環境では8割がたタスキなので後出しはほぼ安定。

外部リンク [編集]