オムスター - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

オムスター [編集]

No.139 タイプ:いわ/みず
通常特性:すいすい(雨のときに素早さが2倍になる)
     シェルアーマー(攻撃を急所に受けない)
隠れ特性:くだけるよろい(物理技を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)
体重  :35.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
すいすい特殊アタッカーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オムスター70601251157055495すいすい/シェルアーマー/くだけるよろい
キングドラ759595959585540すいすい/スナイパー/しめりけ
ガマゲロゲ1059575857574509すいすい/どくしゅ/ちょすい

ばつぐん(4倍)くさ
ばつぐん(2倍)でんき/かくとう/じめん
いまひとつ(1/2)ノーマル/こおり/どく/ひこう
いまひとつ(1/4)ほのお
こうかなし---

いわ×みず複合の一角で、いわタイプとしては珍しい特殊アタッカーの種族値配分を持つ。
同複合が同時期に多数復帰しているが、そちらは物理アタッカー気質のものが多く差別化は容易。
むしろライバルはすいすい+特殊アタッカーとしての役割が被るキングドラガマゲロゲ等。
あちらと違い攻撃の数値が低く、初見からでも特殊受けに対処されやすい一方で特攻で大きく上回る。
タイプの違いもあり、どちらにせよ差別化自体は容易。初代出身でありながら独自の需要を持つポケモン。

素の速度は低いが前述のすいすいの他、からをやぶるも習得するので積む機会さえあればあらゆる相手を抜き去れる。
雨下での爆発力についてはトップクラスであり、素の防御が高いので物理アタッカー相手なら調整次第で起点に出来る。
具体的にはガブリアスのじしん程度までは確定耐えになる為、持ち物などの補強が無ければ余程の相手以外は積むチャンスがあるだろう。
一方で初動の遅さ自体はカバーしきれず、4倍弱点と低い特殊耐久から役割破壊を食らいやすく、何も出来ずに落とされる危険もある。

第八世代では念願の高威力いわ特殊技、メテオビームを習得。溜め技でパワフルハーブかダイマックス前提ながら心強いメインウェポン。
他の新技は物理技ばかり。めざめるパワーの廃止、どくどくの剥奪で突破不能な相手は増えたが、爆発力に関しては増加傾向。

また、他のすいすい持ちにも言えることではあるがダイマックスの追加でダイストリームにより無理なく天候を雨に出来るように。
ダイロックも天候変化で噛み合いは少々悪いが、難のある特防を補強する手段も増えている。
サブウェポンの範囲が少々狭いのは気にかかるが、習得技・仕様の変化の方向性が一致気味で、対処手段の無い相手は一気にごり押しできる。

基本すいすいアタッカーだが、くだけるよろいも実用圏内。
前述の通りダイマックスにより天候の奪い合いが激化しており、奇襲としての意味もあって採用価値は十分。
攻撃技を受ける必要があり、強みの物理耐久は下げてしまうがどの道高速再生が無く、使い捨てアタッカーとしての性質が強いので然程気にならない。
良くも悪くも特殊エースとして代替の利きづらい性能を持っており、嵌った際の爆発力は凄まじいものがある。

新顔、かつ採用率も高いゴリランダーは天敵。グラスメイカー+グラススライダーで加速を無視して縛られてしまう。
一致技の通りは良いとはいえ、サブウェポンの範囲が狭いのも難であり、ヌオーやガマゲロゲ等への有効打は少ない。



特性考察 [編集]

すいすい
ダイストリームにより能動的に、攻撃しながら発動可能に。無補正252振りで最速ドラパルトをぴったり抜ける。
すいすいアタッカーとしては特殊火力の指数が最大で、眼鏡を組み合わせた日にはまともな受け出しを許さない。
ダイロックを使うと天候を上書きしてしまうので注意。
シェルアーマー
攻撃を急所に受けないが、第七世代で急所の発生率自体が低下し、発動機会が少ない。
物理耐久はそこそこあるが特殊耐久は低め、かつ4倍弱点とメジャーな2倍弱点を持つので役割破壊を受けやすい。
他の特性が無難に優秀なのもあり、敢えてオムスターで採用する意義は少ない。
なお、かたやぶりには貫通される。尤もそもそもの急所率が低いのであまり気にする必要は無い。
くだけるよろい
隠れ特性。高めの物理耐久と相性が良く、一致等倍、不一致2倍抜群程度ならギリギリ受け出し出来る。
すいすいの採用率が高いことから警戒されづらく、対面からでも発動機会は十分存在。
じゃくてんほけん、からをやぶる等と合わせることで天候に左右されずに高速・高火力を両立出来る。
ただし一発受ける前提となるので先制技には弱く、また連続技には1回ごとに発動してしまうので出落ちしやすい。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-高威力の一致技。雨でさらに強化される。
なみのり90(135)100-命中安定。からをやぶる前提ならこれで足りることも。
ねっとう80(120)100火傷30%耐久型で火傷を狙うなら。
だくりゅう90(135)85命中↓30%追加効果が優秀だが命中不安。ダブルでは相手全体攻撃。
れいとうビーム90100凍り10%安定のサブ。水技との相性補完に優れる。
メテオビーム120(180)90特攻↑
溜め技
念願のタイプ一致特殊高威力岩技。溜め技だが特攻を更に高めることが可能。
パワフルハーブやダイロックの素材などにも。
げんしのちから60(90)100全能力↑10%タイプ一致だが低威力。水・氷や水・飛行、ユキノオーヌケニンに有効。
パワージェムは覚えない。
だいちのちから90100特防↓10%水と範囲が被るが、
ランターンドヒドイデドクロッグエレザード等に有効。
はかいこうせん15090反動で1ターン休みダイアタック用。積むことで水技と合わせてほとんどのポケモンを射程圏内に。
物理技タイプ威力命中効果解説
いわなだれ75(112)90相手全体怯み30%からをやぶる前提。それでもげんしのちからの方が火力が出る場合がほとんど。
ほぼモスノウピンポイント。
はたきおとす65/97100道具排除からをやぶらないと威力は期待できない。
それでも抜群以外には低火力なため、追加効果目的で。
ダイアークにした場合にも追加効果の相性がいい。
変化技タイプ命中備考
ステルスロック-サポート用。
どくびし-サポート用。
まきびし-基本的にはステルスロックに劣る。何度も撒きたいなら。
あまごい-積み技とサポートを兼ねて。
からをやぶる-高性能な積み技。最速だと準速スカーフガブリアスまで抜ける。
てっぺき-防御を強化できるが、対格闘・地面は厳しい。
ねむる-唯一の回復手段。
ミラータイプ-タイプによって確定数をずらしたり、変化技を牽制したりでき、ナットレイも起点になる。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。雨で2発目から水技1.5倍。すいすいの発動に欠かせない。
なみのり130(195)
だくりゅう
ねっとう
ダイロックメテオビーム140(210)天候:砂嵐対飛や氷に。天候雨を上書きしてしまうので注意。
げんしのちから110(165)
ダイアイスふぶき140天候:霰水技との補完に優れるが雨を上書きしてしまう。
れいとうビーム130
ダイアースだいちのちから130味方:D↑天候を変えることなく特殊耐久をさらに高める。
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓等倍範囲が広く、追加効果も優秀。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン切れを狙う。

型考察 [編集]

アタッカー基本型 [編集]

特性や積み技で素早さや火力を一気に補強し高火力の水技をメインに戦っていくオムスターの基本系。大きく分けてサイクル急襲型、からをやぶる型、雨エース型がある。

サイクル型 [編集]

特性:くだけるよろい
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/こだわりスカーフ/ゴツゴツメット/たつじんのおび/パワフルハーブ
確定技:ハイドロポンプ/れいとうビーム
選択技:なみのり/メテオビームorげんしのちから/だいちのちから

タイプ的には格闘耐性のある草タイプとの相互相性補完に優れる傾向があり、無効耐性はないものの炎全般や物理の半減タイプ等、得意な相手へ受け出せる場面は多い。

《相方の例》

単純なサイクル中の火力ではアシレーヌには及ばない。
しかしくだけるよろいというサイクル戦でも即効性を発揮できる加速手段を持ち、積み技に頼らなくとも、ガブリアスやボーマンダといったサイクルを上から潰してくる高速物理アタッカーへ受け出してからの急襲が可能。

交換を読んでの釣り出しよりもタイプ受けや数値受けできる物理技を読んでの受け出しで真価を発揮する特徴がある。
ただし、がんせきふうじ読みで繰り出した場合、差し引きSランク+1からガブリアスを抜くためには素早さに補正をかける必要があるため性格はおくびょう推奨。
上手く行けば最速フェローチェ抜き調整までも抜くことができる。

フィールドに関してはカプ・ブルルとの相性補完のほか、純粋な素早さ勝負を得意とすることからサイコフィールドとも相性がよい。
カプ・テテフに飛んでくる物理技を読んで加速後、先制技に縛られることなく行動できる。
また天候に関してはあめふらしやすなおこしばかりではなくゆきふらしともサイクル戦の中で一定のシナジーが見込める。
アローラキュウコンユキノオーに飛んでくる毒炎岩飛行といった物理技から加速し、相手のタスキを潰しつつ自らも上から必中ふぶきを織り混ぜて攻めていく等。

雨エース型 [編集]

特性:すいすい
性格:ひかえめ
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/たつじんのおび/パワフルハーブ
確定技:ハイドロポンプ
優先技:なみのり/れいとうビーム
選択技:メテオビームorげんしのちから/だいちのちから/からをやぶる

自慢の物理耐久と特攻で雨キングドラの耐久と火力では届かない相手を強引に落としていく。

すいすい発動時の素早さ2倍を前提に無補正で135族抜き+α、補正有りで151族抜き+α調整が可能。
化身ボルトロス等のでんじはを起点にして強引にからをやぶるを積める。

水技の火力とすいすいを活かすために雨アタッカーとしての運用が主となる。
きあいのタスキペリッパーのとんぼがえりや、だっしゅつボタンニョロトノから繋ぐのが主。
積みバトン先のエースに近い運用だが積み技で強化しているわけではないため、基本的に強制交代や特性てんねん持ちでは止まらない。

からをやぶる型 [編集]

特性:シェルアーマー/くだけるよろい/すいすい
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252ベース
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/しろいハーブ/じゃくてんほけん/パワフルハーブ
確定技:からをやぶる/ハイドロポンプorなみのり
選択技:れいとうビーム/メテオビームorげんしのちから/だいちのちから/はかいこうせん/こごえるかぜ/ミラータイプ

からをやぶるからの無双を視野に入れた対面重視の型。
くだけるよろいの場合、きあいのタスキとこごえるかぜを併用して素早さに補正を掛けずともガブリアスのタスキ持ちとスカーフ持ち両方に対応可能。
A特化ガブリアスのじしんは、H108B補正有り76振りでH16n-1調整かつ確定耐えとなりじゃくてんほけんとの両立も視野に入る。

砂嵐下でもタスキを潰すことなく積める強みも活かすことができ、準速+くだけるよろい+からをやぶるで最速すなかきドリュウズの上を取れる。
耐久調整して後攻でからをやぶると併用したい場合は無補正無振りであっても最速フェローチェ+2を実現できる。

ミラータイプはナットレイやフシギバナといったタイプ受けを逆手にとって確定数をずらしたり変化技を牽制することができる。

C特化珠れいとうビーム及びげんしのちからで、H振りチョッキサンダーを確定1発。

ステロ撒き [編集]

特性:シェルアーマー/くだけるよろい
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
必須技:ステルスロックorどくびしorまきびし
推奨技:水技/氷技/くろいきり
選択技:はたきおとす/ミラータイプ
先発でステロを撒くオムスター。アタッカー型とは使い方が多少異なる。


対オムスター [編集]

注意すべき点
特性すいすい、くだけるよろい、積み技からをやぶる持ち、これらのカテゴリの中で最高の特殊火力があり、対面、サイクルどちらも物理アタッカーを突破口にされやすい。
雨下の火力を等倍で受けきるのは容易ではなく、アタッカー最高クラスの耐久指数を持つH252ギルガルドがメガネハイドロポンプで中乱数で落ちる。
素早さ補強特性とからをやぶるを両立する中で最速のポケモンでもあり、最速素早さ2倍で丁度160族抜き。極端な話が素早さ特化+すいすい+からをやぶるを決められるとでんじはサポートかおいかぜサポートがあっても最速すりぬけテッカニンが上を取られることを意味し、それらのS操作を起点に圧倒的な速度の優位を維持したまま決定力を上げられる危険がある。
対策方法
先制技を持っておらず、頑丈や気合いのタスキが安定。
積み技も考慮すると安定した受け候補は相当限られるため対面での処理が望ましい。
物理技の場合一致弱点を耐えてしまう場合もあるため特殊で攻めたい。草技ならほぼ一撃。
特にゴリランダーならグラスメイカー+グラススライダーで素早さアップされていても上から縛れる。

外部リンク [編集]