ドヒドイデ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ドヒドイデ [編集]

No.748 タイプ:どく/みず
通常特性:ひとでなし(相手がどく状態の時、攻撃が必ず急所に当たる)
     じゅうなん(まひ状態にならない)
隠れ特性:さいせいりょく(手持ちに戻るとHPが最大値の1/3回復する)
体重  :14.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
毒/水HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ドヒドイデ50631525314235495ひとでなし/じゅうなん/さいせいりょく
ドククラゲ80706580120100515クリアボディ/ヘドロえき/あめうけざら
ハリーセン659585555585440どくのトゲ/すいすい/いかく
再生力毒+水技HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ドヒドイデ50631525314235495ひとでなし/じゅうなん/さいせいりょく
ヤドラン(ガラル)95100951007030490クイックドロウ/マイペース/さいせいりょく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/じめん/エスパー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/かくとう/どく/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

どく×みず複合タイプを持つ鈍足耐久ポケモン。
HPは低いが非常に高い防御・特防による高い耐久値を持ち、じこさいせい、さいせいりょくをも備え非常に硬い。
更にはねっとう、習得者が激減したどくどく(必中)という削り性能、
どく状態の無効による崩されづらさを兼ね備えており、耐久型として極めて完成度が高い仕上がり。

さいせいりょくにより、削れた状態で引いても役割放棄にならず、サイクルの中でターンを割かずに回復できる。
不利対面でもいきなり引いたりせずに、どくどくやねっとうを使用して後続の負担を和らげることが可能。
遂行には時間がかかるものの、ダメージソースの始動からサイクルのパーツまで一手に担うことが可能で、受けループのコンセプトを体現した性能を持つ。

一方で、自身の火力が非常に低いのでダメージソースはほぼ完全にスリップダメージ依存。
マジックガードやみがわりに非常に弱く、耐久無振り相手でもみがわりすら壊せないことがほとんど。
低火力・高耐久ポケモンに多い固定ダメージ、アンコール、ちょうはつ、強制交代といった起点回避用の技を全く覚えず、
みがわり持ちのポケモンに対してはほぼ退く以外の選択肢が残っていないのが大きな弱点となっている。

また、耐久値が高いとはいえ高火力の一致弱点を食らえば流石に厳しく、反撃手段に乏しい。
その為、サイクル戦は得意だが耐久型としては居座りに適性が無く、相手の編成全体を詰ませる手段に乏しい。
半減範囲が広いので広く役割を持てるポケモンだが、遂行速度の遅さが仇になりやすいことは念頭に置いておきたい。

第八世代でははたきおとす、いばる、マジックコートが習得不能に。
得た技も大半が攻撃技であり、ドヒドイデとの相性は悪く、絶対的には弱体化が目立つ。
とはいえ環境的には物理アタッカーが多く、ねっとうをダメージソースとして使うドヒドイデは優秀な受けポケモン。
特に環境初期は使用率上位に食い込んでおり、多くのアタッカーに対して優位を取っていた。
現在は天敵であるカプ・レヒレ、高種族値でんきタイプのカプ・コケコなどが復帰。

また、特性とタイプが重複するGヤドランGヤドキングが登場。
あちらも補助技が豊富であり、更に技範囲・火力共に、原種譲りの器用さを誇る強力なライバル。
耐久力ではドヒドイデが勝る。耐性もこちらが優秀なので、それらを活かして差別化させていきたい。



特性考察 [編集]

ひとでなし
専用特性。どく・もうどく状態の相手に対し攻撃が必ず急所に当たるようになる。
効果自体は悪い訳ではないが、ドヒドイデの性質と全くかみ合っていない。
特化・ひとでなし発動でも攻撃種族値120相当、特攻種族値105相当しかなく、当然耐久は下がってしまう。
わざわざ下準備をせずとも同等以上の火力を発揮できるポケモンはみずにもどくにも存在。
ちょうはつを実質すかせる程度のリターンしかなく、安定した受けポケモンを捨ててまで狙う必要が薄い。

※考察はノートにあります。

+  簡易考察
じゅうなん
麻痺しなくなる。元々鈍足なので麻痺が怖いポケモンではない。
どうしてもドヒドイデで居座りたいなら候補になるが、やはり優先度は低い。
さいせいりょく
隠れ特性。交代するとHPが最大値の1/3回復。HPは低いので回復実数値も低いが、耐久型との相性が良い。
元々得手不得手のはっきりしたサイクル向けポケモンであり、本人の性能と最も噛み合っている。
他2つの特性がドヒドイデと相性が悪いのもあって、基本はこれで確定。
いえきやかがくへんかガス等、何らかの理由でさいせいりょくを消されると交代しても回復しなくなるので注意。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
どくづき80(120)100毒30%タイプ一致技。めいそうカプ・レヒレへの安定したダメージソース。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ねっとう80(120)100火傷30%主力技。やけどによる物理アタッカーへのごまかしも狙える。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%タイプ一致技。ちょうはつを受けても毒を狙える。
水半減の相手に等倍以上で通りやすく、みがわりを壊しやすくなる。
まとわりつく20100拘束ダメどくどくとあわせて。居座り気質が強く汎用性を落とすことにはなる。
変化技タイプ命中解説
どくどく必中ダメージ源。自身のタイプにより必中。
じこさいせい-回復技。最も手軽な回復手段。
くろいきり-積み技対策。起点化回避に。タマゴ技。
トーチカ-専用技。詳細下記。毒やくろいヘドロのターン稼ぎに。
どくびし-設置技。サイクル戦での毒撒きに。
ワイドガード-ダブル用。全体攻撃を防ぐ。
+  採用率が低い技

専用技「トーチカ」について [編集]

  • 優先度+4
  • 相手の技を防ぐ
  • 変化技も防ぐことができる
  • 防いだ攻撃技が接触技の場合、相手を毒状態にする
  • 連続使用で成功率が下がる
    性能比較接触攻撃技非接触攻撃技変化技
    まもる防ぐ防ぐ防ぐ
    ニードルガード防ぐ・HP1/8ダメージ防ぐ防ぐ
    トーチカ防ぐ・毒防ぐ防ぐ
    キングシールド防ぐ・攻撃↓防ぐ防げない

ダイマックス技考察 [編集]

自分から能動的に使うのではなく、敵のダイマックスに対抗する目的で使用するのが基本。
ダイウォールをメインに各種妨害技で敵の能力を下げながら3ターン凌ぐ。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアシッドダストシュート95(142)味方:C↑一致技。相手の攻撃を耐えながら徐々に特攻を上げられるが、初動の威力は低め。
どくづき90(135)
ヘドロばくだん
ヘドロウェーブ
ベノムショック85(127)
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。ダイアシッドでの特攻上昇と雨が乗れば相手を倒せることも。
アクアブレイクの場合、A無補正無振り帯で無振りドリュウズ高乱1。
なみのり130(195)
だくりゅう
ねっとう
アクアブレイク
ダイアイスふぶき140天候:霰起点にしてくるドラゴンなどへの奇襲。要調整。霰のスリップダメージに注意。
れいとうビーム130
こごえるかぜ110
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス切れを狙う。連続使用で失敗しやすくなる。
+  採用率の低い技

型考察 [編集]

物理受け型 [編集]

特性:さいせいりょく
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:くろいヘドロ
確定技:ねっとう/じこさいせい/どくどく/トーチカorくろいきり

受けループにおける物理受け。有利な相手に後出しし、毒を撒きつつじこさいせいで粘る。
毒無効の鋼はねっとうで削る。地面や物理アタッカーへの牽制にもなるが、火力は期待できない。

突破手段のないポケモンには圧倒的に強いが、確2以上の攻撃技で押し込んでくる相手には抗えない。
また毒無効の相手全般に対してダメージソースがないため、これらの問題を控えで解決するのが理想。

第八世代では技マシンからどくどくが削除された為、貴重などくどく持ち。
第七世代から引き続きミミッキュに強く、ドラパルトにも比較的有利と環境トップメタに強め。ただし彼らのダイホロウによるBダウンは痛いので、裏のポケモンと受け回しやくろいきりが必要。ドラパルトは10万ボルト持ちもそこそこいる。
またウオノラゴンのA特化特性補正込み先制エラがみはHB特化であれば一応受け出しは利く(32.4~38.2%)。ただしハチマキ持ち、雨下だと受けられなくなる。
技は基本的にこの5つでほぼ確定。状態異常にできるねっとうとどくどく、回復技のじこさいせい、残りは積みの起点にされるのを防ぐくろいきりか、ダイマターン枯らしと毒のスリップダメージを狙えるトーチカと選択。

特殊ベース両受け型 [編集]

特性:さいせいりょく
性格:すぶといorおだやか
努力値:H252 BD調整
持ち物:くろいヘドロ/ゴツゴツメット
確定技:じこさいせい/くろいきり
優先技:ねっとう/どくどくorどくびし
攻撃技:まとわりつく
補助技:トーチカ

能力値的にはB>Dではあるが調整次第で十分特殊も受けられる。環境に蔓延るトゲキッスやポリゴン2、みがわりの無いサザンドラらを受けにいく。
一方で最低限の物理耐久も持ち合わせ、サイクルパーツやクッション役としての起用となる。
持ち物はほぼくろいヘドロ、稀に混乱実を見るくらい。
技は特殊ATに積み技持ちが多い為くろいきりはほぼ必須。優先技に優先度は下げたもののどくどくかどくびしも優先度は高い。最近ではダイマックスのターンを少しでも稼ぐ為にトーチカを入れる個体も増えている。

型サンプル

  • H252 B132 D124(実数値157-×-189-73-195-55)
    陽気珠持ちミミッキュのA+2ダイホロウを最高乱数以外耐えまでBに振り、残りをDに割いた。ちなみにずぶといでやっても数値はほぼ一緒になる。
  • 他ダメージ計算(目安として参考までに)
  • A177ダイマックスギャラドスのダイジェット→43.9~52.2%(乱数2:ヘドロ込みで2耐え)
  • A172ダイマックスドラパルトのダイドラグーン→42.6~51.5%(同上)
  • C172ダイマックストゲキッスのダイジェット→42.0~49.6%(確定3)
  • C177サザンドラのりゅうせいぐん→42.6~50.3%(1.1%の超低乱数2:ヘドロ持ちなら2耐え)
  • C157FCロトムのボルトチェンジ→42.0~49.6%(確定3:実際はこれ以上の火力を出してくることも多い)

相性考察 [編集]

交代を挟むことで特性の発動も出来るので補完の良い味方を控えさせておくと良い。具体的には悪タイプや鋼タイプなど。一例ではあるが何匹か挙げておく。

  • ナットレイ
    第七世代からある並び。
    ただしナットレイが炎技に極端に弱く、炎タイプでないトゲキッスやドラパルトらも持っている現状なかなか動き辛い。
  • アーマーガア
    電気が一貫するものの、能力を下げてドヒドイデを突破しようとする相手へのメタ。
    また環境トップのミミッキュやドリュウズ、バンギラスらに強く、圧力をかけておくなら。
  • ブラッキー
    クッション性能の高いブラッキーと受け回し。ねがいごとによりドヒドイデの方の回復も出来る。
    しかしサザンドラが少し重たくなる。またナットレイらにも言えるがドリュウズなどの一撃技持ちにも弱い。
  • サザンドラ
    ドヒドイデの弱点(かたやぶり+じめん技とフリーズドライ以外)を特性込みで全て半減以下に抑える。こちらはフェアリー、氷、虫、格闘が受けられる。
    一貫性の高い一致技で相手にも負担をかけていきやすい。
  • ゴリランダー
    第七世代のブルルドヒドよろしく、グラスフィールドによる回復効果や弱点技となるじしんなどの一部の技の半減効果がドヒドイデと相性抜群。役割補完も相性補完も良い。
    ただしこの2匹では特殊アタッカー寄りの鋼タイプや毒タイプが苦手。特に鎧の孤島で解禁されたドラミドロは高火力竜技で負担をかけてくるうえ、こちらのねっとう(+火傷)も毒もゴリランダーの草技も痛手にならず、厳しい相手。

対ドヒドイデ [編集]

注意すべき点
優秀な耐性と高い耐久種族値、じこさいせいを始めとする豊富な回復手段を併せ持つ。
必中どくどくやどくびしのほか、ねっとうやまとわりつくなど、削り技にも事欠かない。
さいせいりょく」で回復しつつサイクルを回されると厄介。
積み技を使ってもくろいきりで能力変化をリセットされる。
対策方法
非常に堅牢だが、殴り性能はほぼ無い。
ほとんどの個体が攻撃技はねっとうのみ。
・アンコール、挑発
・こだわりトリック
・身代わり
・一撃必殺技
・ミストフィールド等の状態異常対策
・高火力弱点技
その際にも相手後続を意識し、一貫性の高い技で負荷をかけていく事が重要となる。

外部リンク [編集]