カプ・レヒレ(カプレヒレ) [編集]
No.788 タイプ:みず/フェアリー 通常特性:ミストメイカー(場に出た時、 フィールドがミストフィールドになる 地面にいるポケモンはドラゴンタイプの技で受けるダメージが1/2になり、状態異常・混乱状態にならなくなる) 隠れ特性:テレパシー(味方の技のダメージを受けない) 体重 :21.2kg (けたぐり・くさむすびの威力40)
水/妖 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カプ・レヒレ | 70 | 75 | 115 | 95 | 130 | 85 | 570 | ミストメイカー/テレパシー |
マリルリ | 100 | 50 | 80 | 60 | 80 | 50 | 420 | あついしぼう/ちからもち/そうしょく |
アシレーヌ | 80 | 74 | 74 | 126 | 116 | 60 | 530 | げきりゅう/うるおいボイス |
「みず×フェアリー」複合タイプを持つ、アローラの守り神の一柱。
高い耐久値、弱点3・耐性6・無効1という優秀なタイプ相性補完を誇り、特性「ミストメイカー」により状態異常を無効化する。
相性上有利なポケモンはもちろん、どくどく無効・ちょうはつ習得により相手の耐久型全般にめっぽう強く、催眠やどくまもなど状態異常を主戦法としているポケモン・パーティーを1匹で封殺するほどの支配力を持つ。
ミストフィールドの効果は特性「ふゆう」持ちとひこうタイプ以外の全てのポケモンに及ぶため、ただ採用するだけで構築全体に状態異常耐性を付与できるのが大きな魅力。
また、他のカプ神と異なり雨で火力を上げられるためダイマックスとの相性もなかなか良い。
シングル・ダブル両方においてトップクラスに位置するポケモンだが、その主運用は以下の通り異なる。
- シングル
- 非常に優秀な特性とステータスが魅力だが、有用な回復技がフィールドと相性の悪いねむるしかないため、任される役割は受けではなく流しになる。
有利な相手は多いが、繰り出せる回数には限りがあるため、いかに消耗させず有利対面を作っていくかが課題となる。
またミストフィールドには他のフィールドのような火力上昇効果がなく、自身のCも95と控えめである。
その点、火力アイテムなしやC無振りでも安定した削り手段となり、流し先にも一貫するしぜんのいかりの存在は頼もしいと言える。
総じて、種族値からは居座り耐久型の印象を受けるが、その実むしろ耐久型キラーであり、居座るよりもサイクルの中で力を発揮するポケモンである。
存在が状態異常への強烈な対策となる他、高耐久と優秀なタイプの組み合わせから様々なポケモンに有利で、総じて環境に刺さっている。
サイクル適性も非常に高く、代えの効かないサイクルパーツとして導入されることが多い。
- ダブル
- 流し・サイクル導入が主流のシングルとはうって変わり、ダブルではほとんどの個体が「ひかえめ」のアタッカー。
優秀な耐性・耐久から場持ちがよく、補完に優れる味方が多く、「だくりゅう」による削りや「めいそう」による詰めなど多岐に渡る活躍を見せ、シングル以上の地位と高い採用率を誇る。
上からのめいそうやムーンフォースでミラー含む中速特殊アタッカーに強く出られるため、耐久型種族値ながら素早さに大きく割いた個体が多いのも特徴。
Hに252振り切ると実数値が177(16n+1)となる。
たべのこしの回復効率が最大になる反面定数ダメージが大きくなるため、たべのこしを持たない場合は236振りで実数値175に調整することが推奨される。
特殊流し型はノート に移動しました。
第八世代における大きな変化はドレインキッス、ねむるの習得、隠れ特性テレパシーの解禁。
ドレインキッスは威力は低めだがHP吸収量が多く、めいそうを積めば回復量にも期待できる。
ねむるはミストフィールドが切れた後なら使用可能。あるいは隠れ特性にして積極的に活用するという手も。
隠れ特性テレパシーはダブルバトルにおいて味方の地震や放電などを無効化できるため、全体技を積極的に採用しやすくなる。
新たに同じミストメイカー持ちにガラルマタドガスが登場したが、複合タイプの違いにより繰り出せる相手が異なる上にあちらはそもそもミストメイカーとの相性が良くないので差別化はあまり考える必要はない。
他のカプ系がフィールドの弱体化やライバルの出現により使用率を大きく落とす中、これといった弱体化がなされなかったため、カプ系では唯一前世代と変わらない使用率を維持している。
特性考察 [編集]
- ミストメイカー
- 場に出たときに場の状態をミストフィールドにする。
カプ・レヒレの採用理由にもなるため基本的にはこれ。
浮いているポケモン(特性ふゆう、ひこうタイプ、でんじふゆう・テレキネシス状態、ふうせんを持っている)はフィールドの影響を受けない。
なお、相性の良いミストバーストは覚えない。
- テレパシー
- ダブル専用。味方の全体攻撃を受けなくなる。悪い特性ではないのだがミストメイカーが強力であるためトレードオフ。
カプ4神の中ではフィールドへの依存度が低いため、全体攻撃の多い構築やミストフィールドと相性の悪い構築では候補になりうる。放電や地震に巻き込まれずに全体技で押していけるのは強力。
また、通常特性では扱いにくいねっとうの追加効果を狙ったり、めいそう+ねむるのコンボで戦える様になるメリットもある。
ミストフィールドの効果 [編集]
1.ドラゴン技のダメージ1/2
地面にいるポケモンへのドラゴン技のダメージを半減する。
フェアリータイプはタイプ相性によりドラゴン技無効なのでカプ・レヒレ自身は恩恵を受けないが、
相手のドラゴンタイプに構築単位で強くなれる。
特にドラゴン技の馬鹿げた超破壊力に頼りきっているレジドラゴには天敵とも言える効果である。
2.状態異常・混乱無効
地面にいるポケモンが状態異常(どく・もうどく、やけど、まひ、ねむり)と混乱状態にならなくなる。
状態異常からの復帰効果はなく、カプ・レヒレの後出しで眠っているポケモンが起きたりすることはない。
また、エレキフィールドとは異なりあくびは技自体は無効化できず、次ターンにミストフィールドが残っていればその時に眠りを無効化するため
ミストフィールドの最後のターンにあくびを受けるか、あくびを受けた後エレキ以外のフィールドに変えられた場合眠りを受けてしまう。
概要部の通り、状態異常でペースを握ることを主戦法とする耐久型全般に構築単位で強くなれる。
もちろん、ドラゴン技半減も状態異常無効も敵味方両方に影響するため、自分の首を絞めないように構築には細心の注意を払いたい。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
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ハイドロポンプ | 水 | 110(165) | 80 | - | タイプ一致技。高威力・命中不安。 | |
なみのり | 水 | 90(135) | 100 | - | タイプ一致技。中威力・命中安定。 ダブルでは全体攻撃になるので水無効の特性の味方が欲しい。 | |
だくりゅう | 水 | 90(135) | 85 | 命中↓30% | タイプ一致技。中威力・命中不安。追加効果が優秀。 ダブルでは相手全体攻撃になる。 | |
ねっとう | 水 | 80(120) | 100 | 火傷30% | タイプ一致技。中威力・命中安定。 シングルでは浮いている相手以外に追加効果の発動は望みがたく、基本採用されない。 ダブルでの命中安定単体技およびテレパシーの場合採用価値がある。 | |
しおみず | 水 | 65/130 (97/195) | 100 | - | タイプ一致技。HP1/2以下の相手に威力2倍。状況次第では高火力。 しぜんのいかりと相性がよいが、最大HPが奇数の相手は厳しい。 積極的に活かすならステロやゴツメと組み合わせたい。 | |
ムーンフォース | 妖 | 95(142) | 100 | 特攻↓30% | タイプ一致技。水技とあわせて全18タイプに等倍以上。 | |
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。ダブルでの相手全体攻撃に。 | |
ドレインキッス | 妖 | 50(75) | 100 | 与ダメージ3/4回復 | タイプ一致技。貴重な回復ソース。めいそうを積む要塞型で。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対草。ドラゴンに対しては4倍狙い。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早さ↓100% | 素早さは激戦区に位置するため、自身に対して有用。 ダブルでは相手全体攻撃。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 一貫性は高いが威力は低い。 | |
しぜんのいかり | 妖 | - | 90 | - | 優秀な削り技。一貫性が高く、低い火力を補える。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
トリック | 超 | ‐ | こだわりアイテムやこうこうのしっぽを押し付ける。 | |||
ねむる | 超 | - | 貴重な回復技だがミストフィールドと相性が悪い。テレパシー採用時の候補。 | |||
めいそう | 超 | - | 特攻・特防を補強。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。積み技での突破や、回復技での時間稼ぎを許さない。 | |||
リフレクター | 超 | - | 物理耐久を強化。サポート用。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 特殊耐久を強化。サポート用。 | |||
くろいきり | 氷 | - | 積み技対策。相手を問わず有用。 | |||
しろいきり | 氷 | - | 自身がめいそうを積む際の候補。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイストリーム | ハイドロポンプ | 140(210) | 天候:雨 | メインウェポン。雨で2発目から威力1.5倍。 | |
なみのり | 130(195) | ||||
だくりゅう | |||||
ねっとう | |||||
しおみず | 120(180) | ||||
ダイフェアリー | ムーンフォース | 130(195) | 場:MF | 一致技。MFの展開や貼り直しとしても。 | |
マジカルシャイン | |||||
ドレインキッス | 100(150) | ||||
しぜんのいかり | |||||
ダイアイス | ふぶき | 140 | 天候:霰 | 水技との補完に優れるが、雨を上書きしてしまう。スリップダメージにも注意。 | |
れいとうビーム | 130 | ||||
こごえるかぜ | 110 | ||||
ダイソウゲン | くさむすび | 130 | 場:GF | 対みず。MFと相性が悪い。 | |
ダイサイコ | アシストパワー | 130 | 場:PF | 対どく。MFと相性が悪い。 | |
ダイホロウ | シャドーボール | 130 | 相手:B↓ | 対ゴースト・エスパー。ミミッキュ意識。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスの終了を狙う。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
物理流し型 [編集]
特性:ミストメイカー
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/混乱実/ゴツゴツメット
確定技:ムーンフォース/ハイドロポンプorなみのりorしおみず/しぜんのいかり
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/くさむすび/シャドーボール
補助技:ちょうはつ/めいそう/くろいきり/アクアリング/ひかりのかべ/リフレクター/みがわり/まもる
優秀な耐性と耐久寄りな種族値を活かして物理アタッカーを流す。
炎、ドラゴン、格闘、悪タイプの物理アタッカーに役割を持つことができ、耐性上バシャーモなどに強い。
特化させれば補正有りバシャーモのかみなりパンチが確3。
カプ系の中でも耐久が優秀で受けられる相手に受け出しからしぜんのいかりでしっかりと削りを入れることができる。
仮に相手がレヒレに対して有利なタイプのポケモンを出してきても、しぜんのいかりなら半分きっちり削れるので、サイクル適性が強い。
ゴツゴツメット型の場合、接触ダメージ+しぜんのいかりで半分以上削れるためしおみずが選択肢に入る。
耐久ポケモンとしては回復手段が少ない点は課題。
特殊アタッカー型 [編集]
特性:ミストメイカー
性格:ひかえめ
努力値:HC252
持ち物:いのちのたま/とつげきチョッキ/たつじんのおび/オボンのみ
確定技:ムーンフォース/ハイドロポンプorなみのり
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/くさむすび/しぜんのいかり
補助技:めいそう/くろいきり/ちょうはつ/みがわり
攻撃範囲が広く、C種族値95、S種族値85とあるのでアタッカーとしての素質も十分にある。
アシレーヌに比べ、防御と特防の両方が高めなので、サザンドラやバシャーモなどに安定して後出しできサイクル戦にも向く。
更にスイクンなどのめいそう→ねむるの展開すらフィールドの効果で封じてしまう。
ただし対応できる相手や型の範囲が微妙に異なるため、カプ・レヒレより耐久振りマリルリやアシレーヌの方が適任になることもある。
水準以上の耐久はあるもののH振りだけでは少々不足気味。積みアタッカーの場合は不一致等倍すら2発耐えられないことも。
各種流し型のような無理な扱い方はせず極力耐性を使った丁寧な立ち回りが求められる。めいそうを積んだ後ダイマックスを切り、相手の攻撃を耐えながら高威力のダイストリームやダイフェアリーで崩すという戦術もありである。その際はミストフィールドを解除してしまうためダイソウゲンが使いにくくなる。
こだわり型 [編集]
特性:ミストメイカー
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:HC252/CS252(スカーフ時)
持ち物:こだわりメガネ/こだわりスカーフ
確定技:ムーンフォース/ハイドロポンプorなみのり(両立可)
選択技:れいとうビーム/くさむすび/しぜんのいかり/トリック
その他の型で搭載率の高いしぜんのいかりやちょうはつを始めとした補助技が使いづらくなり、構成がピンポイントになりがちなので分離。
また、有用な攻撃技が少ないため、技スペースが余りがちなのも難点。
ムーンフォースと水技でほぼ攻撃範囲が完成しているため、ハイドロポンプとなみのりの両立もあり。その他の技は限定的な状況を想定することになる。
7世代と比較しスカーフ持ちが急増中のため追加。タイプ上有利だが迂闊に手を出せないエースバーンやスカーフウオノラゴンとの対面を制することができるようになる。
- 選択技について
- れいとうビーム
- 霊獣ボルトロスや草タイプに刺さるが交代読みが必須。
ハイドロポンプで確2のチョッキ霊獣ランドロスにも刺さるが結局確1にはできない。 - くさむすび
- 水/地面の他に抜群かつ威力80以上の相手に等倍ムーンフォース以上の火力が出せるが遭遇率は低い。
主な仮想敵はスイクン、ミロカロスだが、自身の存在そのものがメタとなっている。またミラーコートにも注意。
ダイマックスに無効化されるのも難点。 - しぜんのいかり
- 相手によっては一致技よりも削れ、型のフェイクにもなる。ただし性質上撃ったら退かざるをえないので使いづらい。
- トリック
- 耐久型の機能停止や積み技抑制に使える。スカーフ採用時は他に欲しい技も少ないため特に優先度が高い。眼鏡の場合は素早さが不足気味のためやや使いづらい。
要塞型 [編集]
特性:ミストメイカー/テレパシー
性格:ひかえめ/ずぶとい/おだやか/おくびょう
努力値:H252 残り調整
持ち物:たべのこし/混乱実/オボンのみ/おおきなねっこ/アッキのみ/タラプのみ
確定技:ドレインキッス/めいそう
優先技:なみのりorだくりゅう/ちょうはつ
選択技:しぜんのいかり/くろいまなざし/アクアリング/みがわり/てっぺき/ねむる
前世代からも存在する、有利な相手に後出しもしくは死に出しし、めいそうを積んでいきながら要塞化する型。めいそうと相性が良いドレインキッス習得でさらにしぶとさに磨きがかかった。性質上有利不利がはっきりしやすいので、不利な相手をパーティ単位で先に片付ければ手堅く詰ませに持っていきやすい。
ちょうはつを覚えさせておくと耐久型も相手取りやすいため、素早さを少し調整しておくのもいい。Sに52以上割くと無振り霊獣ランドロスのラインまで抜ける。
技候補にてっぺきを追加。ちょうはつと一緒に採用する場合は水技を抜いてドレインキッスの1ウェポンになるか。
【ダブル】基本型 [編集]
特性:ミストメイカー/テレパシー
性格:ひかえめ/れいせい/おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:HC252 or CS252 or HB252 or HD252
持ち物:混乱実/こだわりメガネ/たべのこし
確定技:ムーンフォースorマジカルシャイン(両立可)/だくりゅう
攻撃技:ハイドロポンプorねっとう/れいとうビームorこごえるかぜ/しぜんのいかり
補助技:まもる/めいそう/くろいきり/トリック/ちょうはつ/いやしのはどう
ダブルにおいてはひかえめの個体が多い。
だくりゅう・マジカルシャイン・こごえるかぜといった全体技を使える。
ミストメイカーで味方の状態異常を防げる他、サイコフィールドなどを書き換える事もできる。
対カプ・レヒレ [編集]
- 注意すべき点
- 優秀な耐性と高めのBD、ミストメイカーによる状態異常耐性を併せ持つ。
5ターンも待たないとどくどくが効かず、積んで突破しようにもちょうはつやくろいきりで無効化される。
並以上のCSを活かしたアタッカー型も存在する。
特にダブルバトルにおいては常に使用率上位を記録するトップメタなので構築の段階で意識しておく必要がある。
- 対策方法
- 回復ソースに乏しいので、一致弱点を突けるポケモンでの速攻か一撃必殺技が有効。
水半減かつ高耐久のウォッシュロトム、一致技両方半減のドククラゲやドヒドイデなどは有利。ただしウォッシュロトムはS振り+瞑想、ドヒドイデは瞑想+挑発で完封され有利不利が逆転する。
草タイプではサブの氷技で弱点を突かれないナットレイ、カミツルギ。フェアリーこそ等倍だがみずタイプに対して強いユキノオーも有用。
ちなみにカプ・レヒレが場に出る際、どくびしはミストフィールド展開前に刺さるため先に撒いておくのもあり。
対策可能なポケモン(一例) |