ニドキング - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ニドキング [編集]

No.034 タイプ:どく/じめん
通常特性:どくのトゲ(接触技を受けると30%の確率で相手を毒状態にする)
     とうそうしん(相手と同じ性別だと技の威力が1.25倍、異なると0.75倍になる。性別不明には効果なし)
隠れ特性:ちからずく(追加効果がある技の追加効果が無くなり威力が1.3倍になる)※ニドラン♂、ニドリーノのとき「はりきり」
体重  :62.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ニドキング8110277857585505どくのトゲ/とうそうしん/ちからずく
ニドクイン909287758576505

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/こおり/じめん/エスパー
いまひとつ(1/2)かくとう/むし/いわ/フェアリー
いまひとつ(1/4)どく
こうかなしでんき

ニドクインと対を成すどく×じめん複合。
特筆すべきはその攻撃範囲で、くさフェアリーを除く16タイプの攻撃技を習得する。
ひこう(つつくのみ)、エスパー(ねんりきのみ)は実用性に乏しいが、それを除いても14タイプと圧倒的。
さらにちからずくと、いのちのたまの組み合わせで高威力での撃ち分けも可能とし、様々な相手にメタを張れる。

ただし種族値そのものは全体的に不足気味。
中速、中耐久であり、火力も攻撃102、特攻85と中堅の域を出ない。
十分な火力を出すにはちからずく+いのちのたまで弱点を突くことが必要だが、
行動機会を確保するにはスカーフやタスキが欲しい、というジレンマがある。
何をするにも種族値不足が付きまとうため、仮想敵を見定めた努力調整を施したうえで、
的確な盤面で的確な選択をしなければ真価が発揮されない上級者向けのポケモン。

対となるニドクインには耐久で劣るが、攻撃に関する種族値で上回るため単純なアタッカー適性はこちらのほうが高い。
しかし何れにしても数値不足には変わらず調整は必須となるので、どちらを選ぶかは仮想敵次第だろう。

第八世代ではいかりのまえばが没収。アクアテールも剥奪され、物理みず技を失うことに。
新規習得技で可能性がありそうなのはロックブラスト、ゆきなだれ、たたりめ辺り。
ゴリランダーが猛威を振るう環境では10まんばりきも選択肢として入ってくる。
ねっさのだいちも習得したが、ちからずくの場合はだいちのちからの下位互換。

ダイマックスとの相性は微妙。耐久は上がるが、ちからずくが乗らず火力的に大差が無い。
どく技に至っては威力が低下するので一発目は通常時よりも弱くなる。
非常に技範囲が広く追加効果には期待できるが、素早さを補強出来るダイジェットは『つつく』を元にしないと使えない。
フィールド展開もダイサンダー以外は習得しないか、実用性の低い技を下地にするしか無いので不得手。

+  どくどく+さいはい等による一撃必殺技の必中化について(※修正済み

ニドクインとの技比較 [編集]

ニドキングのみが覚える技
つつく/つのドリル[1]/メガホーン/もろはのずつき/ふいうち[2]/ドわすれ/スマートホーン
ニドクインのみが覚える技
どくどくのキバ/ロケットずつき[3]/つばめがえし(過去作技マシン限定)/おいうち/かみくだく/あまえる

過去作限定技はランクマッチで使用不可



特性考察 [編集]

どくのトゲ
接触技を受けた時に相手を30%で毒状態にする。弱点の多くが非接触、発動自体も確率で不安定。
タスキ潰しにはなるが元々耐久は平均程度のラインなので試行回数を稼ぐのも難しい。
毒を狙うなら必中どくどくやどくびし、火力補強ならちからずくの方が有用。
とうそうしん
同性に対しては技の威力が上がり、異性だと下がる。
ちからずく対象外の技も補強できるが、相手の性別に依存するため汎用性は今一つ。
技範囲の広大さと追加効果を両立したい場合に、どくのトゲよりは能動的な発動が見込める。
ダイマックス技も強化(弱体化)されることをどう捉えるか次第か。
ちからずく
隠れ特性。追加効果が発生しなくなる代わりに技の威力が上がる。基本的にはこれ。
範囲は広いが種族値・技威力共に中途半端という弱点をカバーし、いのちのたまの反動も無くせる。
種族値の上では攻撃の方が高いが、この特性の場合は特殊技の方がメイン・サブ共に威力が上回る。
カンムリせつげんのマックスレイドバトルやとくせいパッチの使用によって、本作からガンテツボールやサファリボールと両立可能になった。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力ちからずく命中効果解説
ヘドロウェーブ95(142)184100毒10%タイプ一致技。性能安定。ダブルでは全体攻撃。
ヘドロばくだん90(135)175100毒30%タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃に。
特性ぼうだんに注意。
だいちのちから90(135)175100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
きあいだま12015670特防↓10%対岩・鋼。命中不安。
れいとうビーム90117100凍り10%対草・地面・飛行。性能安定。
ふぶき11014370凍り10%威力重視・命中不安。ダブルでは相手全体攻撃。
こごえるかぜ557295素早↓100%相手全体攻撃。
かえんほうしゃ90117100火傷10%対草・虫・鋼。性能安定。
だいもんじ11014385火傷10%威力重視・命中不安。
10まんボルト90117100麻痺10%対飛行・水。性能安定。
かみなり11014370麻痺30%威力重視・命中不安。
なみのり90-100-対岩・地面。性能安定 。
シャドーボール80104100特防↓20%対ゴースト。性能安定。
物理技タイプ威力ちからずく命中効果解説
じしん100(150)-100-タイプ一致技。性能安定。ダブルでは全体攻撃。
10まんばりき95(142)-95タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃に。
じしんと異なり接触技。グラスフィールドの影響を受けない。
じならし60(90)117100素早↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。
どくづき80(120)156100毒30%タイプ一致技。性能安定。
つつく40-100-ダイジェット用素材。通常時に撃つ相手はせいぜいヌケニン程度。
もろはのずつき150-80反動1/2対飛行・虫。反動が痛い。他の岩技と異なり接触技。
ストーンエッジ100-80急所ランク+1威力は劣るが反動は無い。
ロックブラスト25*2~5-90-一致技。ばけのかわ・みがわり・タスキ対策。期待値は3発。
いわなだれ759790怯み30%スカーフとあわせれば怯みを狙える。
ちからずくでもストーンエッジにわずかに届かないが、命中が高い。
ばかぢから120-100攻撃・防御↓対岩・鋼。能力低下が痛い。
れいとうパンチ7597100凍り10%対草・地面・飛行。特殊技の方が通りやすい。
かみなりパンチ7597100麻痺10%対飛行。特殊技の方が通りやすい。
ほのおのパンチ7597100火傷10%対草・虫・鋼。特殊技の方が通りやすい。
アイアンテール10013075防御30%↓対フェアリー・氷。命中不安。ダイスチルの素材にするのが良いか。
スマートホーン70---必中技。通常時に使用しやすいが威力に欠ける。
ふいうち70-100優先度+1読みが要るが高威力の先制技。
じごくづき80104100音技封じ対ゴースト・エスパー。性能安定。
カウンター--100優先度-5物理技を倍返し。タスキとあわせて。
つのドリル--30一撃必殺耐久型対策。ゴーストやがんじょうには無効。タマゴ技
変化技タイプ命中備考
ステルスロック-サポート用。タスキ潰しや、ダメージ上乗せに。
どくびし-サポート用。毒や鋼は呼びにくい。地面やふゆうには無効。
どくどく必中耐久型対策。毒や鋼は呼びにくい。自身のタイプにより必中。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。
ドわすれ-特防を強化。一致弱点技は厳しい。
ちょうはつ100補助技対策。耐久型に。

ダイマックス技考察 [編集]

概要部にもある通り、ちからずく適用技はダイマックスしても威力がほぼ変わらない。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアシッドヘドロウェーブ90(135)味方:C↑一致技。威力は控えめだが特殊型には火力補強になる。
ヘドロばくだん
どくづき
ダイアースだいちのちから130(195)味方:D↑一致技。特殊耐久を強化。
じしん
10まんばりき
あなをほる
じならし110
ダイバーンだいもんじ140天候:晴れ
かえんほうしゃ130
ほのおのパンチ
ダイストリームなみのり130天候:雨特殊技のみ。
ダイサンダーかみなり140場:EF
10まんボルト
かみなりパンチ
ダイアイスふぶき140天候:霰スリップダメージ注意。
れいとうビーム130
れいとうパンチ
こごえるかぜ110
ダイナックルきあいだま95味方:A↑物理型の火力補強に。
ばかぢから
かわらわり90
カウンター75
ダイジェットつつく90味方:S↑素早さ補強。威力は低い。
ダイワームメガホーン140相手:C↓物理技のみ。
ダイロックもろはのずつき150天候:砂嵐物理技のみ。
ストーンエッジ130
いわなだれ
ロックプラスト
がんせきふうじ110
ダイホロウシャドーボール130相手:B↓物理型なら恩恵はある。
シャドークロー120
ダイドラグーンげきりん140相手:A↓
りゅうのはどう130
ダイアークじごくづき130相手:D↓物理技のみ。
ふいうち
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑物理技のみ。
スマートホーン120
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓
ギガインパクト
つのドリル130
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

物理型について [編集]

種族値はA>Cで物理技も豊富だが、現環境のニドキングは大半が特殊型である。
物理型のメリット・デメリットは以下の通り。

+  メリット
+  デメリット

型はこちらにあります。

ちからずく特殊型 [編集]

特性:ちからずく
性格:ひかえめ/おくびょう/むじゃき(物理技採用時)
確定技:だいちのちから
特殊技:ヘドロウェーブ/れいとうビーム/10まんボルト/かえんほうしゃorだいもんじ/シャドーボール/きあいだま
物理技:ふいうち/いわなだれ/ばかぢから/つのドリル/カウンター
補助技:ちょうはつ/かなしばり/みがわり/ステルスロック/どくびし

多くのタイプの高威力技を覚えるので、仮想敵にあわせてカスタマイズできるのが最大の魅力。
技構成はもちろん持ち物や努力値も型によって大きく変わるため、下記を参考に最適な個体を育成したい。

素早さ調整目安
性格補正努力値(実数値)目安
なし156(125)最速61族抜き
なし252(137)スカーフで最速135族と同速・準速フェローチェ抜き
あり196(143)最速77族抜き
あり228(147)最速81族抜き
あり252(150)準速98族と同速
80族周辺は無振りからスカーフまで幅広く調整が難しい。
ニドクインより高いSを活かすため多めに振りたいが、火力・耐久との兼ね合いも重要。
物理耐久目安
努力値目安
H4B0A特化マリルリ@ハチマキのアクアジェットで高乱1
A特化バシャーモのフレアドライブで確定耐え
A特化テッカグヤのじしんを確定耐え
無補正A振りメタグロスのれいとうパンチを確定耐え、じしんで中乱1
化身ボルトロスのダイジェットを確定耐え
H76B0A特化ナットレイのジャイロボールを確定耐え
H180B0無補正無振りカバルドンのじしんで低乱1
特殊耐久目安
努力値チョッキ目安
H4D0なしC特化ヒートロトムのオーバーヒートで低乱1、
H4D68あり無補正無振りクレセリアのれいとうビームを3耐え、サイコキネシスを2耐え
無補正C振りライコウねっとうを2耐え
H148D180あり無補正C振りいのちの珠@サンダーのぼうふう中乱2
ポリゴン2れいとうビームを3耐え
特殊電気への後出しが安定するようになる。

きあいのタスキ [編集]

努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ

高速アタッカーやスカーフ持ちとの対面でも行動機会を得られる。
先鋒として相手を崩しにかかり、序盤から流れを引き寄せるのが役割。
広い技範囲を撃ち分けできることもあり、最もスタンダードな型である。

いのちのたま [編集]

努力値:CS252ベース
持ち物:いのちのたま

特性ちからずくと豊富な攻撃技を最も活かせる型。
ちからずく・C特化@珠でC種族値178相当に達する。
他の型に比べ火力が格段に高く、ブルルドランなどの低速サイクルに強い。
一方で耐久を補強できないため繰り出し性能は低め。自身が落とされる前に相手サイクルを崩壊させる立ち回りが必要となる。
ちからずく対象外の技は珠の反動を受けてしまう点にも注意。

こだわりスカーフ [編集]

努力値:C252 S調整 残り耐久
持ち物:こだわりスカーフ

速攻アタッカーとの縛り関係を逆転させる。
自身より速い相手にも行動機会を与えず倒すことが可能。
ニドクインよりSが高く、準速でも最速130族を抜ける。
ただ、高火力・広範囲の撃ち分けを武器とするニドキングにとって、火力が上がらないうえに技を固定されてしまうのは非常に痛い。
先発運用されるポケモンにはタスキやスカーフ持ちが多く、奇襲や返り討ちに遭うリスクも高い。

とつげきチョッキ [編集]

努力値:HDS調整 残りC
持ち物:とつげきチョッキ
優先技:つのドリル

サイクル戦での繰り出し回数や、耐久型へのつのドリルの試行回数を稼げる。
特殊電気に強い。ボルトロスのきあいだまは半減、サンダーのねっぷうやカプ・コケコのくさむすびも等倍に抑えられる。
とはいえ種族値は低めなので過信は禁物。また、バシャサンダーナットバシャーモコケコランドグロス霊獣ランドロスメタグロスなどは対面からでも厳しい。
無効技読みで繰り出し、交代読みで弱点技を撃つプレイングが求められる。ギャラドスボーマンダといった補完に優れるポケモンも入れておきたい。

サポート型 [編集]

特性:ちからずく/どくのトゲ(S操作技採用時)
性格:おくびょうorようき
努力値:CS252orAS252orHS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ステルスロックorどくびし(両立可)
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/だいちのちからorじしんorじならし/だいもんじ/がんせきふうじ/もろはのずつき/ふいうち
補助技:ちょうはつ
先発や電気に無償降臨してステロ・どくびし撒きのサポートを行う。
どくびし撒き要員としては地面技で毒、氷技で飛行に牽制が効くのが利点。
耐久型へのちょうはつなど変化技も優秀で、起点作り性能は高い。

最速+がんせきふうじで最速フェローチェまで抜ける。
努力値の余りはB4振りでちょうどA252ドラパルト@いのちのたまのドラゴンアローを最高乱数2連以外耐えとなる。

特性はがんせきふうじやこごえるかぜ等を採用する場合はちからずく以外を採用。
安定感を求める場合はどくのトゲ、余計な状態異常を入れたくない場合、不安定でも火力が欲しいならとうそうしん。


対ニドキング [編集]

注意すべき点
ちからずくで補強された豊富な技を器用に撃ち分ける。ニドクインを上回るACSとつのドリルの存在により、タイプ受けも数値受けも困難。
技範囲のみならず持ち物も幅広く、珠をはじめタスキやスカーフ、チョッキと多岐に渡る。
対策方法
受け出しは難しいが、対面からであればカプ・テテフで先制確1にできる。
種族値は全体的に並程度で積み技にも乏しい。持ち物が珠以外なら火力はさほど高くなく、タスキで耐えられても1:1交換が関の山。
全抜きのリスクは低いものの、こちらのエースを倒されてパーティ崩壊とならないよう注意したい。

外部リンク [編集]


[1] 初代VC限定でニドクインも習得可
[2] PDW限定でニドクインも習得可
[3] 初代VC限定でニドキングも習得可