ゼルネアス [編集]
No.716 タイプ:フェアリー 特性:フェアリーオーラ(バトルに参加しているポケモン全員のフェアリータイプの技の威力が4/3倍になる) 体重:215.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
第六世代の禁止級伝説で単フェアリー。対になるイベルタルと種族値配分は同じ。
物理・特殊の双方で禁止級としてはほどほどの火力、耐久を備え、総合的にはバランス型。
難点は単タイプ、かつ威力の高い技が少ないフェアリーという点だが、専用技のジオコントロールが非常に強力。
特攻・特防・素早さがそれぞれ2段階上がり、パワフルハーブと合わせることで溜め無しで使えるため、凄まじい抜き性能を得られる。
一方であまりに強力な為、読まれやすく、クリアスモッグやてんねんには弱い。
前世代までは習得技の都合上、特殊アタッカーとしての採用が基本だったが、
第八世代でじゃれつくを獲得。物理アタッカー一本での運用も可能となった。
サブウェポンはインファイト以外、威力か範囲に難があるものの特殊受けでの対処を許さない。
特殊型も吸収技のドレインキッス、自主退場のミストバーストを獲得し、型の幅はかなり広がっている。
反面、めざめるパワーの廃止に伴いじめん、ほのお技は喪失。はがねに弱い性質が強調された。
特に新登場のザシアンは上からのきょじゅうざんで特化でも確定1発。ダブルではフェアリーオーラを逆に利用される天敵。
相手が耐久無振り、かつこちらが特化+ジオコントロールを積んでいても確定2発以下と、対面からでは勝ち目が無い。
ジオコントロール後にかみなりを元にしたダイサンダーを打てばようやく乱数となり、技構成次第でどうにか後出しを咎められる程度。
とはいえそれ以外の禁止級に圧倒的に不利な相手はおらず、ザマゼンタ、ムゲンダイナも調整次第で勝機が残る。
一度積めば全抜きも現実的なほどのエース適性を考えると、第八世代でも引き続き対策必須の強豪として君臨するだろう。
ランクマッチシリーズ8では禁止伝説級を1体使用可能。
ただし、バトルレギュレーションマークを付与するために過去作限定技は忘れさせる必要がある。
配布個体などの希少な限定技を消してしまわないよう、使用する個体には注意を払いたい。
- 主要な過去作限定技(廃止技除く)
- がむしゃら/かげぶんしん/どくどく/いばる/ほえる/きりばらい/とおせんぼう
相手のゼルネアスの選出状況に応じて、対戦中のパーティ確認における相手のゼルネアスのアイコンが異なっていたが、Ver.1.3.2で選出状況を問わず「リラックスモード」になるよう修正された。
特性考察 [編集]
- フェアリーオーラ
- 場に出ている間、全ポケモンの使うフェアリー技の威力を4/3倍(1.33倍)にする。
禁止級の中では控え目な特攻を補うことができ、優秀な専用技ジオコントロールと合わせて高い火力を出せる。
反面サブウェポンは大した火力にならないが、フェアリー技の通りがよいためあまり気にはならない。
相手のフェアリー技の威力も上がってしまうことには注意。イベルタルと違ってフェアリー技が自身に等倍なので痛手を負いやすい。
技候補 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 [オーラ] | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ムーンフォース | 妖 | 95(142) [189] | 100 | 特攻↓30% | タイプ一致技。追加効果も便利。火力を第一とするなら。 | |
ドレインキッス | 妖 | 50(75) [100] | 100 | HP吸収3/4 | 今作で新規習得した吸収技。 素の威力は低いが、特性の効果でイベルタルのデスウイングの5/6ほどの威力に。 特殊技だが、接触技である点に注意。 | |
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) [159] | 100 | - | タイプ一致技。ダブルではムーンフォースと選択となる。両立も可。 | |
ミストバースト | 妖 | 100(150) [199] | 100 | 使用後瀕死 | 最大火力の全体攻撃技。ミストフィールド中は威力1.5倍(すなわち威力300)。 しめりけ以外に無効化手段のない優秀な自主退場技。 ジオコントロールとはアンチシナジーなので注意。 | |
かみなり | 電 | 110 | 70 | 麻痺30% | カイオーガやホウオウに。鋼タイプにも等倍で刺さる。 | |
10まんボルト | 電 | 90 | 100 | 麻痺10% | かみなりの命中率に不安を感じるのならこちらでいいが、 等倍ムーンフォース>抜群10まんボルト。 | |
サイコキネシス | 超 | 90 | 100 | 特防↓10% | 毒対策。 | |
サイコショック | 超 | 80 | 100 | - | ハピナスなど物理攻撃には弱い特殊受けへの突破口になる。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | 鋼対策。禁止級ではディアルガと天敵のヒードランに刺さる。 | |
ラスターカノン | 鋼 | 80 | 100 | 特防↓10% | ほぼディアンシーピンポイント。主にダイスチル用の素材として。 防御に厚めに振ることでA特化ザシアンにも押し勝てる。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 禁止級ではカイオーガ、グラードンに最大威力で刺さる。 ただしダイマックスに無効。 | |
物理技 | タイプ | 威力 [オーラ] | 命中 | 効果 | 解説 | |
じゃれつく | 妖 | 90(135) [180] | 90 | 攻撃↓10% | タイプ一致技。特性で強化される。 | |
メガホーン | 虫 | 120 | 85 | - | 対エスパー。たまに外れるが高威力。ザシアンとの差別化にも。 | |
インファイト | 闘 | 120 | 100 | 防御・特防↓ | 対鋼。反動の耐久ダウンが痛い。 | |
ウッドホーン | 草 | 75 | 100 | HP吸収1/2 | 対水、地面。攻撃と同時にHP回復。カイオーガに効く。 | |
しねんのずつき | 超 | 80 | 90 | 怯み20% | 対毒。でんじはを混ぜれば高速アタッカー相手にも怯みも狙える。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 相手全体 怯み30% | 対炎。特にじゃれつくやインファイトを半減するホウオウによく効く。 | |
つじぎり | 悪 | 70 | 100 | 急所ランク+1 | 対ゴースト。 | |
スマートホーン | 鋼 | 70 | - | 必中 | ダイスチル用。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 備考 | |||
ジオコントロール | 妖 | - | 専用技。特攻・特防・素早さ2段階上昇。パワフルハーブと合わせて。 非常に強力だが相手のスカーフやちょうはつ、クリアスモッグに注意。 | |||
リフレクター | 超 | - | ダイスチル以外ではゼルネアスが覚える唯一の物理耐久を補える技。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 特殊耐久を補える。ハーブ無しでも使えるのが強み。 | |||
でんじは | 電 | 90 | 多くの禁止級に先制で撃てる。 ゼクロムやジガルデには効かないが、フェアリー技で攻められるので問題ない。 | |||
みがわり | 無 | - | ジオコン採用型の泣き所である状態異常をある程度カバーできるのが大きい。 積んだ後なら特殊攻撃に対してみがわりが割れないことも。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | オーラ | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ダイフェアリー | ムーンフォース マジカルシャイン ミストバースト | 130(195) | 259 | 場:MF | 一致技。追加効果が自身と噛み合っており、 ジオコン後の圧倒的強化に加え状態異常すらも許さない。 物理型でも鬼火が効かなくなるのは強烈なメリット。 | |
じゃれつく | ||||||
ドレインキッス | 100(150) | 199 | ||||
ダイサンダー | かみなり | 140 | - | 場:EF | 対カイオーガ。催眠対策ならダイフェアリーでも可。 | |
10まんボルト | 130 | - | ||||
ダイソウゲン | くさむすび ウッドホーン | 130 | - | 場:GF | 対カイオーガ、グラードン。2発目から威力1.3倍。 回復ソースにもなるが、フィールドとの兼ね合いには注意。 | |
ダイナックル | きあいだま インファイト | 95 | - | 味方:A↑ | 物理型の火力の底上げできるが威力は低め。 インファイトの反動やきあいだまの命中不安を嫌う際に。 | |
ダイサイコ | サイコキネシス サイコショック | 130 | - | 場:PF | 禁伝ダブルに多い対モロバレル。2発目から威力1.3倍。 厄介なバレットパンチなどの先制技をカットできるが、ダイフェアリーと相性が悪い。 | |
ダイアーク | つじぎり | 120 | - | 敵:D↓ | 対ルナアーラ。追加効果は特殊技がないので噛み合わない。 | |
ダイワーム | メガホーン | 140 | - | 相手:C↓ | 一致技で十分なことも多いが、物理型での対クレセリア。 追加効果も優秀。 | |
ダイロック | いわなだれ | 130 | - | 天候:砂嵐 | 特殊型と思い込んで出てきたホウオウに刺す。 スリップダメージに注意。 | |
ダイスチル | ラスターカノン | 130 | - | 味方:B↑ | ジオコントロールで補強できない物理耐久の上昇が可能。 | |
スマートホーン | 120 | |||||
ダイドラグーン | げきりん | 140 | - | 相手:A↓ | 疑似物理耐久アップ。だが一致技と範囲が被る。 | |
ダイアタック | はかいこうせん | 150 | - | 相手:S↓ | 使えば抜ける相手は多いが、元にする技が少ないため技スペ的には厳しい。 | |
ギガインパクト | ||||||
からげんき | 120 | |||||
ダイウォール | 変化技 | - | - | まもる | 相手のダイマックスターン切れを狙う。 ジオコントロールをそのまま流用できる。 |
型考察 [編集]
ハーブジオコン型 [編集]
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:HBCDS調整
持ち物:パワフルハーブ
確定技:ジオコントロール/ムーンフォースorドレインキッス(併用可)
選択技:10まんボルトorかみなり/サイコキネシスorサイコショック/くさむすび/きあいだま/みがわり
パワフルハーブとのコンボで専用技ジオコントロールを活用する型。
タイプも相まってその爆発力は凄まじく、ゼルネアスの基本型といえる戦法。
弱点とする毒・鋼技の威力が軒並み低く、禁止伝説の超火力ドラゴン技を無効化できるうえ、オリジンフォルムのギラティナより少し劣る程度の耐久を持つためまず一撃では落ちない。
メインウエポンでは火力重視のムーンフォースが一般的だが、HP回復できるドレインキッスも強力。
特殊アタッカー同士の対決で使えればまず押し負けないだろう。一致技だけで火力は十分なので併用もアリ。
99族とはいえ先手でジオコントロールを使えれば特防が二倍になるため、特防に努力値を割くよりも素早さに振る方がいいだろう。
速さは硬さである。
ただし、ジオコントロールを積めても物理耐久は上がらないため、其方を基準に耐久調整をするのは十分にあり得る。ゲノセクトのダウンロード対策にもなる。
また、ジオコントロール後の特攻は非常に高いが、カイオーガやザマゼンタといった高耐久アタッカーを相手する場合はひかえめにして火力調整する事も必要。
通常アタッカー型 [編集]
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょうorようき
努力値:素早さ252 特攻252or攻撃252
持ち物:いのちのたま/せいれいプレート/たつじんのおび/こだわりメガネorこだわりハチマキ/とつげきチョッキ
確定技:ムーンフォースorじゃれつく
選択特殊技:サイコキネシス/サイコショック/くさむすび/10まんボルト/ラスターカノン/きあいだま/ミストバースト
選択物理技:インファイト/メガホーン/しねんのずつき/つじぎり/ウッドホーン/いわなだれ/スマートホーン
選択補助技:リフレクター/ひかりのかべ/でんじは
ジオコントロールを使わずに戦う。ジオコン型の行動の裏をかく奇襲が主となる。
禁止級では低めの特攻の為、タイプ不一致の火力が気になる。
今作ではじゃれつくを獲得したので、物理技をこの型に記載。
ただし、単純なアタッカー性能ではザシアン(れきせんのゆうしゃ)に劣るのが悔しい。
差別化としてはほのおへの打点となるいわなだれ、ヌオーへの有効打となるウッドホーン。
スカーフ型 [編集]
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょうorひかえめorようきorいじっぱり
努力値:特攻252or攻撃252 素早さ252or最速95~90族抜きor準速95~90族抜き、残り耐久
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ムーンフォースorじゃれつく/メガホーン
選択攻撃技:サイコキネシス/サイコショック/くさむすび/10まんボルト/ラスターカノン/きあいだまorインファイト
選択補助技:リフレクター/ひかりのかべ/ミストフィールド
あえてジオコントロールを捨てその先制力で攻撃を仕掛ける型。
対伝説竜(ディアルガ除く)・ミュウツー性能はジオコンハーブ型より優れている。特にほぼすべての型のミュウツーに繰り出せるのは大きい。
他にもマーシャドーなど、こちらが先手を取って弱点を突きたい相手は多い。
苦手な仮想敵とジオコンハーブ型とほぼ変わらないが、あちらと違って一度攻撃を当てる→流す位ではそれらの役割を無力化できない事が多い為、より一層仮想敵対策が必要である。
【ダブル】基本型 [編集]
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:HBCDS調整
持ち物:パワフルハーブ
確定技:ジオコントロール/まもる
優先技:ムーンフォース/マジカルシャイン
選択技:みがわり/ドレインキッス/サイコショックorサイコキネシス/きあいだま/10まんボルトorかみなり/ミストバースト/はかいこうせん
ダブルでもジオコントロール+パワフルハーブは非常に強力。
妨害技や集中砲火で落とされる事もあるが、それ以上に味方のねこだましやこのゆびとまれ等でサポートできるので、成功率は上がる。
場合によってはジオコントロールを温存し、ムーンフォースで攻め込む勇気も必要。
攻撃技はフェアリー技しかない事が多く、シングル以上に鋼・毒が苦手となるが、それは味方で補える。
特にグラードンはどちらにも一致弱点を付けるので好相性。
マジカルシャイン&だんがいのつるぎで怒涛の全体攻撃を仕掛けることもできる。ただしワイドガードには要注意。
ジオコントロール/ムーンフォース/マジカルシャイン/まもるの構成が大半を占めており、それ以外の技は基本的にいずれも採用率1割を切っている。
対ゼルネアス [編集]
- 注意すべき点
- ジオコントロール+パワフルハーブのコンボに尽きる。
CDSが1ターンで2段階上昇し、特性効果でフェアリー技が火力上昇するので決定力の高さは伝説ポケモンの中でも屈指。
またフェアリー技の通りもよいため、殆どのポケモンに大ダメージが入りやすく、一度暴れられると手がつけられない。
- ダブルバトルではこのゆびとまれと組み合わせて凶悪コンボと化したり、
じこあんじでジオコントロールの能力をコピーしてくる場合も多く、パーティ単位での対策が必要になる。
- 対策方法
- 伝説なしで対策する場合は努力値特殊耐久寄りのギルガルド・ヒードランなどの鋼タイプ。
今作ではめざめるパワーが無くなった為、鋼タイプの後出しが安定するように。ただし、Aも131とかなり高水準の数値かつインファイトも覚えるので、半端な耐久だとそのままぶち抜いてくるのである程度の耐久は必要。
他にはハッサムやメタグロスなどで先制技を使い殴ってやるのも効果的。
ラッキー、ハピナスは素でジオコンをさらに詰まれかねない+ドレインキッスでの回復が追い付いてしまうため不安定。
特にみがわり持ちの場合はちきゅうなげ1回でみがわりが壊れないため、競り負けることもあり得る。
- 伝説枠で対策する場合は、ザシアン、日食ネクロズマ、ジラーチ、ゲノセクトなどフェアリー半減で殴りたいが、ジオコントロールが強力なため、積まれた後では競り負ける可能性もある。
フェアリー技を半減できないものの、シングルにおいて最初の1匹目同士の対面であればこだわりスカーフ持ちのディアルガの先制一致てっていこうせんでジオコントロールを積まれる前に確1に出来るが、相手も対策してくるので互いの読み合いが重要になる分、結局はタイマン勝負になる。
- ジオコントロール使用を確認してレッドカード持ちに交換するorほえるで流すのが一番確実か。
先制はたきおとすorちょうはつorこだわりトリック、後攻アンコールも有効。
またはトリックルームやじこあんじ等ジオコントロールを逆手に取るのもアリ。スカーフメタモンなどで能力コピーしてやることも考えておこう。
- とにもかくにもジオコントロールによる起点→全抜きが最も脅威なので、起点にならないよう構築段階から見据えるのが一番と思われる。
伝説戦で安易に拘った状態からドラゴン技を撃つことは避けたい。
- ナットレイ
- 主要技ほぼ半減以下であり一致ジャイロボールで確1。特にダブルにおいてはきあいだま搭載個体は非常に少ないため十分有用。
- モロバレル
- 高特殊耐久、フェアリー耐性、クリアスモッグ持ち。致命傷まで負わせることはできないが大幅に妨害することが可能。超技やみがわりには注意。
- アローラキュウコン
- ダブル用の対策。
技構成はムーンフォース/マジカルシャイン/まもる/ふういん 限定。
上の技構成でふういんをすることで、大多数のゼルネアスがジオコントロール以外の技を打てなくなる。
自身が場に居座り続けることが必須な上、技構成で大きく汎用性を切るため、採用は慎重に行いたい。
- ヌケニン
- 有効打は物理技のいわなだれ、つじきりのみ。
ほとんど特殊型のため、まず無敵。
強引にジオコントロールを詰まれて突破される可能性がないのは特筆に値する。