ゲノセクト - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ゲノセクト [編集]

No.649 タイプ:むし/はがね
特性:ダウンロード(相手の防御が高ければ特攻が、特防が高ければ攻撃が1段階上がる)
体重:82.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
虫/鋼HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゲノセクト71120951209599600ダウンロード
ダウンロードの補正が入ると種族値190相当
ハッサム70130100558065500むしのしらせ/テクニシャン/ライトメタル
アイアント581091124848109484むしのしらせ/はりきり/なまけ
はりきりで攻撃189相当
シュバルゴ701351056010520495むしのしらせ/シェルアーマー/ぼうじん

ばつぐん(4倍)ほのお
ばつぐん(2倍)---
いまひとつ(1/2)ノーマル/こおり/エスパー/むし/ドラゴン/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなしどく

第五世代の幻のポケモンで、耐性が優秀なむし×はがね複合の一角。
合計種族値は幻のポケモンということで600と禁止級としては控えめ、耐久も平均程度ながら、
その耐性と高めの攻撃・特攻種族値により、独自の活躍が出来るポテンシャルを持つ。

一致技の威力が一部を除き低く、折角の種族値がやや無駄に見えるがダウンロードで補強可能。
物理・特殊が同値なのでどちらを用いるか見分けづらく、編成に必要なタイプ・分類を考えて構成するのが非常に重要。

第八世代ではてっていこうせんの習得により、HPを引き換えにするものの超火力の一致技を放てるようになった。
配布限定だったブレイズキックもわざレコードで常時習得可能になり、物理・特殊双方において強化が為された。
また、めざめるパワーの廃止に伴い、予想外のほのお技で出オチさせられる危険が減少。
ただし、第五世代と違い日食ネクロズマ剣王ザシアンといった優秀なはがねタイプの禁止級伝説の増加に伴い、
ゲノセクトが解禁されるルールにおいてはほのお技の需要自体が第五世代当時よりも増しており、搭載率も上がっていることは留意。
特にろくに通る技が無い同期のレシラムは天敵なので基本的に退くしかない。

一方で自身もめざめるパワーが使えなくなり、技範囲はやや減少。
特殊じめん技を失ったことでヒードランの相手は出来なくなった。
幸いほのお、こおり、カセット前提だがみず技は覚えるので、それ以外の相手への影響は少ない。
また、だいばくはつが剥奪。ランク戦の仕様上、配布限定のしんそく、ギアチェンジはゲノセクトを使用可能なシーズンでも使えない。
とはいえじばく、でんこうせっかを習得するので、威力や優先度は落ちるものの代用自体は可能である。

新要素のダイマックスとはかなり相性が良い。
てっていこうせん、そらをとぶといった技のデメリットを潰し、能力を上昇させられ、素の耐久も大幅に向上する。
ダイマックス技は物理・特殊の配分が分かりづらく、元になる技も表示されない為、型も見破られづらい。
耐久指数に差がある相手だとダメージ計算でバレる場合もあるが、耐久型の受け出しを許しづらいのは大きな利点。

なお、専用アイテムのカセットを装備していると体色が変わり、持ち物がバレる。
アイテムの効果もテクノバスターにしか乗らず、必然的に特殊型だとバレやすいので注意。
それを逆用して両刀アタッカーとして運用するのも手だが、その場合は良好な耐性をやや殺しやすい点に留意がいる。
ちなみにダイマックス時も、テクノバスターをもとにした技はカセットのタイプに切り替わる。

第八世代では禁止級・幻が使用可能なルールが登場し、それが適用される期間ではランクにも参加可能。
ただし、バトルレギュレーションマークをつける為には過去作限定技を失うことになる。
カジュアルマッチでは廃止された技でなければ使用可能なので、マークをつける際は注意。
特にゲノセクトは2013年劇場配布のしんそく、ギアチェンジ持ちの個体は非常に貴重。
できればこれ以外の個体を使いたい。ブレイズキックは前述のとおりわざレコードで引き続き習得可能。



特性考察 [編集]

ダウンロード
隠れ特性は存在せずこれのみ。
繰り出し時の相手が防御<特防の時に攻撃が、防御>特防の時に特攻が1段階上がる。
ゲノセクトは過去配布のギアチェンジ以外に攻撃系の積み技を覚えられないので、貴重な火力補強手段。
これにより上昇した方の能力は種族値換算にして190相当(Lv50、個体値31、無補正無振り時)になり、禁止級戦において物足りない攻撃系数値を補える。
攻撃or特攻のメインとする方を上げることができれば、繰り出し時から結構な火力を発揮できるようになる。
メインウェポン、サブウェポン共に威力は並なものが殆どであり、専用技もタイプ不一致であることからこれでも物足りなさを感じるが、
今作ではダイマックスのおかげで自発的に技の威力を130前後まで強化できるようになったため、上がった能力をより活かしやすくなった。
どちらの能力が上がるかは相手依存になるため、上手く使いこなすには死に出し時の降臨を狙ったり、
優秀な耐性を活かして上げたい方の能力を上げられそうな相手へ繰り出すといった工夫が必要になる。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
きゅうけつ80(120)100HP吸収1/2タイプ一致。ささやかながらHP回復も。
特殊耐久の方が高いポケモンが多いエスパーにはこちらの方が通りやすい。
とんぼがえり70(105)100攻撃後交代タイプ一致。アタッカー型でも、壁起動から後続に繋ぐ際にも便利。
ダウンロードで特攻が上がらなかった場合の撤退用にも。
アイアンヘッド80(120)100ひるみ30%タイプ一致。ゼルネアスに通りやすく、怯みも狙える。
ブレイズキック8590急所率+1
火傷10%
対鋼。物理技では唯一の有効打となる。今作ではわざレコードで習得可能。
ニトロチャージ50100素早さ↑100%素早さ1段階上昇。一度使えば殆どの伝説を抜ける。
シャドークロー70100急所率+1ゴーストや虫等倍の複合エスパーに対する打点。特に黒馬バドレックスルナアーラに。
そらをとぶ9095-相手のダイマックス透かしや自身のダイジェット用に。
ダストシュート12080毒30%炎に対する等倍打点だが、弱点を突ける炎複合は存在せず優先度は低め。
しねんのずつき8090ひるみ20%物理サブの中では威力高め。通したい相手は少ない。
でんこうせっか40100優先度+1配布限定技を除けば唯一の先制技。ギリギリ耐えた相手の処理など。
じばく200100使用後瀕死死に際の撃ち捨て、後続の無償降臨に。
だいばくはつは過去技になった。
しんそく80100優先度+22013年劇場配布限定。優秀な先制技。
特殊技タイプ威力命中効果解説
むしのさざめき90(135)100特防↓10%タイプ一致。デメリットなしでは最大火力。
てっていこうせん140(210)95最大HP1/2反動タイプ一致の最大火力。HPを大幅に消費する。じばくより高威力な退場技としても使える。
ラスターカノン80(120)100特防↓10%タイプ一致。デメリットは無いが威力は控えめ。
テクノバスター120100-ゲノセクト専用技。カセットによってタイプが変わる。
天気に依存しないで命中安定の高威力特殊技が使えるのは他には無い個性。
かえんほうしゃ90100火傷10%虫や鋼に。だいもんじは覚えない。
ふぶき11070凍り10%範囲の広い主力サブだが、命中不安。
れいとうビーム90100凍り10%命中安定。ドラゴン相手に強くなる。
かみなり11070麻痺30%カイオーガなど。雨パ対策にも。
でんじほう12050麻痺100%火力と麻痺撒きを強引に両立。じゅうりょくを採用しているならば候補。
10まんボルト90100麻痺10%命中安定。威力は並。
エレキネット5595素早さ↓100%火力としてではなく後の流れを作るために。
エナジーボール90100特防↓10%4倍相手に。主にヌオーラグラージガマゲロゲに対する打点。
ギガドレイン75100HP吸収1/2耐久がひかえめなので、多少回復できても微妙。
あくのはどう80100怯み20%ゴーストや虫等倍の複合エスパーに対する打点。特に黒馬バドレックスルナアーラに。
他の特殊技で抜群が取れない禁止伝説級は素早さで負けてるビクティニのみ。
変化技タイプ命中解説
でんじは90流れを傾けやすい補助技だが、でんきタイプが麻痺無効になったので注意。
リフレクター-とんぼがえりやじばく・だいばくはつ・てっていこうせんで後続へ繋ぎやすい。
ひかりのかべ-リフレクターと同じ。
シンプルビーム100相手の強力な特性を潰したり、ダブルで味方のコンボに用いたり。
サイドチェンジ-ダブル用。優秀な耐性を活かして味方をかばうのに使える。
てっぺき-リフレクターがあるので優先度は低い。
マジックコート-過去作教え技
じゅうりょく-過去作教え技。後続の補助の他、でんじほうやふぶきに有効。
ギアチェンジ-2013年劇場配布限定。優秀な耐性を持つため積むタイミングは作りやすい。
専用もちもの:各種カセットについて
ブレイズカセット・アクアカセット・フリーズカセット・イナズマカセットの4種類あり、
ゲノセクトに持たせるとカセットに応じてテクノバスターのタイプを変化させることができる。
ブレイズは炎、アクアは水、フリーズは氷、イナズマは電気になる。持たせないとノーマルタイプになる。
ただしカセットを持たせると背中のカセットの色が変わるため、場に出た時点でテクノバスターの搭載とそのタイプがバレる。
水技のみテクノバスターでしか使うことができない。他タイプは威力90技+いのちのたまで代用可能。

ダイマックス技考察 [編集]

一致技はどちらも自身の耐久力向上に貢献する追加効果を持つ。
テクノバスターはカセットを持っていても技選択画面ではダイアタックのままだが、使用するときちんとそれぞれのタイプの威力140のダイマックス技になる。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイワームむしのさざめき130(195)相手:C↓一致技。特殊アタッカーとの殴り合いにも強くなるが半減されやすい。
きゅうけつ
とんぼがえり120(180)
ダイスチルてっていこうせん140(210)味方:B↑一致技。物理耐久強化。
てっていこうせんの反動を嫌う際にも。
アイアンヘッド130(195)
ラスターカノン
ダイバーンテクノバスター140天候:晴れ鋼への強力な打点だが、追加効果により自身も相手の炎技で落とされやすくなる。
かえんほうしゃ130
ブレイズキック
ニトロチャージ100
ダイサイコサイコキネシス130場:PF対毒闘。次発から威力1.3倍。先制技封じはどちらかというとダブルにおける味方へのサポート目的で。
しねんのずつき
ダイアークあくのはどう130相手:D↓対霊。特殊型なら耐久型流しにも使える。
ダメおし110
ダイアタックじばく150相手:S↓高威力の素早さ操作技。自身が中速帯なので抜ける相手が多い。
テクノバスター140
ダイストリームテクノバスター140天候:雨苦手な炎に対するケアになり、次の炎技でも倒されにくくなる。
ダイサンダーテクノバスター140場:EF対水飛行。次発から威力1.3倍。催眠防止にも役立つ。
でんじほう
かみなり
10まんボルト130
エレキネット110
ダイソウゲンソーラービーム140場:GF対水地。次発から威力1.3倍&微回復効果。
エナジーボール130
ギガドレイン
ダイアイステクノバスター140天候:霰対地竜。主に威力の底上げが目的。スリップダメージに注意。
ふぶき
れいとうビーム130
ダイジェットそらをとぶ130味方:S↑物理技のみ。中速帯なのであると役立つ場面は多い。
ダイアシッドダストシュート95味方:C↑物理技のみ。一致技と範囲が被るが、両刀型における特殊技のダメージ増加を目的とするなら選択肢。
ダイホロウシャドークロー120相手:B↓物理技のみ。物理型なら耐久型流しにも使える。
ダイウォール変化技-まもるダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

アタッカー型 [編集]

性格:せっかち/むじゃき/ようき/おくびょう
持ち物:こだわりスカーフ/きあいのタスキ/いのちのたま/各種カセット
努力値:S252 AC調整
物理技:きゅうけつ/とんぼがえり/アイアンヘッド/ブレイズキック/しねんのずつき/シャドークロー
    ダストシュート/しんそく(劇場配布限定)orでんこうせっか/じばく
特殊技:むしのさざめき/てっていこうせんorラスターカノン/かえんほうしゃ/れいとうビームorふぶき
    10まんボルトorかみなり/サイコキネシス/エナジーボールorギガドレイン/あくのはどう/テクノバスター
補助技:でんじは/きんぞくおん

ダウンロードで攻撃・特攻のどちらが上がっても生かせる種族値である。
相手の能力値の傾向を見て技を選んでいきたい。

鋼技はアイアンヘッドとてっていこうせんのほぼ二択だが、どちらがダウンロードで強化されても威力を発揮出来る様に両立もあり。

アイアンヘッドなら、ゼルネアスのジオコントロール後にも対処しやすい。
ダウンロードで攻撃が上がった場合、無補正A252振りのアイアンヘッドで無振りゼルネアス確1。H156振りでも中乱数1(50%)。

一方、てっていこうせんなら特攻が上がらなかったとしても、無補正C76振りで無振りゼルネアスをジオコントロール積まれる前なら確1。

性格せっかちの場合、耐久無振りでも補正有C252振りゼルネアスのC2段階上昇ムーンフォースで此方は低乱数1 (6.3%)。

テクノバスターのカセットを変えるなら、虫技・鋼技の相性補完となるアクアカセットが一般的。
しかし、伝説戦はドラゴンが多く、ボルトロスランドロスにも刺さるフリーズカセットも効果的。

両壁型 [編集]

性格:ようきorおくびょう
努力値:S252 火力調整 残りH
持ち物:ひかりのねんど
確定技:リフレクター/ひかりのかべ
選択技:とんぼがえり/アイアンヘッド/てっていこうせん/じばく/でんじは

ミュウツージラーチにも似た事ができるが、弱点の衝かれにくさなら上。
伝説戦といえど単体の強さに頼るポケモン6匹ではパーティとしてもろく、この種のサポート要員は必要である。

伝説戦でS99が遅くはなく、一応壁さえ貼れば、おくびょうC252こだわりメガネカイオーガのこんげんのはどうまで無振りで確定耐え。
同条件ひかえめだったとしてもH116振りで耐える。

今作から退場用に使えるてっていこうせんを習得したのでおくびょうも候補に。
壁を貼った後は積みアタッカーに繋いで全抜き狙いが基本となる。

配信型 [編集]

性格:せっかち/いじっぱり/ようき
持ち物:きあいのタスキ/ラムのみ/いのちのたま/オッカのみ
努力値:A252 S調整 残りH
確定技:ギアチェンジ
物理技:きゅうけつ/アイアンヘッド/ブレイズキック/ダストシュート/しねんのずつき/だいばくはつ/しんそく
特殊技:かえんほうしゃ/れいとうビーム/10まんボルト

シリーズ13使用不可の型なので注意。

ギアチェンジからの全抜きを狙う。
しんそくは便利だが、積んだ後の素早さを考えると必須では無い。

先手を取れれば、きゅうけつやアイアンヘッドの追加効果で生き残れるかもしれない。

今作からミントで性格補正を変えられる様になった。
特殊技を併用しないなら、いじっぱりかようきに変えておくべきだろう。

+  使用感

対ゲノセクト [編集]

注意すべき点
むし、はがねという優秀なタイプ相性を持ち、補完に優れ耐性が多い。
特性ダウンロードによりランダムながらAかCが一段階上昇、運が悪いと手が付けられなくなる。
このタイプにしては珍しく攻撃範囲も広く、主要な技は一通り覚える。専用技テクノバスターで弱点を衝いてくる事も。
S99も伝説の中では速い方に分類される。
ギアチェンジ、つめとぎなど積み技を有している場合もある。
対策方法
炎タイプへの有効打に乏しい。特にどの技でも弱点を衝けないディアルガレシラムあたりが最大の鬼門。
耐性には恵まれているが、元々の耐久はそこまで優れていないので一致等倍技で攻めれば大体2発くらいで落ちる。
また同タイプのハッサムの例に漏れず、不意の炎技が非常に効果的。

外部リンク [編集]