ラグラージ [編集]
No.260 タイプ:みず/じめん 通常特性:げきりゅう(HPが1/3以下のとき水技の威力が1.5倍) 隠れ特性:しめりけ(じばく、だいばくはつ、ビックリヘッド、ゆうばく、ミストバーストを無効にする) 体重 :81.9kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
水・地 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | くさむすびの威力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ラグラージ | 100 | 110 | 90 | 85 | 90 | 60 | 535 | げきりゅう/しめりけ | 80 |
ヌオー | 95 | 85 | 85 | 65 | 65 | 35 | 430 | しめりけ/ちょすい/てんねん | 80 |
ナマズン | 110 | 78 | 73 | 76 | 71 | 60 | 468 | どんかん/きけんよち/うるおいボディ | 40 |
トリトドン | 111 | 83 | 68 | 92 | 82 | 39 | 475 | ねんちゃく/よびみず/すなのちから | 60 |
ガマゲロゲ | 105 | 95 | 75 | 85 | 75 | 74 | 509 | すいすい/どくしゅ/ちょすい | 80 |
※フリーズドライで4倍
第三世代の御三家で、みず×じめん複合タイプの一角。
同複合中最も合計種族値が高く、素早さ以外にバランスよく配分されているので安定感に優れる。
耐性の優秀さは最早言わずもがなであり、高水準の耐久と相性の良い反撃技も備える上、変化技もなかなか優秀。
勿論、アタッカーとしても優れた性能を持ち合わせ、画一的な対処は難しい器用さを誇るポケモン。
第八世代ではメガシンカが没収され、すいすいを活かしたアタッカーとしての立ち位置は失った。
新たなトップメタの一角、ゴリランダーに非常に弱い点も気がかり。
とはいえめざめるパワーの廃止に伴い、予想外のところからくさ技を受ける心配が薄れることに。
たきのぼりを上回る威力を持つアクアブレイクをはじめ、ボディプレス、DDラリアットと有用な技を新規習得。
グラスフィールド対策の10まんばりき、初の交代技としてクイックターンを獲得。
安定した耐久、ステルスロック、あくびと交代技と相性の良い要素が多く、起点作りとしての地位まで築き上げることに。
失った技はどくどく、ほえる、きあいパンチ辺り。痛くない訳ではないが、それ以上に得たものが大きい。
ダイマックスとの相性も良好で、元々弱点がくさしか無いことから対面性能が高く、それを更に強化可能。
一致技でそれぞれ火力、特殊耐久を強化できる点も優秀で、かくとう、はがねとサブウェポンも本人と相性が良い。
晴れ以外の天候を全て発生させられることから後続補助としての運用も一応可能となる。
総じて技、仕様の変更と噛み合っており、メガシンカの廃止という逆風はあれども相対的にはかなりの強化傾向。
環境上位にサンダー、ランドロスが存在することもあり、高めの採用率を叩き出している。
特性考察 [編集]
- げきりゅう
- 耐久面に優れるため、発動圏内で耐えて高火力での反撃を狙える。
ただし相性の良いアクアジェットは覚えず、高威力みず技は特殊寄りと惜しい点も多め。
とはいえ、しめりけの効果が限定的なので消去法でこちらが選ばれることも多い。
- しめりけ
- 隠れ特性。みず技を採用しない場合は必然的にこちらに。相手の起点作成からの自主退場を阻害できる。
第八世代ではミストバーストにも適用されるように。
でんき技無効かつ爆発技無効という点で、レジエレキには滅法強くなる。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アクアブレイク | 水 | 85(127) | 100 | 防御↓20% | 一致技かつ相性補完。威力重視。第八世代ではアクアテールは覚えなくなっている。 | |
たきのぼり | 水 | 80(120) | 100 | 怯み20% | タイプ一致技。上をとりにくいので怯みはおまけ程度。 | |
クイックターン | 水 | 60(90) | 100 | 使用後交代 | 一致技。後攻で使うことで有利対面を作る。あくびと併せると効果的。 | |
じしん | 地 | 100(150) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
10まんばりき | 地 | 95(142) | 95 | - | タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃用や対グラスフィールドに。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所ランク+1 | 対虫・飛行。高威力・命中難。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 同上。威力は控えめ。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。サポート用。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75 | 100 | 凍り10% | 対草・飛行・ドラゴン。一致技との相性補完に優れる。 | |
ゆきなだれ | 氷 | 60/120 | 100 | 優先度-4 | 後攻かつ被弾で威力倍増。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃・防御↓ | ユキノオーやナットレイに。能力低下が痛い。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ハイドロポンプ | 水 | 110(165) | 80 | - | タイプ一致技。命中不安定。 | |
なみのり | 水 | 90(135) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
だくりゅう | 水 | 90(135) | 85 | 命中↓30% | タイプ一致技。追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
ねっとう | 水 | 80(120) | 100 | 火傷30% | タイプ一致技。追加効果が優秀。 | |
うずしお | 水 | 35(52) | 85 | バインド | 爆発で撤退する想定の場作り役の交代を封じて補助技のターン数を枯らす。 | |
だいちのちから | 地 | 90(135) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対草・飛行・ドラゴン。一致技との相性補完に優れる。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。サポート用。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
ヘドロウェーブ | 毒 | 95 | 100 | 毒10% | 対草。フェアリーにも。ダブルでは周囲全体攻撃。 ヘドロばくだんは覚えない。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | ナットレイやサザンドラに。 | |
ミラーコート | 超 | - | 100 | 優先度-5 | 特殊技を倍返し。チョッキとあわせて。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
あくび | 無 | - | 起点作りに。ステルスロックと相性が良い。タマゴ技 | |||
ステルスロック | 岩 | - | サポート用。あくびとあわせて。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、げきりゅうの発動に。 | |||
ワイドガード | 岩 | - | 全体技対策。ダブル用。 |
採用率の低い技 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
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ダイアース | じしん 10まんばりき だいちのちから | 130(195) | 味方:D↑ | 一致技。追加効果の特防上昇が優秀。 | |
じならし | 110(165) | ||||
ダイストリーム | ハイドロポンプ | 140(210) | 天候:雨 | 一致技。雨時は威力1.5倍。 ただしこちらも水技が等倍のため、水技の打ち合いになると分が悪い。 | |
アクアブレイク たきのぼり なみのり だくりゅう ねっとう | 130(195) | ||||
クイックターン | 110(165) | ||||
うずしお | 90(135) | ||||
ダイロック | ストーンエッジ いわなだれ | 130 | 天候:砂嵐 | 対むし・ひこう。地面技との補完に優れる。 | |
がんせきふうじ | 110 | ||||
ダイアイス | ふぶき | 140 | 天候:霰 | 水技との補完に優れるが、雨を上書きしてしまう。 スリップダメージにも注意。 | |
れいとうパンチ れいとうビーム | 130 | ||||
ゆきなだれ こごえるかぜ | 110 | ||||
ダイナックル | けたぐり | 100 | 味方:A↑ | 威力は低めだが追加効果が優秀。 | |
ばかぢから | 95 | ||||
アームハンマー | 90 | ||||
カウンター | 75 | ||||
ダイサイコ | ミラーコート | 100 | 場:PF | 追加効果で先制技を防いでくれる。 | |
ダイスチル | アイアンテール | 130 | 味方:B↑ | 対フェアリー。追加効果の防御上昇が優秀。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスの終了を狙う。 |
型考察 [編集]
耐久アタッカー型 [編集]
性格:いじっぱりorゆうかん
特性:げきりゅう/しめりけ
努力値:HA252ベースで調整
持ち物:とつげきチョッキ/こだわりハチマキ/リンドのみ/オボンのみ
確定技:じしん/クイックターン
攻撃技:たきのぼりorアクアブレイク/れいとうパンチorゆきなだれorれいとうビーム/ストーンエッジ/カウンター/ミラーコート
補助技:あくび
広範囲・高耐久により多くの相手と撃ち合える。
耐性が優秀な上に交代技のクイックターンがあるため、サイクル戦にも強い。
環境のラグラージの大半が起点作り型のため、相手の裏をかきやすい点も優秀。
ダイマックスとの相性も良好。耐久力が上がり、追加効果で打ち合い性能を高めることが出来る。
鈍足なのでカウンターやミラーコート、ゆきなだれ等の後攻技を搭載するのも良い。
起点作り型 [編集]
性格:のんき/なまいき/わんぱく/しんちょう/ずぶとい/おだやか
特性:げきりゅう/しめりけ
努力値:H252 BD調整
持ち物:オボンのみ/たべのこし/混乱実/リンドのみ/メンタルハーブ/レッドカード
確定技:ステルスロック/あくび/クイックターン
選択技:じしん/アクアブレイクorねっとう/がんせきふうじ/ゆきなだれorれいとうパンチorれいとうビーム/まもる
第八世代でのラグラージの基本型となっている起点作り型。
草技を1/4にできるエースとともに組まれることが多い。
あくび→ステロ→あくびループで相手PTを疲弊させる、
もしくはあくび→後攻クイックターンにより相手が居座ったのか交換したのかを見てから確実に有利対面を作ることが役割である。
確定技3つを両立できる時点でカバルドンやカメックスとの差別化は不要。
ユクシーもステロ/あくび/とんぼがえりの構成を取れる。素の耐久と素早さは向こうが勝るが、耐性の違いによりこちらも差別化は意識しなくてよいだろう。
ミストメイカーのカプ・レヒレがいると仕事ができなくなるため相手にいたときは選出を見合わせることも考えなければならない。
また読まれやすいため挑発はもちろん、ラム持ちに逆に起点にされないよう注意。
水技があるので先発対面しやすいマンムーや霊獣ランドロスにも強い。
ねっとうなら火傷を狙えるが、あくびとの相性は悪い。
特殊アタッカー型 [編集]
性格:ひかえめorれいせい
特性:げきりゅう
努力値:HC252ベースで耐久調整
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/オボンのみ
確定技:ハイドロポンプorなみのり/れいとうビーム
特殊技:だいちのちから/きあいだま/ヘドロウェーブ/ミラーコート
物理技:じしん/ストーンエッジ/クイックターン
補助技:あくび/ステルスロック
おにびやいかくに強く、物理型より高威力の技が揃うものの、素の特攻が低いので火力は不足気味。
持ち物で補強したい。
きあいだまはトリトドンとの差別化にも有用だが命中不安。
- 型サンプル
- 性格 :ひかえめ
努力値:HC252
持ち物:たつじんのおび
技構成:ハイドロポンプ/れいとうビーム/だいちのちから/ヘドロウェーブ
刺さる範囲も広く、おにびがよく飛んでくるので非常に動きやすい。
火力こそ少々不足しているが充分戦いやすく、ヘドロウェーブのおかげでマリルリで止まらない利点もある。
相性考察 [編集]
- ボーマンダ
所謂ラグマンダ。ステルスロック+あくびでりゅうのまいの起点を作れる。
草を1/4にし、第八世代より扱いやすい飛行技を習得したため、ラグラージの弱点の草に非常に強い。
氷やフェアリーへの対策として鋼ポケモンを加える事が多い。
また同タイプのカイリューとも相性補完に優れる。
フリーズドライが一貫して4倍弱点のため注意。
- ウルガモス
草を非常に呼ぶため、後投げから強く出ることができる。
またラグラージはウルガモスの苦手な岩技を受けることが可能。
対ラグラージ [編集]
- 注意すべき点
- ステルスロックによるサポート、あくび+クイックターンによる対面操作性能が高い。
一発で落としたいところだが耐久力がある上、弱点はマイナーな草のみ。
相性補完に優れる飛行タイプと組まれる事が多いため、安易に草タイプを出してもクイックターンで一転こちらが不利な戦況になる。
通常アタッカー型が最早奇襲気味になっており、読み違えると1体持っていかれることも。カウンターやミラーコートにも注意。
- 対策方法
- 耐久が高めで弱点も少ないものの、草技やフリーズドライで致命傷を与えられる。
特にフリーズドライは組まれやすいボーマンダなどの飛行タイプにも一貫するため非常に効果的。
ミストメイカーのカプ・レヒレなら場に出すだけであくびの展開を封じることができる。
積みエースのサポートが主なので、ラムのみ持ちポケモンを先頭に出してあくびを予防することで逆に積みの起点にできることも。
ちょうはつもあくび展開は阻止できるものの、クイックターンによる対面操作が可能である点には注意。
持ち物はオボンのみが大半であるが、リンドのみ持ち、アタッカー寄りの型も存在するので油断は禁物。