トルネロス [編集]
No.641 ・けしんフォルム タイプ :ひこう 通常特性:いたずらごころ(使用する変化技の優先度が+1されるが、相手があくタイプだと技は必ず失敗する) 隠れ特性:まけんき(相手に能力を下げられた時、攻撃が2段階上がる) 体重 :63.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80) ・れいじゅうフォルム タイプ:ひこう 特性 :さいせいりょく(手持ちに戻るとHPが最大値の1/3回復する) 体重 :63.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
両刀一致ダイジェット | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トルネロス(化身) | 79 | 115 | 70 | 125 | 80 | 111 | 580 | いたずらごころ/まけんき |
トルネロス(霊獣) | 79 | 100 | 80 | 110 | 90 | 121 | 580 | さいせいりょく |
ランドロス(化身) | 89 | 125 | 90 | 115 | 80 | 101 | 600 | すなのちから/ちからずく |
ランドロス(霊獣) | 89 | 145 | 90 | 105 | 80 | 91 | 600 | いかく |
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 | 600 | いかく/じしんかじょう |
カイリュー | 91 | 134 | 95 | 100 | 100 | 80 | 600 | せいしんりょく/マルチスケイル |
いたずらごころ おいかぜ | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トルネロス(化身) | 79 | 115 | 70 | 125 | 80 | 111 | 580 | いたずらごころ/まけんき | 一致高火力飛行技 耐久で上回る・非接地 |
エルフーン | 60 | 67 | 85 | 77 | 75 | 116 | 480 | いたずらごころ/すりぬけ/ようりょくそ | 素早さで上回る+多耐性 豊富な補助技・粉技無効・接地 |
任意タイプを選べるアルセウスとシルヴァディ、最終進化形でないココガラとアオガラスを除くと、唯一のひこう単タイプのポケモン。
特殊アタッカーの化身フォルム、素早い中耐久二刀流型の霊獣フォルムが存在し、どちらも特性も優秀。
ただしよりにもよってボルトロスという対になる強力なライバルが存在し、過去世代では差別化に難儀。
特に化身フォルムは種族値・特性が同じで、あちらはでんき複合という違いがあるのだが、
ひこうとでんきは非常に噛み合いが良く、耐性ではほぼ上位互換、タイプが少ない以上、一致技の範囲も完全上位互換となっている。[1]
幸い、ボルトロスが覚えない習得技として、おいかぜ・ぼうふう・ねっぷう・こごえるかぜ等が存在。
いずれも有用な技で、シングルよりもダブル向けのポケモンと言うことが出来る。
第八世代ではわるだくみを習得。ボルトロスとの火力差を埋めることに成功。
またダイマックスの登場に伴い、ひこう技は素早さを強化するダイジェットとなり汎用性が大幅に上昇。
ボルトロスはひこう技のレパートリーが極端に少なく、特殊技に至っては習得しない。
範囲自体は相変わらず良好とは言い難いものの、特殊型に関しては問題無く差別化が可能になった。
参考までに補正無しC252振りの特攻2段階上昇の珠ダイアイスで無振りサンダー、HP252ボルトロスを確1。
他の新規習得技はウェザーボール程度で、めざめるパワーは廃止、どくどくも剥奪されたが個性は十分。
一方で物理型についてはやはりボルトロスとの差別化が課題。
特殊型としても単タイプ故の打点の低さ、特性が火力に直結しない点も難となる。
いたずらごころやさいせいりょくを活かし、補助技を用いるサブアタッカー、
および準固有タイプを活用してサイクルに組み込むことが前提となるだろう。
禁止級伝説が解禁されるGSルールなどでは、カイオーガと組んでの採用が非常に多い。
いたずらごころ+おいかぜ、ちょうはつによる支援が可能なだけでなく、あめふらしからの必中ぼうふうが有効で、
カイオーガの苦手なくさをトルネロスで対策可能となり、噛み合わせが優秀。ただし、やはり必中になるかみなりが一貫する。
特にレジエレキには注意。追い風状態であれば先手が取れるが襷やスカーフを持たれている場合行動を許してしまうので
控えに何かしらの対策ポケモンを入れておきたい。
ボール・リボンについて |
形態考察 [編集]
化身フォルム [編集]
通常の姿。タイプ面ではボルトロスの劣化気味だが、いたずらごころ+おいかぜによりサポート性能では勝る。
ボルトロスがでんじはやいたずらごころ弱体化の影響を大きく受けているのに対し、こちらはほぼ影響無し。
- まけんき
- 隠れ特性。主にダブルバトルでいかくを受けてから物理アタッカーとして。おいかぜによるサポートもできダブル適性はそこそこ。
ただし、ボルトロスが習得しない技を覚えさせない限り、耐性が完全上位互換のボルトロスを差し置いて採用する理由がなく、物理技での差別化は非常に難しい。
なお入手方法は現時点でARサーチャー[2]か、既存の個体にとくせいパッチを使う事のみ。
霊獣フォルム [編集]
化身フォルムに比べ攻撃面が下がる代わりに、耐久面と素早さが上昇、特性がさいせいりょくに変更される。
120族を抜ける高い素早さ、とんぼがえり+さいせいりょくによるサイクル戦性能など、火力を除けば化身フォルム以上に優秀。
ただし特性で回復できてもはねやすめは覚えられないので注意。ねむるは勿論覚えられる。
- さいせいりょく
- 耐久の上昇、とんぼがえりと好相性。フォルムチェンジで落ちる火力はいのちのたまで補い、さいせいりょくによる回復でいのちのたまダメージを補うことができる。
技考察 [編集]
※化身・霊獣ともに覚える技に違いは無い。
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ぼうふう | 飛 | 110(165) | 70 | 混乱30% | タイプ一致技。雨下で必中。 | |
エアスラッシュ | 飛 | 75(112) | 95 | 怯み30% | タイプ一致技。怯みも狙える。 | |
ねっぷう | 炎 | 95 | 90 | 火傷10% | 対鋼。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | 対岩・鋼。飛行技との相性補完に優れる。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 対岩。威力不安定。 | |
ヘドロウェーブ | 毒 | 95 | 100 | 毒10% | フェアリーに抜群だが、飛行技と範囲が被る。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
あくのはどう | 悪 | 80 | 100 | 怯み20% | ドラパルトやAガラガラに。 | |
ウェザーボール | 無 | 50/100 | 100 | - | 晴れ・雨で威力150。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
アクロバット | 飛 | 55/110 (82/165) | 100 | - | 一致技。扱いにくいが、道具を工夫をすればそれなりの威力で連発可能。 | |
そらをとぶ | 飛 | 90(135) | 95 | 溜め技 | 一致技。ダイマックスにより優位性は上がった。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃・防御↓ | 対岩・鋼。能力低下が痛い。 | |
イカサマ | 悪 | 95 | 100 | - | 攻撃無振り、下降時でも使える攻撃わざ。いばるとあわせて。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 攻撃しつつ撤退。さいせいりょく、ばかぢからと相性がよい。 | |
ぶんまわす | 悪 | 60 | 100 | - | ダブルで相手のタスキを潰しつつ悪弱点の相方のじゃくてんほけんを発動させる。 主にメタグロスなど。 | |
なげつける | 悪 | - | 100 | 持ち物次第 | 敵の妨害や味方のサポートを、アクロバットの威力2倍と兼ねる。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
おいかぜ | 飛 | - | サポート用。味方の素早さ強化。いたずらごころで繰り出すと強力。 | |||
わるだくみ | 悪 | - | 剣盾で新規習得。自身の特攻大幅強化。積んでからのダイマックス後の爆発力は抜群。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。展開阻止に。あくタイプ等無効化手段に注意。 | |||
にらみつける | 無 | 100 | 剣盾で新規習得。特にダブルで有用であり、先制で相手2体の防御を同時に下げられる。 | |||
みがわり | 無 | - | 何かと有用。いたずらごころなら先制可能。さいせいりょくなら回復可能。 | |||
あまごい | 水 | - | 天候始動や上書き、ぼうふう必中化に。ねっぷうと相性が悪い。 | |||
いばる | 無 | 85 | みがわりやイカサマとあわせて。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイジェット | ぼうふう | 140(210) | 味方:S↑ | 一致技。わるだくみからのダイジェットが非常に強力。 ダブルのサポート役でもいざという時に自分がダイジェットエースになれる。 | |
そらをとぶ | 130(195) | ||||
エアスラッシュ | |||||
アクロバット | 110(165) | ||||
ダイバーン | ねっぷう | 130 | 天候:晴れ | 対メタグロス、テッカグヤなどの鋼。2発目は威力1.5倍。ぼうふうとは相性が悪い。 | |
ダイナックル | ばかぢから | 95 | 味方:A↑ | 元技より威力は下がるがデメリット無し。物理型なら火力上昇。 | |
きあいだま | |||||
ダイアイス | こごえるかぜ | 110 | 天候:霰 | 対ボーマンダ、ランドロスなど相性補完。氷4倍相手に先手は取りやすい。 スリップダメージは自身も受ける。 | |
ダイアシッド | ヘドロウェーブ | 90 | 味方:C↑ | 特殊ダイジェットエースの積み技。初動の威力が低い。 | |
ヘドロばくだん | |||||
ダイアーク | あくのはどう | 130 | 相手:D↓ | 対ドラパルトなどの霊。追加効果で特殊受けを崩す。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスによる猛攻を凌ぐ場合に。 |
型考察 [編集]
化身フォルム [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりメガネ/いのちのたま/たつじんのおび
確定技:エアスラッシュorぼうふう
優先技:ねっぷう/こごえるかぜ/きあいだま
攻撃技:くさむすび/ヘドロウェーブ/ばかぢから/とんぼがえり/イカサマ
補助技:おいかぜ/みがわり/ちょうはつ/わるだくみ
高い特攻と素早さを活かすアタッカー型。飛行+格闘+炎の攻撃範囲は非常に広い。
こごえるかぜを持たせればS操作ができるため、きあいのタスキと合わせれば環境に多い氷弱点相手などを対面処理できる。
ボルトロスとの差別化のためにもねっぷう・こごえるかぜは優先的に採用したい。
選択飛行技についてだが、目安としてC252エアスラッシュが無振りガブリアスを確3の威力。
持ち物がきあいのタスキの場合、等倍相手なら一度でも怯ませることができれば大抵は突破できると見てよい。
ぼうふうなら同ガブリアスを確2、持ち物による火力補強が加われば多くのポケモンを乱数1発圏内に持ち込める。
追加効果に掛けるならエアスラッシュ+きあいのタスキ、早期処理で突破を狙うならぼうふう+火力補強アイテムといったところ。
第八世代ではダイジェットにする事で低威力や命中難を補えるようになった。
おいかぜ脱出型 [編集]
特性:いたずらごころ
性格:ようきorおくびょう
努力値:S252 HorAorC252
持ち物:だっしゅつボタン
確定技:おいかぜ/アクロバットorぼうふうorエアスラッシュ
優先技:ちょうはつ/ばかぢからorきあいだま
選択技:くさむすび/ねっぷう/とんぼがえり/みがわり
先制おいかぜ→だっしゅつボタンでエースをサポートする型。いたずらごころによりスカーフを警戒しなくてすむのが利点。
素の素早さも高いため、しんそくやねこだまし以外の先制技に妨害されにくい点も優秀。
同様の先制おいかぜ使いにエルフーン・ファイアローがいるが、エルフーンとは攻撃性能、ファイアローとは格闘技で差別化可能。
【ダブル】素早さ操作型 [編集]
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
努力値:S252 C252 or 耐久調整
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/半減実/オボンのみ/するどいクチバシ/メンタルハーブ
確定技:おいかぜ
選択技:ぼうふうorエアスラッシュ/こごえるかぜ/ぶんまわす/ねっぷう/ちょうはつ/まもる/あまごい/こわいかお
優先度+1からのおいかぜで優位を取り、追い風ミラーにおいてこごえるかぜで更に操作するダブルにおける化身トルネロスの基本形。
ファイアロー・エルフーンとの差別点は火力の高さであり、C無振りでもあちらのCを上回る。そのため、あちらの弱点である追い風後の打点不足があちらほど問題にならない。
持ち物は行動保証が付くきあいのタスキや追い風中のアタッカー性能を補う火力強化アイテムなど多岐にわたる。
霊獣フォルム [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
特性:さいせいりょく
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:いのちのたま/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/きあいのタスキ/ラムのみ
確定技:ぼうふうorエアスラッシュ
優先技:とんぼがえり/ねっぷう/こごえるかぜ/きあいだま
攻撃技:ヘドロウェーブ/くさむすび
補助技:ちょうはつ/おいかぜ/みがわり/わるだくみ
化身フォルム同様、飛+格闘の攻撃範囲を活かすアタッカー型。
攻撃面の種族値では劣るが、さいせいりょくによりいのちのたまの反動を回復できるメリットがある。
とんぼがえりとの相性もよい。耐久が上がったため、有利な相手には何度も繰り出していける。
全ポケモン中唯一の一致ダイジェット+わるだくみ+特殊ダイアイスが使えるポケモンなので、出来ればこごえるかぜは積極的に採用したいところ。
HPに36振ると実数値159となり、さいせいりょくの回復量・いのちのたまの定数ダメージの効率がよくなる。
ステルスロックのダメージが増えてしまうものの、さいせいりょくを加味すると利点の方が大きい。
対トルネロス [編集]
- 注意すべき点
- フォルムによって種族値や特性が異なるため、それぞれの特徴を把握しておく必要がある。
化身フォルムはおいかぜでのサポート、霊獣フォルムは耐久を活かしたサイクル戦に長ける。
いずれのフォルムも特攻・素早さが高く、攻撃範囲も広いのでアタッカーとしても侮れない。
- 対策方法
- 電気タイプには有効打が無い。サンダーやボルトロスなど飛行複合はこごえるかぜ、ダイアイスを持っている可能性に注意。積まれる前なら耐えて返り討ちにできる。
きあいだまの使用率が大幅に下がっているため、炎・飛行で弱点を突かれないバンギラスなども有効。
ダブルでは相手のエースが落とされない限りトルネロスがダイマックスをしてくることはほぼないので、初手からねこだましで行動を縛ってしまうのがよい。
上から挑発を入れられるエルフーンも有効だが、メンタルハーブ持ちがそこそこおり飛行技で弱点を突かれるのが痛い。
トルネロスが追い風で展開をする前にこちらが盤面を有利にしてしまおう。
また、がんせきふうじやこごえるかぜは、弱点を突きつつ素早さを下げられるので効果は絶大。