タルップル [編集]
No.842 タイプ:くさ/ドラゴン 特性:じゅくせい(きのみの効果が2倍になる) くいしんぼう(本来、HPが最大HPの1/4以下の時に使用するきのみを、HPが最大HPの半分以下の時に使うようになる) 隠れ特性:あついしぼう(ほのおタイプとこおりタイプの攻撃技のダメージを半減する)※カジッチュの時「ぼうだん」 体重:13.0kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
鈍足特殊アタッカーのくさ・ドラゴン複合ポケモン。
合計種族値はアップリューと同じだが、こちらは素早さを極限まで切り詰めており、
それによって平均以上の耐久と最低限の攻撃・特攻を両立している。
多弱点が災いして居座りには不向きなように思えるが、優秀な特性によって独特な立ち回りが可能。
隠れ特性のあついしぼうを採用する場合、くさでありながらほのおを半減に抑える稀有な特徴を持つ。
4倍弱点であるこおりも2倍にまで抑え、不一致ぐらいなら余程火力の高い相手でなければ耐えられるようになる。
攻撃性能では分岐進化のアップリューや、同タイプのAナッシーに遅れを取るものの、それらより優れた耐久力を持つので差別化は不要。
通常特性はきのみの効果を強化、或いは発動を早めるもので、耐久の高めなタルップルとの相性は良い。
特に準専用特性、じゅくせいはアッキのみ、タラプのみを強化して要塞化することも出来る。
じこさいせい、リサイクル、やどりぎのタネ等、居座りに有効な技を多数習得、耐久型として高い完成度を持つ。
てっぺき、のろい、ドわすれと耐久面の積み技も豊富であり、積みアタッカーによる強引な突破も難しい。
とはいえこの手のポケモン全般に言えることだが、急所で崩される可能性がある点には注意。
特攻もアタッカーとして運用可能な程度にはあるが、一致技以外のサブウェポンに乏しい。
専用技、りんごさんは相手の特防を確実に低下させる効果であり、決定力不足によるじり貧は回避できるが、
のろいを習得し、物理技は特殊よりも範囲がかなり広いので、物理型として運用するのも候補に入る。
どの道多弱点であることには変わりないので、上から削られることは覚悟するか、トリックルーム下で運用したい。
ただし、トリパエースとしては持続火力が少なく、連発できる高威力技に恵まれていない。
ダブルであれば、サポートを兼ねた運用を行うことで差別化も容易。キョダイマックス技もダブルとの相性が良い。
シングルでも、致命的な状態異常を回復できるので想定する状況によっては十分採用圏内。
キョダイマックス [編集]
- キョダイマックス技
- 考察及びダイマックスとの比較
- ダイソウゲンと違ってグラスフィールドにできなくなるが、攻撃しつつ状態異常を回復できる。
猛毒、火傷などで機能停止に陥る心配がなくなるのはありがたい。
味方にも効果があり、麻痺に弱い高速アタッカーや、火傷に弱い物理アタッカーの横に並べる事でそれらを恐れず戦える。
3ターン制限の都合上、アタッカー以外の相棒として使用するのはそこまで推奨できない。
特性考察 [編集]
- じゅくせい
- きのみの効果が2倍になる。重火力アタッカーであるタルップルと相性が良い。
回復実なら回復量が倍増し、確定数を安定して大きくずらす。
半減実は1/4となる。多弱点なので汎用性は低いが、役割対象を明確に想定するなら十分に候補。ただ、ヤチェのみを持たせるならあついしぼうでいい。
アッキ、タラプは防御(特防)が2段階上昇し、自動で1回積み技を使用した分の能力上昇が手に入る。
リサイクルとの相性も抜群。ただしじこさいせいを覚えるので、回復実以外と合わせた方が無駄は少ない。
オボンは半分、混乱実は2/3回復になるので、混乱実を持たせるならラグはあるものの効果量は大きくなるが。
なお、たべのこしもきのみ扱いとなったので反応はするが、効果は据え置きなのでメリットは無い。
- くいしんぼう
- ピンチに発動するきのみの発動を早める。混乱実ではじゅくせい+オボンの下位互換になってしまう。
能力上昇系のきのみを活用するなら。防御面はアッキ、タラプ+じゅくせいがあるので、基本的に攻撃性能を高めたい場合に。
イバンのみが解禁されたことで、起点作成後に一度だけ先手で動くことも可能。
両壁ややどりぎのタネ、りんごさんと後続補助技を多数習得し、こおり以外なら余程の相手でなければ一発程度は耐える。
場持ちが良くなる訳ではないので、基本的に使い捨てと割り切って運用することになるのは注意。
- あついしぼう
- 隠れ特性。ほのお、こおりのダメージを半減する。くさタイプとしてはほのおを半減するのはタルップルのみ。
ほのおタイプに採用されやすいサブウェポンにも耐性を持つことが多く、こおりが2倍に抑え込まれることでみずへの役割遂行も可能に。
耐性と特性を考慮した役割では、特殊流しに向いているか。
独自の受け性能を獲得できるので差別化・実用面両方で有用だが、きのみを用いたコンボ性能は失う。かたやぶりに貫通されるのも忘れずに。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
りんごさん | 草 | 80(120) | 100 | 特防↓100% | 専用技。タイプ一致技。追加効果が優秀。 | |
ギガドレイン | 草 | 75(112) | 100 | HP吸収1/2 | タイプ一致技。攻撃しつつ回復。 | |
ソーラービーム | 草 | 120(180) | 100 | 溜め技 | タイプ一致技。晴れ下またはダイマックス前提。 | |
りゅうせいぐん | 竜 | 130(195) | 90 | 特攻↓↓ | タイプ一致最高火力。流されやすいので撃ち逃げに。 | |
りゅうのはどう | 竜 | 85(127) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。 | |
はかいこうせん | 無 | 150 | 90 | 行動不可 | トゲキッスやエルフーンなど一部の妖タイプには最大打点になる。 | |
りんしょう | 無 | 60/120 | 100 | - | ダブルバトル用。素早い味方と組ませるかトリパで始動役に。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
タネばくだん | 草 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定で非接触。のろいを積む型なら一考。 | |
タネマシンガン | 草 | 25(37)*2~5 | 100 | - | タイプ一致技。タスキやがんじょう潰しに。期待値はタネばくだんと近い。 | |
グラススライダー | 草 | 70(105) | 100 | GF時優先度+1 | タイプ一致技。ダイソウゲン使用後などに活かせるか。 | |
げきりん | 竜 | 120(180) | 100 | 行動固定 | タイプ一致技。受け向きな性能と相性が悪く、ダイマックス前提になりがち。 他の物理ドラゴン技は覚えない。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃&防御↓ | 対氷、鋼。耐久型には不向き。 | |
ボディプレス | 闘 | 80 | 100 | - | 耐久型でも火力を期待できる。てっぺきやアッキのみとのコンボにも。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 一致技との補完に優れ、鋼、炎、毒への役割破壊として。 | |
10まんばりき | 地 | 95 | 95 | - | じしんと選択。グラスフィールドの干渉を受けない。 | |
じならし | 地 | 60 | 100 | 素早↓100% | 後続サポートを意識するなら。ダブルなら味方の弱点保険の発動にも。 | |
ころがる | 岩 | 30 | 90 | - | じゃくてんほけん・ダイロック前提。相性補完に優れる。 | |
ジャイロボール | 鋼 | 1~150 | 100 | - | 対妖。鈍足なので高威力を出しやすい。のろいとシナジーがある。 | |
ふいうち | 悪 | 70 | 100 | 優先度+1 | 貴重な先制技。襷破壊や止めに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
リサイクル | 無 | - | きのみの再利用に。用途多数。 | |||
やどりぎのタネ | 草 | 90 | 流しやサポートに。草に無効。 | |||
じこさいせい | 無 | - | 安定の回復技。こうごうせいは覚えない。 | |||
こらえる | 無 | - | じゅくせい型で。混乱実をリサイクルする戦術と好相性。ダイマックス対策にも。 | |||
せいちょう | 無 | - | 攻撃・特攻強化。晴れ下で二段階強化に。 | |||
のろい | 霊 | - | 攻撃・防御を補強。もともと遅いのでデメリットは小さく、ふいうちで補える。 | |||
てっぺき | 鋼 | - | 防御を二段階強化。 | |||
ドわすれ | 超 | - | 特防を二段階強化。 | |||
リフレクター | 超 | - | サポート用。味方の物理耐久を強化。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | サポート用。味方の特殊耐久を強化。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
キョダイカンロ | りんごさん | 130(195) | 異常回復 | キョダイマックス時の一致技。追加効果で味方の状態異常回復。 耐久型と相性のよい追加効果。 地震の威力半減を嫌う際にはこちらを選択。 | |
タネばくだん タネマシンガン | |||||
ダイソウゲン | りんごさん | 130(195) | 場:GF | 通常ダイマックス時の一致技。 グラスフィールドの草技強化&小回復が嬉しい。 地震の威力が半減されてしまうので注意。 キョダイマックスでは使うことはできない。 | |
タネばくだん タネマシンガン | |||||
ダイドラグーン | りゅうせいぐん | 140(210) | 相手:A↓ | 一致技。物理受けと相性が良い。 | |
げきりん | |||||
りゅうのはどう | 130(195) | ||||
ダイアース | じしん | 130 | 味方:D↑ | 対はがね・ほのお・どく。追加効果で特殊耐久強化。 | |
10まんばりき | |||||
ダイナックル | ばかぢから | 95 | 味方:A↑ | 対はがね。物理攻撃を採用する際の積み技としての選択肢。 | |
ボディプレス | 90 | ||||
ダイスチル | ジャイロボール | 130 | 味方:B↑ | 対フェアリー、こおり。追加効果で物理耐久強化。 | |
ダイアーク | ふいうち | 120 | 相手:D↓ | 一致技やダイアースが通りにくいひこう・はがね複合に。 | |
しっぺがえし | 100 | ||||
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | ターン稼ぎに。 |
使用率の低い技 |
型考察 [編集]
じゅくせいアッキタラプ型 [編集]
特性:じゅくせい
性格:すぶといorのんきorなまいき
努力値:HB252 or HD252
持ち物:アッキのみ/タラプのみ
確定技:じこさいせい
優先技:てっぺきorドわすれ
選択物理技:ボディプレス/ジャイロボール/じしん/ふいうち
選択特殊技:りんごさん/りゅうのはどう
選択補助技:やどりぎのタネ/こらえる
1ターンでBDいずれかを4段階orBD両方を2段階ずつ上げて一気に突破しづらくさせる型。
環境が物理偏重なのでB特化型のほうが使いやすいか。
B特化すると素の状態でも陽気ドラパルトの持ち物なしドラゴンアローは確定耐えできる。
積みを無効化にしてくるドヒドイデに対抗すべく、S35族抜きに素早さ44振りを加えるのも手。
B上昇を選べばボディプレスで火力面は補えるが、もう1ウェポンが竜技だとミミッキュで詰んでしまう。
無効化され難いりんごさん、もしくはジャイロボールがおすすめ。
のろい積み型 [編集]
特性:あついしぼうorじゅくせい
性格:すぶといorのんきorなまいき
努力値:H252 or H188, B252 or D252
持ち物:たべのこし/アッキのみ/オボンのみ/混乱実
確定技:のろい/じこさいせいorリサイクル(回復実採用時)
選択物理技:タネばくだん/じしん/ボディプレス/ジャイロボール/ふいうち
選択特殊技:りんごさん
選択補助技:やどりぎのタネ
積んで居座る要塞型。
特性は炎を起点にでき不一致氷を耐えられるようになるあついしぼうのほうがコンセプトに合致するか。
じゅくせいの場合は積み始めの素早い回復が優秀。
性格・努力値配分は、のろいによる上昇で物理を受けきる防御か、耐性的に役割を持ちやすい特防かはパーティと要相談。
また、じこさいせいとたべのこしを両立する場合、H188振りで16n-1となり回復効率が良くなる。
草技はのろいのA上昇を活かせるタネばくだんか、数を重ねれば強引な突破が見込めるりんごさんから選ぶ。
相性補完のじしんの他、ボディプレス・ジャイロボールといったのろいと相性の良いサブウェポンが揃っている。
ダイマックスする場合にも、ダイナックル(A↑)・ダイスチル(B↑)・ダイアース(D↑)のいずれとも追加効果が活きやすい。
物理竜技はげきりんしかなく、鈍足ゆえに対竜は不得手。
なのでこの型における竜技の採用は少ない。
サイクル型 [編集]
特性:あついしぼうorじゅくせい
性格:ひかえめorれいせいorゆうかんorのんきorなまいき
努力値:H252 or H188 残りABCD調整
持ち物:こだわりメガネ/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ/イバンのみ/半減実/たべのこし/オボンのみ/混乱実
選択物理技:タネばくだんorタネマシンガン/じしん/ばかぢからorボディプレス/ジャイロボール/ふいうち
選択特殊技:りんごさんorギガドレイン/りゅうのはどうorりゅうせいぐん
選択補助技:やどりぎのタネ/リフレクターorひかりのかべ/じこさいせいorリサイクル(回復実採用時)
上記の型と違い、積まずに戦う型。
りゅうせいぐんやばかぢから等、打ち逃げ目的の技を取り入れやすいのが利点。
ただし、素の火力は平凡な為、有利な相手に上手いこと繰り出し続ける事が必要。
拘りアイテムや回復系アイテムで打ち合いを制したい。
C252振りベースで残りを特殊耐久に特化させるなら、H12-D244振りが最も効率良い。
HP実数値も187となり、奇数調整も実現できる(特殊耐久値24497)。
これにチョッキを持たせればひかえめサザンドラの持ち物無しりゅうせいぐんを耐えて返り討ちに出来る。
じこさいせいを採用するなら持ち物をハバンの実にするのもアリ。
また、特殊アタッカーとしての育成では技範囲が狭い為、りんごさんとギガドレインを併用するのも手。
ほのおタイプに強くするならじしんの採用も視野に入る。
例として、れいせいA164振りダイアース(じしん)でH244振りヒードラン確1。
ベタな戦法だが、じこさいせいとやどりぎのタネで何度も回復するのも嫌らしい。
相性考察 [編集]
あついしぼうなら草タイプでありながら、炎技を半減する性質を持つことから鋼タイプと弱点を補完しあえる。
具体的にはギルガルド、アーマーガア等。
対タルップル [編集]
- 注意すべき点
- 特性とリサイクルのシナジーによってきのみの扱いに長けており、能力強化やHP回復を高効率で繰り返してくる。
素の火力は高くないものの、専用技りんごさんの追加効果であれよあれよと特殊耐久を削られる。
あついしぼう型の場合、ほのおタイプのメイン・サブを軒並み半減以下に抑えられる危険がある。
総じて積みと回復による遅滞戦術でダイマックス等を流しに来るポケモン。
- 対策方法
- 弱点は多いので上から素早く処理してしまいたい。
ドータクンやアーマーガアといった浮いている鋼や、草耐性を持つタイプと複合のフェアリーに対してはほとんど有効打がなく、これらなら流しやすい。
補助技を使う事も多いのでちょうはつも有効。偶に積まずに殴る相手もいるが、弱点さえ衝かれなければ積みの起点に狙える。
猛毒状態にしてしまえるならそれが一番手っ取り早いが、キョダイマックス解禁ルールではキョダイカンロで復帰される可能性に注意。