キュレム [編集]
No.646 タイプ:ドラゴン/こおり 特性(通常) :プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす) 特性(ホワイト):ターボブレイズ(特性に関係なく相手に技を出せる) 特性(ブラック):テラボルテージ(特性に関係なく相手に技を出せる) 体重(共通) :325.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
能力比 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キュレム | 125 | 130 | 90 | 130 | 90 | 95 | 660 | プレッシャー |
ホワイトキュレム | 125 | 120 | 90 | 170 | 100 | 95 | 700 | ターボブレイズ |
ブラックキュレム | 125 | 170 | 100 | 120 | 90 | 95 | 700 | テラボルテージ |
唯一のこおり×ドラゴンの複合タイプを持つ禁止級伝説。
2種類のフォルムチェンジを持つがどちらもタイプは変わらず、ホワイトは特殊、ブラックは物理方面が伸びる。
もう一方の攻撃面は低下するが耐久は変わらず、また数値の上昇量がなかなかえげつないので基本的にはFC前提の運用になる。
禁止級が解禁されるルールでは、激戦区の90族を抜ける点がポイントとなる。
こおり複合故の貧弱な耐性も、上からの高火力技で確定圏に捕らえられればカバーしやすい。ドラゴンとしては珍しいこおり等倍も魅力。
反面、一致技が双方はがねに半減されてしまう点は痛い。第八世代ではザシアンがトップメタにいるのも逆風。
それでなくともソルガレオ、日食ネクロズマ等、一致で弱点を狙ってくる相手に軒並み上を取られているのもネック。
良くも悪くも有利・不利がかなりはっきりしており、相手の構築によって出せるか否かが分かりやすく、読まれやすさが欠点となる。
技方面では新規レベル技にてフリーズドライ、ぜったいれいどを獲得。
フリーズドライは従来の攻撃範囲上苦手だったアシレーヌを始めとするみず×フェアリー複合に刺さる。
禁止級解禁戦ではカイオーガに対する有効打として機能し、向こうからの有効打は無いため、優位に立ち回れるようになった。
また、パルキアには4倍で入るため一撃で倒せるが、向こうの方が速いため対面では不利な点は変わらず。
ぜったいれいどは特性によりがんじょうを貫通でき、氷タイプ以外に無効化されないため、こちらも搭載価値は高い。
他、ブラックキュレム向きの技としてりゅうのまい、スケイルショット、ワイドブレイカー、つららばりと有用な技を多数獲得。
ホワイトキュレム向けにはウェザーボールを習得。条件付きではあるがみず、いわのサブウェポンとして利用できる。
失った技は廃止されためざめるパワーの他、はねやすめが目立つか。
過去世代から連れてきた場合、解禁されているルールでランクに出す場合はバトルレギュレーションマークが必要。
廃止されてない技はカジュアルマッチでは使用出来るので、マークを付ける際はしっかり確認して行いたい。
ちなみに、フォルムチェンジに必要ないでんしのくさびは手持ちかボックスにキュレムがいれば、ラテラルタウンのほりだしもの屋で貰える。
ほりだしものでは無いので、出品されるのを待つ必要は無いが、当然合体用のゼクロム、レシラムも必要になるのは忘れずに。
形態考察 [編集]
個体値などのステータス関係はキュレムのみに依存する。
いでんしのくさびは大切なもの扱いであり、フォルムチェンジ後も自由に持ち物が選べる。
フォルムチェンジした場合、一部の技が以下の通りに変化する。
そのため「ホワイトキュレムでこごえるせかいを使用する」などは不可能なので注意。
通常時限定だったこわいかおは、技マシン化により他のフォルムでも使用可能になった。
こわいかおとクロスフレイムorクロスサンダーを両立させた状態で通常キュレムに戻した場合、技欄の後ろ側のこわいかおを忘れ、欄が一つ空く。PPを増やしている場合は注意。
ホワイトキュレム | 通常キュレム | ブラックキュレム | ||
---|---|---|---|---|
コールドフレア | ⇔ | こごえるせかい | ⇔ | フリーズボルト |
クロスフレイム | ⇔ | こわいかお | ⇔ | クロスサンダー |
なおいでんしのくさびの仕様上、合体状態のキュレムを1つのデータに複数存在させることはできない[1]。
通常キュレム [編集]
通常時でも攻撃・特攻共に高めだが、攻撃性能はフォルムチェンジ後に到底敵わない。
フォルムチェンジ後では使えない専用技のこごえるせかいもホワイトキュレムのこごえるかぜよりダメージが低い。
そのため、基本的にはフォルムチェンジ後の使用が推奨される。
考察はノートにあります。
- プレッシャー
- 弱点の多さから耐久型としての運用は厳しく、特性の発動順による素早さ判定に使える程度。
ホワイトキュレム [編集]
レシラムを吸収した特殊特化形態。
ブラックキュレムに比べ使いやすい一致技が揃っており、攻撃面の性能が安定している。
準専用技であるクロスフレイムの他にきあいだまやだいちのちからを覚えるため、鋼タイプ相手でも止まりづらい。
特殊型がメインとなる関係上素早さを補強する手段に欠けるため、自身より低速のポケモンに役割を絞った広範囲の崩し役としての運用がメイン。
受けられづらさと一致技の使い勝手の良さから、ダブルバトルにおいても活躍が期待できる。
ブラックキュレム [編集]
ゼクロムを吸収した物理特化形態。
準専用技のクロスサンダーと、水半減・氷等倍の耐性により水タイプに強く出られる点で優秀。
ホワイトキュレムと比べりゅうのまいやダイジェットで積極的に突破力を補強できるため、非常に優秀な積みエースとなる。
一方で通常運用時の物理氷技は癖の強いフリーズボルトかつららばりの二択なので安定感に欠ける。
物理竜技も使いづらくそもそも氷×電気の範囲が優秀なため、ホワイトキュレムと違い竜技を切った構成になることも多い。
一致技の仕様や積みが前提となる性質上、どちらかと言えばシングル向き。
何かとホワイトキュレムと比べられ、不遇な形態ではあったが、今作では使い勝手の良い技を多く習得し、ダイマックスとの相性が良いこともあって大幅に強化された。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
フリーズボルト | 氷 | 140(210) | 90 | 溜め攻撃 麻痺30% | ブラックキュレム専用。 追加効果が優秀だが、溜め技なので試行回数を稼ぐのは非現実的。 ダイマックス化することで威力据え置きで連発できるが追加効果はなくなる。 | |
クロスサンダー | 電 | 100 | 100 | - | ブラックキュレム専用。氷技の相性補完に優秀。 | |
げきりん | 竜 | 120(180) | 100 | 行動固定 攻撃後混乱 | 威力は高いが性質上使いにくい。 抜群をとれる範囲が氷と被るのとメタモン対策で切られることも。 | |
ドラゴンクロー | 竜 | 80(120) | 100 | - | 威力が低いが、拘り時に撃ちやすい。 | |
スケイルショット | 竜 | 25*2~5 (37*2~5) | 90 | 防御↓ 素早さ↑ | 攻撃しつつS補強もできるがBは下がる。期待値は3発。 | |
ワイドブレイカー | 竜 | 60(90) | 100 | 攻撃↓100% | 削りつつ相手の火力を削ぐ。ダブルでの補助に。 | |
つららばり | 氷 | 25(37)*2~5 | 100 | - | 一致技。連続攻撃でタスキやヤチェに強い。期待値は3発。 つららおとしやれいとうパンチは覚えない。 | |
シャドークロー | 霊 | 70 | 100 | 急所率+1 | 氷竜両方半減のソルガレオ、4倍狙いでルナアーラなどに刺さる。 | |
そらをとぶ | 飛 | 90 | 95 | 溜め攻撃 | ダイマックス枯らしに。かみなりは当たるが、命中しても半減以下にできる。 | |
ダブルウイング | 飛 | 40*2 | 90 | - | 使いやすいひこう技。対かくとう。ダイジェット用にも。 | |
ボディプレス | 闘 | 80 | 100 | - | 鋼対策。防御力自体はそれなりにあり、無振りの実数値は120。 ダイスチル以外に自分で防御を上げる手段がないのが難点。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所率+1 | ホワイトキュレムの役割破壊技。4倍弱点持ちへの牽制となる。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | ストーンエッジより命中安定だが火力は控えめ。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80 | 100 | 怯み30% | アローラキュウコン、ゼルネアスに。 | |
がむしゃら | 無 | - | 100 | - | 数少ない個性だが先制技を覚えない。死に際or霰併用で。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
コールドフレア | 氷 | 140(210) | 90 | 溜め攻撃 火傷30% | ホワイトキュレム専用。 追加効果が優秀だが、溜め技なので試行回数を稼ぐのは非現実的。 ダイマックス化することで威力据え置きで連発できるが追加効果はなくなる。 | |
クロスフレイム | 炎 | 100 | 100 | - | ホワイトキュレム専用。補完も優秀な鋼対策。 | |
りゅうせいぐん | 竜 | 130(195) | 90 | 特攻↓↓ | 主力技。ドラゴン最高の特殊火力を活かせる。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90(135) | 100 | 凍り10% | 霰に頼らない場合の主力。 | |
フリーズドライ | 氷 | 70(105) | 100 | - | 水に役割を持つなら。水/竜などに4倍。 | |
こごえるせかい | 氷 | 65(97) | 95 | 素早↓100% | 通常キュレム専用技。こごえるかぜの上位互換。 ただし火力は通常キュレムのこごえるせかい<ホワイトキュレムのこごえるかぜ。 FCキュレムが禁止されているルールで通常キュレムを使うなら優先度は高い。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55(82) | 95 | 素早↓100% | ダブルが多い伝説戦では優秀な2体攻撃。フォルムチェンジでも使える。 | |
ふぶき | 氷 | 110(165) | 70 | 凍り10% | 全ポケモン最高威力のふぶきを繰り出せる。あられで必中。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | バンギラスに。 | |
だいちのちから | 地 | 90 | 100 | 特防↓10% | 鋼対策。特性でふゆうを無効化。じしんは覚えない。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 黒馬バドレックスピンポイント。 | |
ぜったいれいど | 氷 | - | 30 | - | 持ち技ではどうしようもない相手への博打。 ブラックキュレムに対するザシアンのような場合に最後の手段として放つ。 特性によりがんじょうは貫通できるが氷には無効。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 備考 | |||
りゅうのまい | 竜 | - | 抜き性能を上げる強力な積み技。主にブラックキュレムで。 | |||
ふういん | 超 | - | 相手のりゅうせいぐん等を使用不能に。 | |||
あられ | 氷 | - | セルフで降らす。きあいのタスキがむしゃらの締めにも。 | |||
はねやすめ | 飛 | - | 過去作限定。回復技。ひこうタイプではないので耐性変化は起こらない。 | |||
リフレクター | 超 | - | 味方のサポートに。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 味方のサポートに。 |
ダイマックス技考察 [編集]
型考察 [編集]
ホワイトキュレム [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ/とつげきチョッキ/いのちのたま/じゃくてんほけん/こだわりスカーフ/こだわりメガネ/ラムのみ
確定技:りゅうせいぐん/フリーズドライ/クロスフレイム
優先技:だいちのちから
攻撃技:りゅうのはどう/ふぶきorれいとうビーム/こごえるかぜ/きあいだま/シャドーボール/ぜったいれいど/ダブルウイング/がむしゃら
補助技:みがわり/りゅうのまい
高火力の特殊技で一掃する型。
C170から繰り出される一致りゅうせいぐんの威力は凄まじく、いのちのたまを持たせればグラードンやディアルガ程度なら確1になる。
一致技を半減にする鋼に対しても、クロスフレイムとだいちのちからどちらかが必ず抜群以上で通る。
フリーズドライ+炎+地の範囲は全18タイプ中12タイプに抜群が取れ、そこに等倍範囲と威力に優れた竜技も加わるので受け出しは極めて困難。
素早さがネックだが技範囲と火力は申し分無いため、味方によるサポートがあるとより活躍が望める。
氷技で飛行を牽制しやすい関係でねばねばネットとの相性がよく、ダブルではおいかぜ構築での運用も視野に入る。
ブラックキュレム [編集]
物理アタッカー型 [編集]
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/ラムのみ
確定技:クロスサンダー/つららばり
優先技:りゅうのまい
選択技:そらをとぶorダブルウィング/げきりんorドラゴンクロー/シャドークロー/ボディプレス/ぜったいれいど
氷×電気の非常に優秀な攻撃範囲がウリの積みアタッカー。
これまでロクな物理氷技を覚えなかったが、今作でつららばりを習得。
ダイマックス化前提の技を多く覚えるので積極的に切っていきたい。
逆に言うとダイマックスを凌がれると途端に扱いづらさが目立ってくるため、使い所に注意。
S↑上昇後の素早さは性格補正なし252振りで最速ザシアンと同速。有効打は少ないが抜きたいなら性格補正ありで。
A↑上昇後のA252@いのちのたまダイサンダーでザシアンが高乱数1発。ステロ込みで確定。
一度りゅうのまいを積んでしまえば多少の不利相性も覆せるほどの突破力に期待できる。
対キュレム [編集]
対ホワイトキュレム [編集]
- 注意すべき点
- 全ポケモン中でもトップクラスに高い特殊火力と豊富なサブウェポンを持ち、とにかく受けにくい。
また、特殊耐久も高く、耐性が特殊寄りなため生半可な技だと削りにくい。
そして、かつてのメガシンカポケモン級の種族値を持ちながら持ち物自由で、メガネりゅうせいぐんの火力は半減でも油断できない。
特性でふゆう・がんじょう等を無効化するのも警戒しなければならない。
- 対策方法
- ザシアンやソルガレオなら不一致クロスフレイムに耐えつつ鋼技を撃ち込める。
ゼルネアスが比較的安定。上から殴れるうえ、ジオコントロールを積んでしまえばほとんど怖くない。
また、ホウオウもゼルネアスに並んで安定する。
パルキアはタイプ相性上有効に見えるが、無補正あくうせつだんが乱数止まりなのであまりお勧めできない。
一般ポケモンならかそくバシャーモ等速い格闘ポケモンががかなり有効。
ただし、いずれもぜったいれいどには注意。特性の効果によりがんじょうでも無効化できない。
対ブラックキュレム [編集]
- 注意すべき点
- 物理技はつららばり、げきりん、そらをとぶなど不安定な技が多いが、ダイマックス化させることでデメリットなしで連発してくる。
特に、りゅうのまいやダイジェットによるS上昇からの全抜きには充分注意したい。
鋼にはボディプレス、フェアリーに対してはアイアンヘッドがあるので馬鹿にできない。
物理主体なのでホウオウやゼルネアスもややきつい。
- 対策方法
- おにびを入れれば機能停止する。
対鋼技が少なめなのでザシアンやゲノセクト、ギルガルドが有効。技構成次第ではザマゼンタ、ソルガレオ、日食ネクロズマも。
ただしディアルガはこだわりハチマキげきりんだと受け出しできず、相性上有利な相手もぜったいれいどで強行突破される危険性もある。
また、げきりんをロックしてしまえばフェアリーのカモなので、げきりん読みで出すと効果的。