マルヤクデ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

マルヤクデ [編集]

No.851 タイプ:ほのお/むし
通常特性:もらいび(炎技を受けると無効にした上で自身の炎技を1.5倍にする)
     しろいけむり(相手に能力を下げられない)
隠れ特性:ほのおのからだ(接触技を使った相手を3割の確率でやけど状態にする)
体重  :120.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
炎・虫HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マルヤクデ10011565909065525もらいび/しろいけむり/ほのおのからだ
ウルガモス856065135105100550ほのおのからだ/むしのしらせ

ばつぐん(4倍)いわ
ばつぐん(2倍)みず/ひこう
いまひとつ(1/2)こおり/かくとう/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなし---

特性もらいびの場合、ほのお無効


第八世代で登場した、ウルガモス以来のほのお×むしの複合タイプ。
物理方面の種族値で勝り、技範囲や特性の違いもあるため差別化は容易。

もらいび込みで7つを半減以下に抑える優秀な耐性を持ち、
サブウェポンも含め独特、かつなかなか優秀な技を多数習得。サイクル戦向けの性質を持つ。
ウルガモスより上とはいえ物理耐久は然程でも無いものの、ねっとうを習得。
特殊耐久は比較的高めとあって、意識せずとも差別化には然程困らず、種族値と習得技の噛み合いが良い。

ただし、両刀配分の宿命として種族値の無駄は多め。
鈍足故、受け出しが成立しても上から被弾が嵩みやすく、素早さを上げる手段もほとんど持たない。
前述の通りサイクル戦向けではあるが高速再生も無い為、どうしても使い捨てになりがち。
個性はあれど弱みも分かりやすく、苦手な相手も多く軸やエースとしての運用には向かない。

ちなみにステルスロックでHPが半分になるタイプ。
サイクル戦想定で組み込むと最大でも3回繰り出した時点で瀕死になってしまう。
想定する役割次第ではあつぞこブーツを持たせておくのも選択肢になる。

専用のキョダイマックスを所持しており、サダイジャ同様のバインド効果。
ダイバーンを使えなくなるので火力補強は出来ないが、使用者が場を離れても持続する。
サイクルをカットする効果が高く、後続の積みエースに繋ぐ盤面でも有用。
苦手な相手の多いマルヤクデにダイマックスを切るのはリスクも大きいので、
相手の編成や盤面に応じて切るかどうかを決めておくとよいだろう。



キョダイマックス [編集]

キョダイマックス技
キョダイマックス技変化する技タイプ解説
キョダイヒャッカほのお相手をほのおのうず状態にする。
考察及びダイマックスとの比較
基本的な仕様はサダイジャのキョダイサジンと共通。
攻撃後、相手全体を4~5ターンほのおのうずに閉じ込めて交代を封じつつ定数ダメージを与える。
特筆すべきは通常のほのおのうずと異なり、みがわり貫通でマルヤクデが場を離れてもバインド+ダメージ効果が残るという点。
このため一度当ててさえしまえば有利状況を作りやすく、仮にマルヤクデが倒されても後続で有利対面に縛るといった芸当が可能。
優れたサイクルカット性能を発揮できるうえ、ダブルバトルにおいても相方のあくびやほろびのうたと組み合わせることが考えられるため、戦術の幅は非常に広い。
ただしバインド効果を意識しすぎて、ダイマックス権を無駄に消費するのは本末転倒なので注意。

ダイバーンのひでりによる炎強化・水弱化も有用ではあるが、キョダイヒャッカの方が状況を問わず安定した効果を発揮できる。
ダイバーンは二回以上使用しないと優位性を実感しづらいため、基本的には通常個体よりキョダイマックス個体に軍配が上がる。

補足としてリザードンのキョダイゴクエンと違って場に残る追加効果ではなく、相手ポケモンが対象(ダブルでは相手2体)なので相手が倒れると効果は終了する。
また通常のバインド技と同様に、ゴーストタイプ及びきれいなぬけがら持ちのポケモンには交代されてしまう。
ダイマックスの詳細

特性考察 [編集]

ほのおのからだ以外はかたやぶりで貫通される。

もらいび
炎に対して安定した受け出しができる。
等倍と無効の差は大きく、役割対象を明確に広げることが出来るため、基本はこれ。
耐久型の持つおにびや、役割破壊のだいもんじなどを読んで無償降臨を狙える。
トレースされると自身の炎技が通らなくなるので注意しよう。
しろいけむり
積み技を安定させられる他、ダイマックス技による能力低下も無効化できる。
追加効果狙いの技をミラーアーマーアーマーガアに反射されても、影響を受けない点も優秀。
攻撃する側はもらいびの可能性も考慮しなければならないため、相手からするとなかなか厄介。
その代わり炎技を等倍で受ける必要があるため、後出し性能はもらいびに劣る。
ほのおのからだ
隠れ特性。火傷が入れば低めの防御をカバーできて美味しいが、そもそもマルヤクデで物理を受けたくない。
自分がダイマックスでもしない限り何度も試行回数を稼げる訳ではないので、基本的には選択外。
逆に相手にダイマックスされると全て非接触となり、無意味になってしまう点もマイナス。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
フレアドライブ120(180)100火傷10%
反動1/3
一致技。反動が痛い。
ほのおのムチ80(120)100防御↓100%一致技。追加効果により突破力が高い。
ミラーアーマーまけんきなどに注意。
とびかかる80(120)100攻撃↓100%一致技。物理に弱いマルヤクデにとっては貴重な効果。
注意点はほのおのムチと同じ。
きゅうけつ80(120)100HP吸収1/2一致技。貴重な回復手段だが半減される相手も多い。
パワーウィップ12085-水、地面、岩など苦手タイプに刺さる優秀なサブウェポン。
かみなりのキバ65100麻痺10%
怯み10%
ギャラドス
かみくだく80100防御↓20%環境に多い霊を意識するなら。
はたきおとす65/97100持ち物除去メガストーン・Zクリスタルが消えたので刺さりやすい。タマゴ技。
ころがる3090命中毎に
威力倍化
そのままでは扱いにくいがダイロック化することで炎や飛行に刺さる。
タマゴ技。
特殊技タイプ威力命中効果解説
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓一致技。撃ち逃げ・両刀向き。
もえつきる130(195)100炎タイプ喪失4倍弱点が無くなり、もらいびなら弱点2つのみになる。
一方でメインの炎技がタイプ不一致になるので一長一短。
ほのおタイプ消失後もねっとうは撃たれやすいので注意。
だいもんじ110(165)85火傷10%一致技。命中不安。下降補正無振りでもH振りナットレイ確1。
れんごく100(150)50火傷100%本来は博打技だが、からぶりほけんと組み合わせればS↑↑。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%一致技。命中安定。
ほのおのうず35(52)85拘束ダイマックスを使わずに拘束する場合に。
キョダイヒャッカで拘束を上書きできないので注意。
むしのていこう50(75)100特攻↓100%
2体攻撃
一致技。サポート用。
ソーラービーム120100溜め技対水、地、岩。晴れやダイマックス前提。
ねっとう80100火傷30%対岩、炎。ダイマックス時は雨に注意。
ねっさのだいち70100火傷30%対岩、炎、電、毒。相性補完範囲は広いが威力は低め。
変化技タイプ命中解説
おにび85心許ない物理耐久を補う。
とぐろをまく-攻撃↑防御↑命中率↑。積めばそれなりに固くなる。
ねむる-唯一の回復技。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
キョダイヒャッカフレアドライブ
オーバーヒート
だいもんじ
もえつきる
140(210)バインドキョダイマックス時の一致技。相手全体に拘束と継続ダメージ。
通常のバインド技と異なり交代するor倒された場合も拘束効果が残る。
また、75%以上ダメージが入れば速い相手でもそのままダイウォールで確殺できる。
ほのおのムチ
かえんほうしゃ
れんごく
130(195)
ダイバーンフレアドライブ
オーバーヒート
だいもんじ
もえつきる
140(210)天候:晴非キョダイマックス時の一致技。
晴れで炎技威力1.5倍&ソーラービーム即時発動。癖がなく使いやすい。
ほのおのムチ
かえんほうしゃ
れんごく
130(195)
ダイワームとびかかる
きゅうけつ
130(195)相手:C↓一致技。先制で疑似特殊耐久強化。
相手の物理・特殊を見分けてとびかかると使い分け。
むしのていこう100(150)
ダイソウゲンパワーウィップ
ソーラービーム
140場:GFみずいわトリトドンウォッシュロトムに。
追加効果でじめんタイプなどの地震も半減できる。
ダイサンダーかみなりのキバ120場:EFみずひこうギャラドスドヒドイデに。催眠対策にも。
ダイロックころがる90天候:砂嵐リザードンやマルヤクデミラーで。
ダイアークかみくだく130相手:D↓ゴーストシャンデラブルンゲルドラパルトなどに。
ダイストリームねっとう130天候:雨もらいび後の役割遂行技だが、自身のほのお技との相性が悪い。
燃え尽きた後などに。
ダイアシッドベノムショック85味方:C↑唯一の特攻上昇技。隙をみて使えば特殊アタッカーへの道も開けるか。
ダイアタックたたきつける130敵:S↓覚えない飛行技の代用として。最速で実数値191(122族相当)の相手まで抜ける。
だが抜群は狙えず、使いどころも難しい。
ダイウォール変化技-まもるダイウォール中もキョダイヒャッカの拘束ダメージが与えられるため相性が良い。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:もらいびorしろいけむり
性格:いじっぱり/ようき/さみしがり/ゆうかん など
努力値:HA252 or AS252ベース
持ち物:とつげきチョッキ/回復きのみ/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/きあいのタスキ/あつぞこブーツ
確定技:ほのおのムチorフレアドライブ/パワーウィップ
選択技:とびかかるorきゅうけつ/はたきおとすorかみくだく/かみなりのキバ/オーバーヒートorもえつきる/ねっとう/おにび

種族値に沿った物理アタッカー型。
Hは全振りで実数値207となり丁度定数ダメージが最小の値。
特殊耐久はH振り+チョッキで十分補えるので、BやSに割くならAから削るのが無難か。

因みに無補正オーバーヒートではH252 B252振りアーマーガアを倒し切る事は出来ず、確1にするにはダイマックスや持ち物強化が必要となる。
たつじんのおびならC100振り、いのちのたまならC12振り。持ち物無しダイバーンならC212振り。
なお、キョダイヒャッカならバインドダメージ込みで確定範囲が広がる。
オーバーヒートなら無補正C4振り、ほのおのムチなら補正有A236振り。

もらいびを生かして鋼タイプと組ませるとサイクル参加させやすい。
ニンフィアなどの特殊フェアリーならほぼ完封できるが、流行りのトゲキッスには不利。
しろいけむりの場合は初手や死に出しで登用すれば炎技を撃たれにくい。

優秀な技を数多く持つが、技スペースが不足気味なので注意。
タイプ一致の炎技と、補完に優れたパワーウィップを確定とすると残り2枠。
一致虫技は炎と範囲が被りやすいので選択技。

とびかかるはミミッキュを含む物理アタッカー全般、
はたきおとすはドラパルトを筆頭とした対ゴースト、
ねっとうはもらいびと合わせ対炎、かみなりのキバは対飛。
さらに物理受け対策に特殊炎技を採用し、両刀気味にする手もある。

どの技を選択するかで見られる範囲が変わってくるため、パーティーと相談しながら取捨選択したい。

ちなみに最速スカーフで最速121族抜き。
例としてカミツルギウルガモスなどを受ける事が可能。
役割を考慮して素早さ調整したい。

とぐろをまく型 [編集]

特性:もらいびorしろいけむり
性格:いじっぱり/ようき/わんぱく
努力値:HA252 or HB252ベース
持ち物:回復きのみ/たべのこし/カゴのみ
確定技:ほのおのムチ/きゅうけつ/とぐろをまく
選択技:パワーウィップ/はたきおとすorかみくだく/かみなりのキバ/とびかかる/れんごく/ねむる

とぐろをまくにより低めの防御を補い、火力も上げる。
いくら積んでも鈍足によって被ダメージがかさむので、攻撃しながら回復できるきゅうけつは重宝する。

キョダイマックス個体の場合は、キョダイヒャッカで有利対面を維持する事もできる。
ただ、ダイマックス中は積み技が使えないので、切れるまで倒さずに粘る必要があり、一筋縄では行かない。

炎・虫の2技だと炎タイプ相手にいまひとつしか取れないので注意。


対マルヤクデ [編集]

注意すべき点
典型的なほのおタイプのアタッカー。物理寄りだが特攻も平均以上で、役割破壊のオーバーヒートなどを持つため受けが安定しない。
防御は低いが、こちらの攻撃を確実に下げる一致むし技のとびかかるで補ってくる。
苦手なみずいわじめんへの対抗策として高威力のくさ技のパワーウィップを持っている可能性が高い。
はたきおとす、空振保険+れんごく、とぐろをまくなどの小技を一通り揃えている。
対策方法
防御が低めで、物理技なら等倍でもかなりのダメージが入る。4倍弱点のいわ技があればなお良い。
ドヒドイデへはかみなりのキバぐらいしか有効打が無いが、ダイマックスには注意。

外部リンク [編集]