ゾロアーク - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ゾロアーク [編集]

No.571 タイプ:あく
特性:イリュージョン(控えのポケモンに化ける)
体重:81.1kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
能力値HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゾロアーク601056012060105510イリュージョン

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)かくとう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/2)ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

第五世代出身の単あくタイプ。種族値は典型的な高速両刀アタッカー。
専用特性のイリュージョンは編成に組み込むだけでも攪乱・読みあいに持ち込め、その唯一無二の性能が採用理由に直結する。
一方で耐久面は一致技なら等倍でも一撃で落とされかねないほど脆く、特性を活かして半減以下で受けないと普通に正面突破される。
ゾロアークを活かせる編成を作り、相手の選出を読み、盤面に合った選択をすることで真価を発揮するテクニカルなポケモン。

第八世代ではおいうち、めざめるパワーが消滅。どちらもイリュージョンと好相性だったので剥奪は痛い。
反面、配布限定だったヘドロばくだんを習得。他にアンコール、しっとのほのお、はいよるいちげきが追加されている。
直接攻撃性能はやや低下したが、器用さにはむしろ磨きがかかり、攪乱性能は上昇傾向。

新要素であるダイマックスとの相性はなかなか。ダイマックス技は技名・威力の変化により正体がバレづらくなる。
また第七世代のZ技と違い、ダイマックスしても攻撃を受けるまではイリュージョンが解除されないのも利点。
技範囲も割合広く、特に自身の能力を上昇させる技ははがね以外全て習得する。それを活かした抜きエースとしての運用も可能。
とはいえHPが倍になっても耐久はそこまで高くなく、読まれて弱点を突かれるとやはり簡単に落とされてしまう。
ダイマックスを戦略に組み込んだとしても、読みあいで上回らなければ活躍が難しいのは変わらない。



特性考察 [編集]

イリュージョンの仕様
  • 場に出す時点で手持ちの一番後ろにいる瀕死ではないポケモンの姿・鳴き声・名前(ニックネーム含む)・性別・ボールをコピーする。
    • ゾロアーク自身が手持ちの一番後ろにいる状況で場に出すと特性が発動しない。
  • 化ける対象が色違いポケモンの場合、化けたゾロアークも色違いになる。
    • ゾロアーク自身が色違いであるかどうかは関係ない。
  • 技・タイプ・ステータス・持ち物・特性・レベル表示・残りHP表示・状態異常表示はコピーしない。登場時特性のアナウンスもなし。
  • 体重もコピーしない。けたぐりなど体重に関わる技は、ゾロアーク元来の体重(81.1kg)で計算される。
  • 攻撃されると解除される。
    • 変化技・状態異常・天候・技の反動・特性や持ち物によるダメージでは解除されない。
  • 混乱による自分への攻撃では解除されない。
  • いえき・ミイラなどで特性が変化すると解除される。ただしスキルスワップで入れ替えることはできない。
  • かがくへんかガスに無効化されると即座にイリュージョンが解ける。既にかがくへんかガスが充満している場に出すと、化けずにそのまま出てくる。
  • かたやぶりでは解除されない。
  • 相手のトレース・かわりものが発動しない。
  • イリュージョン発動中は相手のへんしんが失敗する。
  • みがわりが攻撃を受けてもイリュージョンは解除されない。
  • おきみやげを使って自主退場した場合、イリュージョンが解除されないまま瀕死になる。
    • 倒れるモーションも化けているポケモンと同じになる。
    • 使い方によっては相手にゾロアークであることが全く見抜かれないまま退場することが可能。
  • マルチでは手持ちの配置が変えられないため、任意のポケモンに変身できない。
  • 対戦の待機中にアナウンスされるポケモンのタイプ情報も、相手側にはイリュージョン先のポケモンのデータがしっかり反映されるのでバレる心配はない。
  • 前作のZ技と異なり、イリュージョンが発動している間はゾロアークがダイマックスしても解除されず、コピー先のポケモンの姿のままダイマックスできる。
    • ただしキョダイマックスの姿は模倣できず、コピー先のポケモンがキョダイマックス個体でも、ゾロアークは通常のダイマックスの姿になる。
    • ダイマックスできないポケモン(ザシアンザマゼンタムゲンダイナ)に化けている間はダイマックスできなくなる。
イリュージョンの使い方
  • 基本的にエスパー弱点・無効タイプ持ち・積みからの全抜きが狙えるポケモン辺りが化ける有力候補。
    具体的な一例としては、ゲンガーと組み合わせるのがベター。
    • 毒タイプや格闘タイプに化けて、エスパーを誘い悪技で倒す。
    • エスパータイプや草タイプに化けて、鋼(特に炎4倍弱点)を誘いかえんほうしゃで倒す。
    • ゴーストタイプに化けて、弱点の格闘技や虫技を牽制する。

実装されているあらゆるポケモンに化けられるので、応用の幅はここに書き切れない程広い。
さらに言えばゾロアークを選出しなくても相手の初手を縛れるという利点まである。
ただしプレッシャーやかたやぶりなど「登場時にアナウンスが出る特性」はアナウンスが表示されないため、
これらの特性しか持たないポケモンにイリュージョンすると即座に見抜かれてしまうので注意。
一応、あえてアナウンス特性の採用が主なポケモンで別の特性を採用し、アナウンスが出ないことで相手を撹乱する戦術も考えられなくはない。
ただし選択した特性によっては本来の汎用性を大きく削ぐ可能性があるので、慎重に考える必要がある。
また、ゾロアーク自身もあくタイプなのであくタイプ以外のポケモンに化けている時に相手のいたずらごころを無効化するとすぐさま見抜かれるので注意。

なお、実用性の有無を抜きにアナウンスの出る特性しか存在しない、禁止級を除くポケモンは以下の通り。
ヨノワール系列(プレッシャーおみとおし
バンギラスすなおこしきんちょうかん)
ビークイン(プレッシャー、きんちょうかん)
レジギガススロースタート)
ランドロス(霊獣)(いかく)
意外と少ないが、実用性のある特性に限定されるとメタモン等一気に増加してしまう。また両方の特性が実用的であっても、特性の効果によってバレうるポケモンも存在する。
(例としてスイクンは登場時にプレッシャーが発動せず、なおかついかくを受けてしまうとせいしんりょくでないのもバレるため、ゾロアークであることが確定してしまう)
上手く扱うにはパーティ単位で編成を考慮していく必要がある。

またトレース持ちと対峙した際、相手はトレースが発動しないことからこちらがゾロアークであると見抜けるが、
こちらは相手がトレースなのかその他の特性なのか判別できないため、見抜かれているかどうかすら判断できない。
基本的に相性も悪いので、見せ合いでパーティにいたら選出時には一考すること。
ナイトバーストは準専用技故に使用するとイリュージョンが即座にバレるが、あくのはどうでもダメージ量でバレることが多い。


技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ナイトバースト85(127)95命中↓40%タイプ一致技。自身とルナアーラのみの準専用技。
性能優秀だが、イリュージョンとの相性は悪い。
あくのはどう80(120)100怯み20%癖のない一致技、素早いので怯みを狙いやすい。
バークアウト55(82)95特攻↓100%威力は低いがダブルなら相手2体に攻撃しつつ相手の能力を下げられる。
きあいだま12070特防↓10%対悪。ノーマルや岩などにも抜群。炎やゴーストに化けて誘い出す。
かえんほうしゃ90100火傷10%草や虫、鋼に抜群。草やエスパーに化けて誘い出す。だいもんじは覚えない。
くさむすび20~120100-水や地面に抜群。炎や電気に化けて誘い出す。ダイマックスに無効
ヘドロばくだん90100毒30%対フェアリー。レコードで覚えられるのでランクで使用可能。
物理技タイプ威力命中効果解説
じごくづき80(120)100音技封じタイプ一致技。性能安定。追加効果はおまけ程度。
はたきおとす65/97
(97/145)
100道具排除タイプ一致技。追加効果が優秀。
威力上昇込みだとA252はたきおとす>C252ナイトバースト。
ふいうち70(105)100優先度+1タイプ一致技。読みが要るが高威力の先制技。
けたぐり20~120100-対悪。ノーマルや岩などにも抜群。炎やゴーストに化けて誘い出す。
カウンター-100優先度-5タスキとあわせて。防御が低いポケモンに化けるなら。
とんぼがえり70100自分交代対悪。攻撃しつつ撤退。流し性能が高いポケモンに化けるなら。
変化技タイプ命中解説
ちょうはつ100補助技対策。先発サポート型に。
アンコール100相手の技を縛る。イリュージョンとの相性も良好。
わるだくみ-特攻を強化。イリュージョンで積む隙を作る。
つるぎのまい-攻撃を強化。イリュージョンで積む隙を作る。
おきみやげ100起点作り、仕事後の最後の足掻きに。
トリック100こだわりアイテムとあわせて。奇襲性が高い。
みがわり-様子見に。イリュージョンと相性が良い。

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ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアークナイトバースト130(195)敵:D↓一致技。特殊寄りの種族値と追加効果の相性が良好。
物理型の場合は追加効果の恩恵は受けられない。
あくのはどう
じごくづき
はたきおとす120(180)
ふいうち
バークアウト110(165)
ダイバーンかえんほうしゃ130天候:晴対草虫鋼。晴れで2発目から威力1.5倍。
ダイソウゲンくさむすび130場:GF対水岩地。フィールド展開で小回復&地震威力半減。
ダイナックルけたぐり100味方:A↑対鋼。最初の火力は高くはないがAを積みながら殴れる。
けたぐりの威力変動やきあいだまの命中不安を嫌う場合に。
きあいだま95
カウンター75
ダイアシッドヘドロばくだん90味方:C↑フェアリー
最初の火力は高くはないがうまくC上昇できればそのまま全抜きできる可能性も。
ダイアースあなをほる130味方:D↑対岩鋼。追加効果が優秀。通常使用にやや難があるか。
ダイジェットとびはねる130味方:S↑すばやさ上昇で全抜きを狙う。
ダイサイコじんつうりき130場:PF対格闘。襷潰しの先制技を封じられるが、自身もふいうちが使えなくなる。
ダイワームとんぼがえり120敵:C↓通りが悪い上、他技と範囲が被る。
ダイホロウシャドーボール130敵:B↓悪技と範囲が被る。
シャドークロー120
たたりめ
ダイアタックはかいこうせん150敵:S↓多数のポケモンが覚えるのでイリュージョン中に使用しても化けたかどうかは特定されない。
物理特殊の判別もつきにくい。
ギガインパクト
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス切れを狙う。

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

性格:おくびょう/せっかち/むじゃき
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま
確定技:ナイトバーストorあくのはどう/きあいだまorかえんほうしゃ(両立可)
選択攻撃技:くさむすび/カウンター/ふいうち/とんぼがえり/ヘドロばくだん/カウンター
選択補助技:みがわり/わるだくみ/ちょうはつ /アンコール

主にゾロアークの弱点の技を半減・無効化するポケモンに化けて、その隙に積んだり攻撃をする。
耐久が低く一致等倍でも結構なダメージを受けるので、相手の行動の見極めが重要。

持ち物無しの無補正C252振りナイトバーストでH252振りギルガルド(シールドフォルム)を58.6%〜69.4%削れる。
もう一発当てれば勝てるが、相手もかげうちを持っていることがほとんどなのでふいうちがないと勝つのは難しい。
そのうえ、ふいうちを持っていても無補正無振りだと35.9%〜43.1%なので乱数が絡んでしまう。キングシールドを挟まれなければ普通に落とすことは可能。

物理アタッカー型 [編集]

性格:ようき/せっかち/むじゃき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/こだわりハチマキ
確定技:ふいうち/けたぐり
優先技:はたきおとすorじごくづき
選択攻撃技:とんぼがえり/カウンター/かえんほうしゃ
選択補助技:つるぎのまい/トリック/おきみやげ/まもるorみきり/アンコール

基本的にはイリュージョンを利用して積み、ふいうちで抜いていく流れを理想とする。
こだわりハチマキを持った場合はとんぼがえりで削ってふいうちで止めを刺していくといった動きを狙える。


相性考察 [編集]

ゲンガーとはじめん以外の弱点を補完しあう。
またどちらもヘドロばくだん、ちょうはつ、アンコールなどを習得するため、初見では見破りにくい。


対ゾロアーク [編集]

注意すべき点
専用特性イリュージョンによる牽制・奇襲。
相性補完に優れるゲンガーや、積みアタッカーに化けて撹乱してくる。
エスパーやゴーストを呼んでナイトバースト、物理技を誘ってカウンター、エスパー技を誘って無効化。
つるぎのまい・わるだくみといった積み技や、おきみやげ・トリック等の補助技にも注意が必要。
対策方法
イリュージョンの性質上ほとんど先発で使用されるので、こちらも悪や炎、格闘技に強いポケモンを先発させる。ただしいたずらごころはイリュージョン中でも無効化されるので注意。
全体的に有効打に乏しいフェアリーも効果的だが、ヘドロばくだんを覚えるためミミッキュなどの毒等倍が望ましいか。
トレース持ちのサーナイトポリゴン2はイリュージョンを容易に見抜けるうえ、相性的にも問題なく対処できる。

外部リンク [編集]