オノノクス [編集]
No.612 タイプ:ドラゴン 通常特性:とうそうしん(相手が自分と同じ性別なら技の威力が1.25倍、異性の場合は0.75倍になる。性別不明には効果なし) かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる) 隠れ特性:きんちょうかん(相手は木の実が食べられなくなる) 体重 :105.5kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
物理竜 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オノノクス | 76 | 147 | 90 | 60 | 70 | 97 | 540 | とうそうしん/かたやぶり/きんちょうかん |
ガブリアス | 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 | 600 | すながくれ/さめはだ |
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 | 600 | いかく/じしんかじょう |
カイリュー | 91 | 134 | 95 | 100 | 100 | 80 | 600 | せいしんりょく/マルチスケイル |
ドラパルト | 88 | 120 | 75 | 100 | 75 | 142 | 600 | クリアボディ/すりぬけ |
第五世代出身の単ドラゴンポケモン。突出した攻撃種族値と、かたやぶりによる高い突破力が持ち味。
がんじょう、ばけのかわなどの特性に依存した行動保証を貫通し、ふゆうなどに頼った受け出しも許さない。
トップメタのミミッキュもアイアンテールで確1に収め、交代を許さず対面を強要する性能に長じたポケモン。
反面、激戦区に絶妙に届かない素早さや、物理攻撃一本で搦め手を持たず、融通が利かない。
耐久も物理は平均、特殊は紙耐久に近い数値であり、攻める間は強いが守る側に回ると急激に脆くなる性質を持つ。
サイクルを崩壊させる性能が高い一方でサイクル戦に弱く、有利な対面に出して一匹倒して終わり、となりやすい。
運用自体はシンプルで、ドラゴンとしては珍しい一撃必殺や、かたやぶりの存在で差別化は容易だが難易度は意外と高い部類。
第八世代ではサイコカッター、かみくだく、であいがしら、インファイトと、なかなか優秀な攻撃技を獲得。
その一方でつばめがえし、アクアテールが剥奪され、技範囲にそれなりに変化が起きている。
新要素であるダイマックスとの相性は良好で、げきりん、アイアンテールなどの癖のある技を安定択に出来る。
HP倍増やダイドラグーン、ダイアース、ダイスチルと一通りの技を使用できることで、不安の残る耐久性能も大幅に改善される。
反面、前述の通りひこう技を失ったことで、やはり難のある素早さは補強出来ない。
ダイマックス中でなければりゅうのまい、スケイルショットは覚えるものの、積むタイミングがあるかどうかは微妙なところ。
総じて代替の利かない優秀なアタッカーではあるが、癖が強く慎重なプレイングが必要なポケモンである。
特性考察 [編集]
アナウンスが出る特性2つと出ない特性1つなので、どの特性かは出た瞬間必然的にバレる。
- とうそうしん
- 相手が同性なら強化されるが、異性だと逆に弱体化してしまう。不安定で扱いづらくあまり採用されない。
特定の性別しか持たない種族を仮想敵とするなら採用圏内だが、かたやぶりの方が無難に優秀。
- かたやぶり
- 基本はこれ。ふゆうにじしんを通したり、がんじょうにハサミギロチンを撃てたりする等有用。
特に、環境に蔓延るミミッキュに対し直接アイアンテールを叩き込めるのは非常に大きい。
また対面時の素早さ判定にも使えるが、自身がスカーフの場合は相手に知られてしまうリスクもある。
- きんちょうかん
- 隠れ特性。オボンのみや半減実を無視してきのみ込みの調整を崩せるが、かたやぶりの方が汎用性は高い。
場に出た時の特性表示順は素早さに関係なく最初なので、相手もきんちょうかんでない限り素早さ判定は不可。
消極的な理由になるが、異性への弱体化を避けつつスカーフがバレるのを防ぐならこれ。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
げきりん | 竜 | 120(180) | 100 | 行動固定 | 高威力だが行動固定が痛い。 | |
スケイルショット | 竜 | 25*2~5 (37*2~5) | 90 | 防御↓ 素早さ↑ | 攻撃しつつS補強もできるがBは下がる。期待値は3発。 | |
ダブルチョップ | 竜 | 40(60)*2 | 90 | - | みがわりやきあいのタスキに強い。命中不安。 | |
ドラゴンクロー | 竜 | 80(120) | 100 | - | 性能安定だが威力は控えめ。 | |
ワイドブレイカー | 竜 | 60(90) | 100 | 相手全体A↓100% | ダブル向き。かたやぶりならクリアボディ等にもAダウンが入る。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 対鋼。かたやぶりならふゆうを貫通できる。 役割的に特に理由がないなら入れておきたい。 | |
じだんだ | 地 | 75/150 | 100 | 行動失敗時 威力2倍 | 対鋼。グラスフィールド下やダブルでの単体攻撃に。 | |
インファイト | 闘 | 120 | 100 | 防御・特防↓ | 対鋼。耐久低下が痛い。ナットレイ等に。 | |
けたぐり | 闘 | 20~120 | 100 | - | 威力不安定。最大でもインファイトと同等。ダイマックスには効かない。 | |
きしかいせい | 闘 | 20~200 | 100 | - | みがわり、こらえる、きあいのタスキ等とあわせて。最大威力はげきりんを超える。 | |
カウンター | 闘 | - | 100 | 優先度-5 | 物理技を倍返し。ちょうはつやきあいのタスキとあわせて。 | |
どくづき | 毒 | 80 | 100 | 毒30% | 対フェアリー。威力は低いが命中安定。 水/フェアリーや草/フェアリーに有効だがミミッキュには等倍。 | |
アイアンテール | 鋼 | 100 | 75 | 防御↓30% | 対フェアリー。威力は高いが命中不安。無補正A振りでミミッキュ確一。 命中安定のアイアンヘッドは覚えない。 | |
シャドークロー | 霊 | 70 | 100 | 急所ランク+1 | 抜群でも等倍げきりん以下だが一貫性が高く撃ちやすい。 かたやぶり+無補正A振り@いのちのたまでミミッキュをばけのかわ貫通で確1。 | |
かみくだく | 悪 | 80 | 100 | 防御↓20% | 対霊・超。シャドークローより高威力。 しかし、対ミミッキュ性能やダイマックス技を考慮するとあちらに分がある。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | リザードン、モスノウなどの4倍弱点に。 りゅうのまいやスカーフとあわせれば怯みを狙える。 かたやぶりならせいしんりょくも無効。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀。かたやぶりならクリアボディ等にもSダウンが入る。 あと一歩足りないすばやさを補強。ちょうのまいやりゅうのまい、スカーフに強い。 | |
ハサミギロチン | 無 | - | 30 | 一撃必殺 | かたやぶりならがんじょうを貫通できるがゴーストには効果無し。 アーマーガア等に。からぶりほけんの対象外なので注意。 | |
がむしゃら | 無 | - | 100 | - | 削り技。みがわり、こらえる、きあいのタスキ等とあわせて。 命中安定だが相手を倒せない。ゴーストに無効。 | |
サイコカッター | 超 | 70 | 100 | 急所ランク+1 | 対毒・格闘。撃ちたい相手は地面技と被るため、ダイサイコでのフィールド上書き目的。 | |
であいがしら | 虫 | 90 | 100 | 優先度+2 初ターンのみ | 唯一の先制技だが、オノノクスはサイクル戦向きではない為使いにくい。 サザンドラやマニューラに強く出られる。かたやぶりならじょおうのいげんも無効。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
りゅうのまい | 竜 | - | 攻撃・素早さ補強。かたやぶりとあわせて全抜きを狙う。 | |||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃を強化。味方でおいかぜや麻痺撒き等のサポートがあるとよい。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。かたやぶりならマジックミラー・アロマベールを貫通できる。 どんかんは貫通できない[1]。 | |||
こらえる | 無 | - | ダイマックス枯らしや、きしかいせい、がむしゃら等と相性が良い。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策やふいうちの回避、がむしゃら・きしかいせいのHP調整に。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイドラグーン | げきりん | 140(210) | 相手:A↓ | 一致ダイマックス技、先制で使えば疑似物理耐久アップ。 | |
ドラゴンクロー ダブルチョップ スケイルショット | 130(195) | ||||
ダイナックル | インファイト | 95 | 味方:A↑ | 対はがね。威力は低いが、耐久型の強行突破に。 | |
けたぐり | 100 | ||||
ダイアース | じしん | 130 | 味方:D↑ | 対はがね。かたやぶりでふゆうにも命中。先制で使えば特殊耐久アップ。 | |
ダイスチル | アイアンテール | 130 | 味方:B↑ | 対フェアリー。先制で使えば防御アップ。 アイアンテールをどうしても外せない状況での選択肢として。 | |
ダイロック | いわなだれ | 130 | 天候:砂嵐 | 弱点は狙いやすい。オノノクス自身には砂嵐による恩恵はまったくない。 | |
ダイホロウ | シャドークロー | 120 | 相手:B↓ | 対ゴースト。ミミッキュなどに。一貫性が高く、ブレイククロー感覚で使える。 かたやぶりなら相手の特性が あまのじゃくがいても防御が逆に上がることもない。 | |
ダイサイコ | サイコカッター | 120 | 場:PF | ミストフィールドの塗り替えが主な用途。 範囲はダイアースと被る。 | |
ダイアタック | ハサミギロチン | 130 | 相手:S↓ | 抜群は狙えないが、がんせきふうじ感覚で。 威力もそこそこで、かたやぶりなら相手の特性が あまのじゃくがいても素早さが逆に上がることもない。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手のダイマックスによる猛攻をしのぐ場合に。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
りゅうのまい型 [編集]
特性:かたやぶり
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ラムのみ/いのちのたま/たつじんのおび/りゅうのキバ
確定技:りゅうのまい
優先技:げきりんorダブルチョップ/じしん/アイアンテール
選択肢:インファイト/どくづき/シャドークロー/ハサミギロチン/みがわり/ちょうはつ
りゅうのまいで微妙な素早さを補う型。
ようきなら確実にミミッキュの上を取れる。
事前にステルスロックを撒いておくと動きやすい。
無補正A振り+舞のじしんでH4振りミミッキュをステルスロック込みで高乱1(87.5%)。
きあいのタスキも潰せるが、ばけのかわが弱体化したのでタスキ持ちはほぼいない。
アイアンテールの採用率が非常に高いので確定技に。
↑確定技を4枠埋めたら意味がないので優先技にした。
スカーフ型 [編集]
特性:かたやぶり
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:げきりんorダブルチョップ/じしん
優先技:インファイト/アイアンテール
選択技:どくづき/いわなだれ/ハサミギロチン/シャドークロー
スカーフで微妙な素早さを補う。かたやぶりでふゆう持ちにもじしんが通る点が魅力。
ヒートロトムやウォッシュロトムなどすぐ下にメジャーなスカーフ勢がいるもののこれらは基本的に準速ベースであることが多い。
そのため基本的にはいじっぱりで充分だがこれらを確実に抜くことや、同じく準速の多いスカーフサザンドラ(S98)を抜きたい場合にようき最速が採用される。
なおかたやぶりは場に出たときに表示されるため、特性の発動順でスカーフと知られる恐れがある。
ハチマキ型 [編集]
特性:かたやぶり
性格:いじっぱり(推奨)orようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:げきりん/じしん
選択技:どくづき/ダブルチョップorスケイルショット/アイアンテール/インファイトorけたぐり/いわなだれ/ハサミギロチン/シャドークロー/であいがしら
第五世代とORAS中期に盛り上がりを見せた型。中・低速の受けポケモンに対する役割を重視し高火力で負担を掛ける。
現環境では鋼やフェアリーがさらに増えたことで非常に動きづらいが、等倍での数値受けを成立させない持続的な超火力が売り。
陽気ハチマキげきりんでB特化輝石Gサニーゴを高乱2(91%)、A特化なら確定2。
対オノノクス [編集]
- 注意すべき点
- 特性かたやぶりの存在により、相手のふゆうやがんじょうを貫通して技を当ててくる。
一つの指標であるA130族威力120技耐えの調整もA147から放たれるげきりんで潰されてしまう。
りゅうのまいやハサミギロチンがあるため耐久型でも受けにくい。
じしんやアイアンテールにより鋼やフェアリーでも止まらず、対ミミッキュ性能も高い。
- 対策方法
- 見せ合いの時点でフェアリーがいれば、げきりんを牽制できる。メイン技の火力を削れるミストフィールドも有効。
特にミストフィールドを張れるカプ・レヒレなら選出自体を抑制できるが交代読みのハサミギロチンにだけは注意。 - きあいのタスキやこだわりスカーフが多いので、先制技や連続技があると対処しやすい。おにびやでんじはも有効。
ギャラドスなどでいかくを入れるのもよいが、りゅうのまいを積まれると相殺されるので注意。
ドラパルト、サザンドラといった素早さの勝るドラゴンにスカーフを持たせることでりゅうのまい対策もできるが、後出しはリスキーか。サザンドラはであいがしらにも警戒する必要がある。