ロズレイド - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ロズレイド [編集]

No.407 タイプ:くさ/どく
通常特性:しぜんかいふく(手持ちに戻ると状態異常が治る)
     どくのトゲ(接触技を受けると30%の確率で相手をどく状態にする)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)※スボミー・ロゼリアのとき「リーフガード」
体重  :14.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
草/毒HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ロズレイド60706512510590515しぜんかいふく/どくのトゲ/テクニシャン
フシギバナ80828310010080525しんりょく/ようりょくそ
ラフレシア7580851109050490ようりょくそ/ほうし
モロバレル1148570858030464ほうし/さいせいりょく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/ひこう/エスパー
いまひとつ(1/2)みず/でんき/かくとう/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなし---

くさ×どく複合の一角で、ガラル地方ではくさタイプ1位タイの特攻を持つ。
素早さも90と同複合では最も高く、総じて特殊アタッカー気質のステータス配分と言える。
ただし、肝心の一致技の通りが悪く、はがねどくには両方半減以下にされる。
サブウェポンも抜群範囲や威力に難のある独特なラインナップのため、アタッカーとしては止まりやすい。
耐久面も物理はほぼ紙なので先制技に弱く、特殊耐久もHPの低さに相殺されて、せいぜい並より多少硬いという程度。
幸いにもねむりごなを始めとする優秀な補助技を備えるため、強みの素早さと組み合わせて上手く誤魔化しながら戦えると心強い。
しぜんかいふくにより状態異常戦術にも強く、特定のサイクルに対してはかなり強気に立ち回れる。

第八世代ではめざめるパワーが廃止されたが、その影響を最も悪い方向に被ったポケモンの一体。
テクニシャンとの組み合わせで任意のタイプのめざめるパワーを高威力で放てるというアイデンティティを失い、アタッカー性能が大幅に低下。
ウェザーボールでの代用も考えられるが、肝心のロズレイドは天候パとのシナジーに乏しく、ようりょくそを持つフシギバナの方が余程使いこなせる。
フシギバナもメガシンカを失う痛手を被ったとはいえ、根本的なアタッカー性能は衰えておらず、格差がよりはっきりする形となってしまった。

ダイマックスとの相性はそれなり。
一致技の追加効果はグラスフィールドの展開、特攻の上昇と相性が良く、火力補強として使いたい盤面は多い。
一方でサブウェポンはかたやフィールドへの干渉、かたや特殊型での恩恵が薄いBダウンの追加効果と、使い勝手はイマイチ。
耐久強化により打ち合い性能も高まるので選択肢としては優秀だが、一致技の通りが悪いだけに慎重な扱いが求められる。

他のベイビィポケモンにも言えることだが、どくタイプへの打点であるじんつうりきはロゼリアに遺伝可能に。
こうごうせいは相変わらずレベルで習得するのでスボミーを経由する必要が無く、
お香必須で困難を極めた厳選難易度は、めざめるパワーの廃止も伴って大幅に易しくなった。



特性考察 [編集]

しぜんかいふく
タイプ特性によりどくどくや粉技には耐性があり、特殊技中心なので火傷もあまり痛くない。
ただ麻痺を回復できる点と、あくびを撃たれた場合でも居座る選択肢をとりやすいのは魅力的。
めざめるパワーが廃止された現在、他の特性が見合わないこともあり、消去法でこれ。
どくのトゲ
接触時に30%で相手を毒状態にできるが、それが痛手になるケースは少ない。
そもそも物理耐久が低いロズレイドとはミスマッチであり、候補外。
テクニシャン
隠れ特性。テクニシャン持ちの中では最も特攻が高い。
しかしこの特性の一番の採用理由だっためざめるパワーは第八世代で廃止されてしまった。
他の比較的有用な特殊適用技はマジカルリーフとくさむすび、無天候ウェザーボール、りんしょう、スピードスター程度。
反面、対象となる物理技はそれなりに豊富なものの、Aは並みよりも低い程度しかないため優先度は低い。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力[テクニ]命中効果解説
リーフストーム130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。最高火力。連発には向かないので撃ち逃げ向き。
自然回復と好相性。ダイマックス時最大火力。
マジカルリーフ60(90)
[135]
必中-タイプ一致技。テクニシャンならエナジーボールと同威力で必中効果付き。
エナジーボール90(135)100特防↓10%タイプ一致技。必中ではないがDダウンで強引な突破が狙える。
ぼうだんには透かされるので注意。
ギガドレイン75(112)100HP吸収タイプ一致技。回復効果で確定数をずらす場合に。
くさむすび20~120
(30~180)
[45~180]
100体重で威力変化タイプ一致技。カバルドントリトドンなどに有効だが、
ウォッシュロトムやダイマックスした相手へは通らない。
ソーラービーム120(180)100溜め攻撃タイプ一致技。晴れ下で非常に強力だが、天候を変えられると大きな隙ができる。
ダイマックス時最大火力。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%タイプ一致技。ヘドロウェーブは覚えない。
じんつうりき80100怯み10%対格・毒。ドヒドイデに有効。
シャドーボール80100特防↓20%対霊。一貫性は高めだが威力は低い。鋼にも等倍だがぼうだんには無効。
マジカルシャイン80100-対格・竜。一致技半減のドラパルトに。
ウェザーボール50[75]/100100天候準拠で
タイプ変化
&威力倍増
晴れ・雨だと威力150の炎・水技に、砂嵐・霰だと威力100の岩・氷技になる。
りんしょう60/120
[90/120]
100-ダブルバトル用。対あくびやねむり前提ならさわぐやいびきも可。
物理技タイプ威力[テクニ]命中効果解説
グラススライダー70(105)100GFで優先度+1タイプ一致技。条件付きだが唯一の先制技。
変化技タイプ命中解説
ねむりごな75対面・交代先に一貫しやすいが命中不安。
草は呼びにくいが、ぼうじんそうしょくにも無効。
どくどく必中耐久型対策。自身のタイプにより必中。毒や鋼には無効。
やどりぎのタネ90削り技兼回復技。草以外の相手には刺さる。
どくびし-サポート用。フシギバナとの差別化にも。
まきびし-サポート用。フシギバナとの差別化にも。
こうごうせい-回復技。天候変化に注意。
いのちのしずく-回復技。ダブル用。
グラスフィールド-草技の強化、自身の回復、物理じめんタイプへの抵抗に。
にほんばれ-天候を晴れにする。ソーラービーム、ウェザーボール、こうごうせいとあわせて。
ねむる-状態異常も含め全回復。カゴのみやしぜんかいふくとあわせて。
わたほうし1002段階S下降でダイジェットの起点になることを確実に防ぐ。無効範囲はねむりごなと同様。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイソウゲンリーフストーム
ソーラービーム
140(210)場:GF一致技。フィールド展開で草技威力1.3倍+地震威力半減。
エナジーボール
ギガドレイン
くさむすび
130(195)
マジカルリーフ110(165)
ダイアシッドヘドロばくだん90(135)味方:C↑一致技。初動の威力は低いが追加効果が優秀。
ダイサイコじんつうりき130場:PF対毒。サイコフィールドでグラスフィールドを消してしまう点に注意。
ダイホロウシャドーボール130相手:B↓対霊超。追加効果の恩恵は薄い。
ダイフェアリーマジカルシャイン130場:MF対悪竜。ミストフィールドを展開。
ねむりごな、どくどく、どくびしと相性が悪い。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターンを終了させる際に。
+  ウェザーボールと使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

アタッカー型 [編集]

特性:しぜんかいふく
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252orHC252ベースでS調整
持ち物:きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりスカーフ/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/いのちのたま
確定技:ヘドロばくだん/リーフストームorギガドレインorエナジーボール
優先技:シャドーボール/マジカルシャイン/ねむりごな
攻撃技:じんつうりき/ウェザーボール
補助技:しびれごな/やどりぎのタネ/せいちょう/どくどく/こうごうせい/にほんばれ/グラスフィールド

草タイプ最高の特攻と高めの素早さを活かし、中速以下の水・地・草・妖を狩る。
しぜんかいふくにより状態異常に強く、カバルドンのあくびループやドヒドイデ+ヌオーなどの受けループに強め。
フシギバナと違い素でカプ・レヒレの上を取れる点も魅力で、一度有利対面が作れればレヒレ+ランドなどの並びにも負荷が見込める。

一致技が半減されやすいタイプのため、等倍範囲の広いマジカルシャインやシャドーボールは可能な限り入れておきたい。
それでも対策不可能なポケモンは多いため、不特定多数への誤魔化しに使えるねむりごなも選択肢になる。
特に、上記の相性有利なサイクルには残り1枠にはがねが組み込まれることが多いため、交代読みねむりごなの重要性は高い。

ウェザーボールは上手く使えばはがね、ドラゴンタイプにも高めの打点を持てる。
ただし、天候パに組み込んで使うなら晴れパに組み込めるフシギバナのほうが適任。
砂パや霰パに組み込むのも手だが、元々低い耐久がさらに天候ダメージで削れるので採用には一考を要する。

じんつうりきは対毒。フシギバナへの差別化兼有効打にもなるが、今作のフシギバナは十中八九晴れパ型。
素早さで上を取られる上、型によっては晴れウェザーボールまで飛んでくるため、メガシンカ前提だった前世代と異なり基本的に不利。

従来はCSベースが基本だったが、今作では素早さの二極化が進み、中速域のポケモンが最速運用を捨てるケースが増加している。
そのためSを調整程度に抑え、カプ・レヒレ始めみずへのサイクルを重視したHCベースも候補に。
持ち物はサイクル戦において受け出し回数を稼げるくろいヘドロが優秀。
次いで行動回数確保のきあいのタスキや、威力重視のこだわりメガネ、とつげきチョッキなどが続く。
スカーフも持ち前の素早さを活かせるが、今作はスカーフを巻いても縛り関係が逆転する仮想敵がいないため微妙に。

ウェザーボール軸型 [編集]

特性:テクニシャン/しぜんかいふく
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252
持ち物:くろいヘドロ/きあいのタスキ/たつじんのおび/とつげきチョッキ/いのちのたま/こだわりスカーフ/こだわりメガネ/あついいわ
確定技:ヘドロばくだん/リーフストームorギガドレインorエナジーボール/ウェザーボール
攻撃技:マジカルシャイン/じんつうりき/シャドーボール
補助技:せいちょう/こうごうせい/どくどく/ねむりごな/グラスフィールド

各種天候とウェザーボールを組み合わせて、攻撃範囲の拡張を狙う。
相性が良いのはコータスと合わせてはがねの突破を狙う晴れパ型だが、その場合フシギバナとの差別化が困難なことには留意すること。
差別化も重視するなら他の天候も候補に入る。特徴は以下の通り。

雨パ
実質威力150の一貫性の高い水技を放てる。雨パを受けようとするくさは毒技で処理でき、苦手なほのおにも強くなる。
しかし、雨パ最大の天敵であるナットレイにはロズレイド自身も手も足も出ない点がネック。
霰パ
威力100の氷技を扱えるようになるため、メジャーなひこうの受け出しを強く牽制できるように。
ただし、定数ダメージをもろにうけることになるうえ、ほのお弱点の一貫がつらくなる。
砂パ
岩技でほのおひこうへの打点を持てて、ロズレイドは高物理耐久のみずじめんに役割が持てる。
一方で、砂パに強いポケモンは物理型が多いので受け出しのダメージが馬鹿にならないのと、やはり定数ダメージがつらい。

特殊受け型 [編集]

特性:しぜんかいふく
性格:おだやか/おくびょう
努力値:HD252をベースに調整
持ち物:くろいヘドロ
確定技:やどりぎのタネ(推奨)orどくどく
優先技:ギガドレイン
攻撃技:ヘドロばくだん
補助技:ねむりごな/しびれごな/こうごうせい/みがわり/まもる/どくびし

高い特防を活かして特殊受けを担う。
不一致れいとうビーム程度なら問題なく受けられるため、水タイプも当然役割対象にできる。
耐久型としては高い特攻・素早さを持ち、遂行速度に優れる。

HPは持ち物や技によって調整したい。
くろいヘドロやみがわりを使うなら204振りの実数値161(16n+1調整)など。
HP252振りすると実数値167で8n-1。

アシレーヌなどの特殊アタッカーに安定して繰り出せるため、サイクル性能が非常に優秀。
毒を等倍以下にする草タイプ(フシギバナナットレイなど)を強く呼ぶため、相手パーティにそのようなポケモンがいる場合は要警戒。

型サンプル
性格 :おだやか
努力値:H236 D252 S20
持ち物:くろいヘドロ
技構成:ギガドレイン/やどりぎのタネ/みがわり/まもる

どくびし撒き型 [編集]

特性:しぜんかいふく/どくのトゲ
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい
努力値:HS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:どくびし
優先技:ねむりごなorどくどく
攻撃技:ヘドロばくだん/リーフストームorギガドレイン/じんつうりき/シャドーボール
補助技:わたほうし/こらえる/まもる/まきびし

先発でどくびし撒きのサポートを行う型。
アタッカーのイメージが強いので妨害されづらい点と、どくびしを無効化するどくタイプをじんつうりきで牽制できる点は優秀。
くさで唯一のどくびし習得者なので、フシギバナとの差別化としても有用な型。

どくびしの効かないひこうはがねを強く呼ぶ点がネック。
それらへの嫌がらせになるねむりごなは、どくびしと一見アンチシナジーに見えるがかなり有用。
対面した相手は交代するまでどくびしが機能しないので、上記の相手以外にも打つ機会は多い。
他のどくびし要員との差別化にも繋がるため、採用優先度は高い。

後続はたたりめドラパルトが呼ぶ鋼を炎技で処理できるため優秀。


対ロズレイド [編集]

注意すべき点
高い特攻からの一致技に加え、エスパーゴーストフェアリーなどのサブウェポンを持つため毒や鋼も後出ししづらい。
持ち物もタスキやチョッキ、スカーフなど多岐に渡り、型を読むのも困難。
ギガドレインややどりぎのタネ、こうごうせいなど回復技も豊富。しぜんかいふくなら状態異常も回復される。
対策方法
物理耐久は低いので、不一致弱点や一致等倍技でも押していける。
素早さで上回るポケモンなら対処しやすいがこだわりスカーフ持ちも多いので、
特殊耐久が高めのどくはがねタイプなどが望ましい。
ナットレイなら晴れウェザーボール持ち以外はほぼ完封できる。

外部リンク [編集]