キリキザン - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

キリキザン [編集]

No.625 タイプ:あく/はがね
通常特性:まけんき(相手に能力を下げられた時、攻撃が2段階上がる)
       せいしんりょく(怯まない、いかくも効かない)
隠れ特性:プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす)
体重  :70.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
まけんき悪HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キリキザン65125100607070490まけんき/せいしんりょく/プレッシャー
タチフサグマ9390101608195520すてみ/こんじょう/まけんき

ばつぐん(4倍)かくとう
ばつぐん(2倍)ほのお/じめん
いまひとつ(1/2)ノーマル/くさ/こおり/ひこう/いわ/ドラゴン/ゴースト/あく/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなしどく/エスパー

第五世代出身、唯一のあく×はがね複合タイプ。
はがねタイプ由来の豊富な耐性に加え、等倍範囲が広いあく&ゴーストの双方をも半減に抑え込めるのは現時点で唯一の個性。
攻撃面も一致技だけで全タイプに等倍以上を取れる上、種族値が高く一致ふいうちも習得、縛り性能・流し性能が非常に高いのが特徴。
いたずらごころ無効や特性のまけんきにより誤魔化しに対してもある程度の耐性があり、有利な相手への突破力が高い。
特にダブルでは、存在するだけでいかく持ちの繰り出しや一部のダイマックス技を牽制できる。

しかし耐性の数は多いがはがねの弱点は全く補えておらず、かくとうじめんほのおがいずれも抜群。
特にかくとう4倍が響き、半端な素早さと特殊耐久も合わせ、やられるときはあっさりやられるピーキーさから扱いは難しい。

第八世代では、ふいうちとの読みあいを強制していたおいうちが消滅。はたきおとすも剥奪されてしまった。
ロックカット、ダイジェットになるつばめがえしも失い、素早さを補強する手段は特殊技のエアスラッシュを元にしたダイジェットのみ。
新規習得技はダイマックス前提のあなをほる、使いづらいうっぷんばらし等、癖が強く全体的に逆風傾向。
一致技の威力不足も引き続き問題で、ダイマックスでカバーできるがふいうちは使用不能に、ダイアークとは相性が悪いなど絶妙に噛み合わない。
めざめるパワーの廃止により予想外のところから弱点を突かれることは減ったが、相変わらず対面と運用を強く選ぶポケモン。
幸いにもでんじはやステルスロックなどの搦め手、強引に突破可能性を残すハサミギロチンやメタルバーストは健在。



特性考察 [編集]

まけんき
受動的ながらリターンが大きく、存在するだけでいかくを牽制することが出来る。
ダイマックス技により発動機会が格段に増加。特にダブルではダイマックス技の効果は相手全体に発生。
相方の弱点技を牽制する能力を発揮し、シングルにおいても他の特性は有用と言えず、基本的にはこれ。
トレース持ちに物理アタッカーはいないため、トレース対策にもなる。
せいしんりょく
怯まない。第八世代でいかくを無効化する能力が追加された。
物理アタッカーである自身との相性は悪くないが、それだけだとまけんきの劣化になる。
よってねこだましといかくが跋扈するダブルにおいて有効。
第八世代ではダイマックスにより怯みが無効化されるので、サポート向きの特性となる。
プレッシャー
隠れ特性。相手の攻撃技のPP減少が1増加する。
有利不利のはっきりした耐性から流し性能が高いアタッカーのキリキザンとは噛み合わない。
使い道としては相手との素早さ判定なのだが他の特性が明確な仮想敵、採用理由を持つのもあり基本的に候補外。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
ふいうち70(105)100優先度+1タイプ一致技。読みが要るが高威力の先制技。
メインウェポンだが安定性に欠ける。他の悪技との併用も一考。
じごくづき80(120)100音技封じタイプ一致技。性能安定。
ダメおし60/120
(90/180)
100-タイプ一致技。ダブル用。被弾後の相手に威力倍増。
アイアンヘッド80(120)100怯み30%タイプ一致技。悪技とあわせて全18タイプに等倍以上。
かわらわり75100-対悪・鋼。ドリュウズにはこちらの方がダメージが出る。
けたぐり20~120100-対悪・鋼。威力不安定。バンギラスサザンドラに。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対炎。まけんきとあわせてウインディギャラドスに。
なお、いわなだれは覚えない。
がんせきふうじ6095素早↓100%対炎。追加効果が優秀。自身にも後続にも活きる。
サイコカッター70100急所ランク+1対格闘・毒。
メタルバースト-100-反射技。優先度±0。きあいのタスキとあわせて。
あなをほる80100溜め技対電気・鋼。唯一の地面技だが、ダイマックス前提でないと使いづらい。
ダイマックス枯らしにも。じしんに要注意。
ハサミギロチン-30一撃必殺有効打の無い相手に。一貫性が高い。
ゴーストは呼びにくいが、がんじょうに注意。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を強化。ふいうちでの全抜きを狙うなら。
ちょうはつ100補助技対策。ふいうちと相性がよいが、遅いので使いにくい。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。ふいうちと相性がよい。
でんじは90サポート用。アイアンヘッドと相性がよい。
ステルスロック-サポート用。火力補強や交代抑制に。
ファストガード-ダブル用。自分より速い相手からのねこだましは防げない。
こらえる-ダイマックス対策に。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアークイカサマ
じごくづき
130(195)敵:D↓一致技。イカサマの効果・ふいうちの優先度・じごくづきの追加効果が消滅。
Dダウンもシングルでは活きないため、小回りが利きづらくなる。
ダイマックス使用は慎重に。
ふいうち120(180)
ダイスチルアイアンヘッド130(195)味方:B↑一致技。追加効果が優秀。こちらも怯みや反射は狙えなくなるので注意。
メタルバースト100(150)
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐ほのお。必中。砂嵐発生でタスキ潰しに。
がんせきふうじ110
ダイナックルけたぐり100味方:A↑あくはがね。安定した威力を出せるようになる。積み技感覚でも。
かわらわり90
ダイアースあなをほる130味方:D↑ほのおでんきはがね。鋼技との補完に優れ、追加効果も優秀。
通常時のあなをほるがかなり使いにくいのが難点。ダイマックス前提なら。
ダイジェットエアスラッシュ130味方:S↑かくとうむし。最速だと追加効果で130族抜き。
特殊なので火力は皆無。
ダイサイコサイコカッター130場:PFかくとう。キリキザンが3ターン保つかは怪しいが、
ダイマックスが切れた後ふいうちを使えなくなる点に注意。
一方で呼ぶローブシンなどのマッハパンチも防げる。交代読みで使うと美味しい。
ダイアタックハサミギロチン130敵:S↓抜群は狙えない。がんせきふうじ感覚で。S調整次第では抜ける相手もかなり多い。
ゴーストを呼びにくいので使いやすい。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターンを終わらせたい時に。
+  使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:まけんき
性格:いじっぱり
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ふうせん/とつげきチョッキ/ラムのみ/わざレコード(なげつける採用時)
確定技:ふいうち/アイアンヘッド
優先技:じごくづき
攻撃技:かわらわり/がんせきふうじ/メタルバースト/ハサミギロチン/なげつける
補助技:つるぎのまい/ちょうはつ/でんじは

基本的な物理型。特性まけんき必須。

第八世代現在、はたきおとす・おいうちが使用できなくなったことで「交代際に負荷を与える」というこれまでの動きができなくなったことは非常に辛い。
ふいうち依存の戦法は読まれやすく、安易な交換を許してしまう。つるぎのまいを積めたとしてもダイマックスで簡単に耐えられる。など読み合いにすらならず押しきられるため、過去作のキリキザンとは別物と割り切ったほうがいい。

かわらわりを仕込めば環境に多い壁貼りオーロンゲに役割を持てる。
相手からのでんじは・ちょうはつ無効、ソウルクラッシュでA上昇。

なお「なげつける」は技レコードの威力が反映されることが判明。オーバーヒート、リーフストームなら鉄球と同じ威力。一発限りだがダイアーク級の火力をすばやさを落とさずに放てる。

起点作り型 [編集]

特性:まけんき
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/がんせきふうじ
攻撃技:アイアンヘッド/ふいうち/ハサミギロチン/メタルバースト/かわらわり
選択技:でんじは/ちょうはつ

ステルスロックとS操作技を覚えることを活かした先発サポート型。
これまでは挑発されにくいことも利点だったが、第8世代では上記のアタッカー型が苦しい立場にあることもあり、こちらもメジャーになってきたため先発だとバレやすい。

がんせきふうじの後にステルスロックを撒くのが基本の動き。
でんじは無効の地面・電気にもS操作ができ、無効化されずきあいのタスキ潰しも兼ねるため非常に優秀。
何発も耐えられるような耐久ではないため、でんじはは余裕があれば撒く程度。

アイアンヘッドはS操作技と相性がよく、場合によってはまひるみが狙える。

スカーフ型 [編集]

特性:まけんき
性格:ようき
努力値:AS252 H4
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:アイアンヘッド/ストーンエッジorがんせきふうじ
選択技:じごくづき/ハサミギロチン/ちょうはつ/ふいうち

ふいうちのイメージを利用して意表をつく型。ようき全振りで130族を抜ける。
先発推奨。技構成次第で基本型では厳しいポケモンに勝つことができ、先発での偶発対峙の場合そのようなポケモンは絶対に退いてこないので試合の流れを一気に引き寄せられる。
先発または半減読み繰り出しで元々有利な相手と対峙した場合、相手の後続を考えて一貫性の高い技を選択する。

他の技は対応させたい範囲に応じて自由に選択。対象の中に奇襲で持っていきたいポケモンがどれだけいるかパーティと相談しよう。

ストーンエッジ無補正A振り・ランク+1でH振りウインディギャラドスを確1。
じごくづき悪技の一貫性は優秀。対応範囲は水・電気・エスパー。
ちょうはつ先発サポート役を妨害できるが、こちらも流される。
ハサミギロチン後出しされやすい耐久ポケモンはハサミギロチンが無いと落とすことはできない。
ふいうち130族より速い相手に。スカーフ奇襲後は警戒も薄れる。

耐久ポケモンは厳しいので後続でしっかり対策しておくこと。

【ダブル】物理アタッカー型 [編集]

特性:まけんき
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ
確定技:ふいうち/アイアンヘッド/まもる
選択技:けたぐりorかわらわり/ダメおしorじごくづき/ファストガード/ちょうはつ

安直ないかく持ちの繰り出しに制限をかけるまけんきアタッカー。
物理アタッカーとセットで出し、アタッカーをいかくで止めようとするとキリキザンが強化という状況を作って活躍させていく。

ダメおしは同ターン中に既にダメージを受けている相手に威力2倍で攻撃する技であり、
フェイントから叩き込んだり先手いわなだれから叩き込んだりと味方との連携次第で高火力を出せる。


相性考察 [編集]

ダブルではパンプジン(というか「ハロウィン」)との相性がまずまずよい。
4倍弱点の格闘が無効になり、相手をハロウィンでゴーストにすればこちらの悪技が抜群で入る。
パンプジンの弱点の飛行・氷・ゴースト・悪も、キリキザンなら半減。
ただし、炎技が一貫してしまう点には注意。


対キリキザン [編集]

注意すべき点
独自の耐性から流し性能が高く、行動回数を確保されやすい。剣舞を積まれると高威力の一致ふいうちによりさらにこちらの行動が制限され、相性有利でも読み合いや択に持ち込まれてしまう。
特性まけんきを発動されるとさらに厄介になるため、いかく持ちの繰り出しや一部のダイマックス技が擬似的に制限される。
変化技や妨害技、一撃技やメタルバーストにも注意。
対策方法
鋼にしては耐久が低く役割破壊しやすい。素の素早さも並程度。
キリキザンより速い先制技持ちならふいうちに先制可能。特にマッハパンチとしんくうはなら4倍弱点を突ける。
みがわりがあれば、ふいうちやメタルバーストを透かせ、電磁波やハサミギロチン対策にもなり圧倒的優位に立てる。ただし、ちょうはつに注意。

外部リンク [編集]